すべてのデータ・レートにおけるソース、シンク、ドングル・デバイス検証を完全にサポート
報道発表資料
2015年7月29日
テクトロニクス(代表取締役 米山 不器)は、本日、最新のMHL(Mobile High-Definition Link)規格に対応した拡張解析/コンプライアンス・テスト・ソリューションを発表します。新製品のMHL 3.0ソリューションは、最新のMHL CTS(Compliance Test Specification)3.2をサポートしており、6Gbps、3Gbps、1.5Gbpsのすべてのデータ・レートにおけるソース、シンク、ドングル・デバイス検証をサポートします。
MHL 3.0/CTS 3.2規格は、4K(UHD)、HDビデオ、7.1サラウンドサウンド・オーディオをサポートし、同時に、接続されているデバイスを充電します。現在、200以上の企業によって開発された4億個以上のMHL製品が世界中で使用されています。MHLに対応可能な製品としては、アダプタ、自動車用アクセサリ、オーディオ/ビデオ(AV)レシーバ、Blu-ray ディスク・プレーヤ、ケーブル、DTV、メディア・スティック、モニタ、プロジェクタ、スマートフォン、タブレット、TVアクセサリなどがあります。テクトロニクスは、MHL規格が初めてリリースされた2010年以来、総合的なPHY/プロトコル・レイヤ自動テスト・ソリューションを提供してきました。
テクトロニクス、パフォーマンス・オシロスコープ、ジェネラル・マネージャのブライアン・ライク(Brian Reich)は、次のように述べています。「モバイルの業界規格で最も重要なMHLは、トランスミッタの入力、レシーバの出力テスト・ポイントにおいて、新しい機能、新しいテスト戦略で急速に進化しています。テクトロニクスは、高速テスト・サイクルのためのシンプルなテスト・セットアップに加え、ダイレクト・シンセシス・ベースのレシーバ・テスト・ソリューションや下位互換性テストを含む、総合的なテスト機能により、MHL製品を開発するお客様に対して引き続き重要なアドバンテージを提供してまいります」
テクトロニクスのDPO/MSO70000シリーズ・オシロスコープで使用する新製品Opt. MHD3ソフトウェアは、MHLのトランスミッタ/レシーバの電気テストすべてをサポートします。MHLの2.1と1.X(Opt. MHDで対応)の下位互換性テストにも対応し、MHL 3.0/CTS 3.2ソース/シンクおよびドングル・デバイスもサポートしています。
今回のテスト・ソリューションは、すべてのテストをわずか数分で実行する最適化されたアルゴリズムを使用しているため、CTS 3.2の全テストを迅速に実行することができます。さらに、TMDSとeCBUSアイ・ダイアグラムのサポートやオートマスク・フィットにより、デバッグ、自動マスク調整が容易になります。トランスミッタ入力テストでは、校正されたパターンでBERテストを実行することも可能です。自動校正モジュールは、DUT信号からのジッタをもとに校正パターンを生成します。
また、セットアップ・ミスの低減に役立つ接続図のポップアップ表示により、セットアップ作業を簡単にしています。このソリューションは、MHL 3.0/CTS 3.2のテスト・ソリューションをユーザのテスト環境に統合するための、優れたプログラム・インタフェース・サポートも提供しています。また、ユーザ設定可能なフィールドとフォーマットによる詳細なレポート・オプションにより、独自のレポート作成も可能です。
Lattice Semiconductor社、バイス・プレジデントのSolomon Langley氏は、次のように述べています。「MHL規格は今なお進化しており、200社を超えるアダプタ企業、および世界トップクラスの民生/モバイル・デバイス企業による2億6千万台ものインストールベース製品にとっては、デバイス間のインターオペラビリティを実証するための優れたテスト・ソリューションが欠かせません。当社とテクトロニクスは、優れたソリューションを協力して開発してきました。民生/モバイル・デバイス製造メーカは、実績のあるテスト・ソリューションにより、MHL 3.0に完全に適合したデバイスをいち早く市場に投入することが可能になります」
<テクトロニクスについて>
テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。65年以上にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界22カ国で事業を展開し、優れたサービスとサポートを提供しています。詳しくはウェブ・サイト(jp.tektronix.com)をご覧ください。
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