法政大学(総長:Diana Khor)は、法政大学憲章を体現した学生・教職員等の取り組みを顕彰する「2025年度(第9回)『自由を生き抜く実践知大賞』表彰式」を、12月13日(土)に法政大学市ケ谷キャンパスで開催しました。今年度の大賞は「受刑者の社会復帰を子どもと考える共生教育/キャリアデザイン学部遠藤ゼミ有志8名」が選ばれました。
〈本件のポイント〉
・「自由を生き抜く実践知大賞」は、2016年に制定した法政大学憲章を体現する教育・研究等の実践を顕彰し、法政大学ブランドを更に強化、周知していくことを目的として開催。今年度は31件のエントリーがあった。
・ノミネート10件の中から大賞として、キャリアデザイン学部遠藤ゼミ有志8名による「受刑者の社会復帰を子どもと考える共生教育」が選ばれた。
・大賞を含め、計7賞を学生団体や研究室、付属校の取り組みなどが受賞した。また、当日のプレゼンテーションを踏まえ、配信視聴者および会場参加者からのオンライン投票を実施。得票数上位団体から、Diana Khor総長が「よき師よき友が選ぶ実践知賞」を決定した。
◆受賞取組一覧(受賞名/受賞取組/実践主体)
【大賞】 受刑者の社会復帰を子どもと考える共生教育 / キャリアデザイン学部 遠藤ゼミ有志8名
【自由な学風の継承賞】 就活ラジオ番組『脱力就活』の運営 / 脱力就活製作委員会
【持続可能な社会への貢献賞】 草ストローを用いた高大連携企画 / 現代福祉学部 佐野竜平ゼミ
【あらゆる立場の人々への共感賞】 セクシャルマイノリティ&アライの居場所 / 法政レインボーほっとラウンジ学生スタッフ
【社会の課題解決賞】 不登校支援と「登校・学習支援室」の開設 / 法政大学中学高等学校
【進取の気象賞】 法政スポーツを支える学生トレーナー / スポーツ健康学部 泉ゼミ&AT養成課程
【後援会賞】 100円モーニング / Team Ethical
【よき師よき友が選ぶ実践知賞】 就活ラジオ番組『脱力就活』の運営 / 脱力就活製作委員会
◆大賞受賞「受刑者の社会復帰を子どもと考える共生教育/キャリアデザイン学部遠藤ゼミ有志8名」の概要
キャリアデザイン学部の遠藤ゼミ有志8名は2025年9月、山口県美祢市の小中学校にて「社会復帰した受刑者との共生」をテーマにワークショップを実施しました。
本取り組みは学区内の刑務所から贈られるフラワーアレンジメントを通じた交流の意義を問い直すもので、法務省等との共同プロジェクトとして進められました。学生たちは2025年3月から半年間、各地の刑務所や関係機関へ赴き、受刑者本人へのインタビューを含む計22件の調査を実施。それらの知見を基に小中学生向けの教育プログラムを新たに策定しました。
前例のない重いテーマに学校現場の戸惑いもありましたが、学生たちは協議を重ねて信頼を築き、最終的に刑務所と学校が受刑者を軸に繋がった全国初となる授業を実現させました。参加学生からは「自身の無自覚な偏見に気づかされた」、「ゼロから物事を作り出す苦しさと面白さを知った」という声が上がっています。
意見の対立や困難に直面しながらも走り抜いた経験は、学生にとっても大きな成長をもたらしました。法務省からも高く評価されたこの試みは次年度以降の継続が決定し、学生たちの大きな誇りとなっています。
◆「自由を生き抜く実践知大賞」について
大きな変化と流動化の時代を迎える中、法政大学は教育と研究の理想を創造的に追求し、社会的責任を果たしていくために、法政大学憲章「自由を生き抜く実践知」を制定しました。
法政大学では、この憲章を体現する学生、生徒、教職員による取り組みが学内各所で活発に展開されています。そこで、憲章の制定と憲章の精神を体現する取り組みを学内外に広く発信・共有し、本学のブランドを一層高めることを目的として、2017年度から「自由を生き抜く実践知大賞」を開催しています。なお、表彰式の実施は、学部・部局横断の教職員メンバーで構成される「ブランディング推進チーム」が企画・運営しています。
◆関連リンク
・2025年度(第9回)「自由を生き抜く実践知大賞」表彰式を開催しました
https://www.hosei.ac.jp/pickup/article-20251215133150/
・「法政大学憲章」概要
https://www.hosei.ac.jp/hosei/daigakugaiyo/rinen/kensyo/
・遠藤ゼミ
https://www.hosei.ac.jp/careerdesign/seminar/a/endou/
▼本件に関する問い合わせ先
法政大学ブランディング推進チーム(事務局:総長室広報課)
TEL:03-3264-9240
メール:brandingteam@ml.hosei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/