子世代の9割以上が親孝行したいと考えるも、「できていない」と感じているのは約6割
ダイキン工業株式会社は、年末に実家への帰省を予定している首都圏在住の子世代(20〜60代男女)500名を対象に
「子世代から見た自身と親の暖房に関する意識調査」を実施しました。
冬の帰省シーズンは、年末の大掃除など、実家の快適な住環境づくりを手伝う機会でもあります。寒さの影響で健康的な暮らしが損なわれやすい
高齢者にとって、冬場の室内を暖かく保つことは大切です。一方で、暖房の光熱費も無視できません。
高齢になるとエアコンの掃除が難しくなるという声も聞かれる中、
実家のエアコンを掃除して節電につなげることは「帰省にあわせてできる親孝行」になるのではと考え、子世代を対象に、自宅と実家の暖房利用状況や親孝行に関する意識を尋ねました。
調査の結果、子世代・親世代ともにメインの暖房器具として
エアコンを使っている人が最も多く、約半数に達しました。一方、エアコンをメインで使用していない人は
全員「電気代がかかるから」と答え、エアコンをメインに使う割合が高い子世代でも、75.1%は「電気代を意識してエアコンの使用を控えたい」と回答したことからは、
エアコン暖房が他の暖房器具より光熱費が高いという意識を持っていることがうかがえます。
エアコンの節電には様々な工夫があります。基本となるのは
2週間に1回を目安としたフィルター掃除です。実家のエアコンの掃除状況を尋ねたところ、
子世代の約6割が実家のエアコン掃除ができているとは認識していませんでした。こうした中、実家のエアコン掃除を手伝ったことがある人は27.2%に留まりましたが、おおよそ
4人に3人(74.4%)は実家のエアコン掃除を手伝うことに意欲的でした。
子世代の
9割以上は普段から「親孝行したい」と思っている反面、
約6割は「親孝行ができていない」と感じています。手軽にできる
実家のエアコン掃除は、帰省シーズンの実用的な親孝行になりそうです。
暖房の光熱費を抑えるには暖房器具を用途に応じて使い分けることも大切です。一部の範囲を暖めるなら電気カーペットやこたつ、空間全体を暖めるにはストーブやエアコンが適していると言われています。特に
エアコンは、屋外の空気中から集めた熱を使う「ヒートポンプ」という仕組みによって、空間を効率的に暖められるのが特長です。冬の帰省時、
暖房にまつわる親子の会話も親孝行につながる有意義なコミュニケーションになるかもしれません。
「子世代から見た自身と親の暖房に関する意識調査」結果サマリー
1.暖房器具のメインとしてエアコンが最も使われているが、エアコンの電気代への意識は高い。
2.親世代の家庭では、エアコンを効率的に使うためのフィルター掃除が不十分な可能性。
3.親孝行をしたいニーズが強い中、実家のエアコン掃除は「実用的な親孝行」にも。
4.室内を効率的に暖める「エアコンの仕組み」を知っている子世代は約21%。
子世代・親世代ともに暖房器具のメインはエアコンが最多
一方で、エアコン暖房が他の暖房器具より光熱費が高いという意識も
冬場の暖房器具として
最も使われているのはエアコンで、子世代の自宅では49.0%、親世代が住む実家では42.0%と、約半数に達する結果となりました。
一方、
両世代のうちエアコン以外の暖房器具をメインにしている人は、その全員が「電気代の高さ」からエアコンの使用を避けていることが分かりました。また、エアコンをメインに使う割合が高い
子世代でも、75.1%は「電気代を意識してエアコンの使用を控えたい」と回答しています。
また、
エアコンをメインに使っている子世代の多くは、フィルター掃除や部屋の断熱対策、スイッチのオン・オフを控えるなど、エアコンを効率的に使うための工夫を意識している人も多いようです。
これらの結果から、
エアコン暖房が他の暖房器具より光熱費がかかるという意識を持っていることがうかがえます。
親世代が住む実家では、エアコンを効率的に使うための
定期的なフィルター掃除が不十分な可能性
エアコンは、使用する環境や使い方によって消費電力量が変わります。なかでも、エアコンを効率的に使うための基本的なポイントとして挙げられるのが、2週間に1回を目安としたフィルター掃除です。
フィルターにホコリが溜まったままにするとエアコンの消費電力は増加してしまいます。
今回の調査では、子世代の61.4%は実家にあるエアコンの掃除ができていると認識していない結果となりました。
多くの親世代の家庭では、エアコンが無駄な電力を消費してしまっているかもしれません。
子世代の9割以上が親孝行したいと思っていても「できていない」約6割
節電につながる実家のエアコン掃除は「実用的な親孝行」にも
今回の調査では、普段から親孝行したいと思っている子世代は92.2%にのぼる一方、
58.4%は「親孝行ができていない」と感じていることが分かりました。また、実家のエアコン掃除を手伝った経験がある子世代は27.2%に留まったものの、
「手伝ったことがある」「手伝いたい」を合わせると4人に3人にあたる74.4%に達する結果にもなりました。
高齢になるとエアコンの掃除が難しくなるという声も聞かれます。
実家のエアコン掃除を手伝いたいと考える子世代が多いのは、こうした親世代の実情を踏まえた結果かもしれません。
実家のエアコン掃除は、節電につながる帰省シーズンの実用的な親孝行のひとつと言えそうです。
なお、エアコンは使い方によってはフィルターの奥にある熱交換器まで汚れてしまい、嫌なニオイの原因になることもあります。熱交換器まで掃除する場合は専門業者に依頼しましょう。
エアコンは室内全体を効率的に暖められる暖房器具
その仕組みである「ヒートポンプ」を知っている子世代は約21%
エアコンの使用を避ける理由として
第1位は「電気代がかかるから」でした。また、
第3位には「他の暖房器具で良いから」が挙げられています。
実は、
暖房の光熱費を抑えるには暖房器具を上手に使い分けることも大切です。暖房器具には様々な種類がありますが、一部の範囲を暖めるなら電気カーペットやこたつ、空間全体を暖めたいときはストーブやエアコンが向いていると言われています。特に
屋外の空気中から集めた熱を使って暖房する「ヒートポンプ」と呼ばれる仕組みを持つエアコンは、効率的に空間を暖められるのが特長です。
今回の調査で「ヒートポンプ」を知っているかを尋ねたところ、
ヒートポンプの仕組みまで知っていると答えたのは子世代のうち21.4%に留まりました。多くの人が電気代を気にしている反面、こうした事実があまり知られていない可能性が浮き彫りとなりました。
冬場に寒さを感じるのは空気中の「熱」が少ないからです。
暖房器具は主に、室内の空気中にある「熱」を増やすことで室内を暖かくしています。一般的な電気ヒーターは電力をそのまま熱に変えるため、「1」の電力で「1」の熱をつくります。一方、
ヒートポンプは、電力を使って屋外の空気中から熱を集める仕組みで「1」の電力で「3~7」の熱を生み出します。また、石油やガスを燃焼させる暖房器具と比べてCO₂排出量が少ないことも特長です。エアコンは多くの電力を消費する機器ではありますが、様々な暖房器具と比べると、実は
自宅の光熱費や地球への環境負荷を抑えられる優れた仕組みを持っています。冬の帰省時、こうした暖房の仕組みについて話すことも親孝行につながる有意義なコミュニケーションになるかもしれません。