和菓子の「とらや 赤坂店」(東京都港区赤坂4-9-22)の地下1階に位置する「虎屋 赤坂ギャラリー」にて、2025年4月1日(火)~5月28日(水)の期間に、パネル展「とらや赤坂店ガイド」を開催いたします。
虎屋は室町時代後期の京都で創業し、以来、五世紀にわたり和菓子屋を営んでまいりました。
後陽成天皇の御在位中(1586~1611)より、御所の御用を勤めています。明治2年(1869)、京都の店はそのままに東京にも進出。赤坂の地にはじめて店を構えたのは明治12年(1879)で、まもなく150年を迎えようとしています。
このたび、虎屋 赤坂ギャラリーでは、虎屋の歴史や赤坂店の建築について、パネルでご紹介いたします。また、虎屋所蔵の史料のうち、御所の御用に関連する「口宣案(くぜんあん)」や「御門鑑(ごもんかん)」の複製品などを展示いたします。
■展示内容■
口宣案(複製品) 寛文12年(1672)/ 虎屋黒川家文書
口宣案は、朝廷の官職に任ずる文書で、展示品は虎屋五代店主・黒川光冨(1667?~1716)が近江大掾(おうみだいじょう)に任命された際のものです。
江戸時代には商人、画家、芸能者が朝廷より名誉職として官職名を頂戴する慣例がありました。
御門鑑(複製品) 天保15~明治2年(1844~69)
御門鑑とは、通行許可証のこと。今回展示する「禁裏御所御門鑑」は、火災などの非常の際に、天皇のお住まいである禁裏御所への出入りに使われていました。
店舗の変遷がわかる地図
虎屋は明治2年(1869)、東京遷都の折、明治天皇にお供して、京都の店はそのままに東京に進出しました。数度の移転ののち、明治12年(1879)には、赤坂区赤坂表(現在の港区元赤坂)に店を構え、初めて赤坂の地で商いを始めるに至りました。展示では、こうした東京における店舗変遷の地図をご覧いただきます。
赤坂店の建築について
とらや赤坂店は、平成30年(2018)にリニューアルオープンいたしました。吉野檜をふんだんに用いた内藤廣氏の建築について、パネルで詳しくご紹介いたします。
■基本情報■
展示タイトル:虎屋 赤坂ギャラリー パネル展「とらや赤坂店ガイド」
展示期間:2025年4月1日(火)~2025年5月28日(水)
展示期間中の休館日:4月6日(日)、5月6日(火)*赤坂店休業日に準じる
時 間:9:30~18:00
場 所:虎屋 赤坂ギャラリー(東京都港区赤坂4-9-22 とらや 赤坂店 地下1階)
地下鉄赤坂見附駅A出口より徒歩約7分
電 話:03-3408-2402(担当部署/虎屋文庫)
※入場無料