アクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:安渕 聖司)は、アクサグループ(本社:フランス、パリ)が発表した最新の「フューチャーリスクレポート2024」の日本語版を発行しました。本レポートは、50カ国以上(ヨーロッパ、アメリカ、アジア太平洋地域)の約3,000人の専門家および約19,000人の一般市民を対象に、25種類のリスクに関する認識を測定し、その調査結果をまとめたものです。本調査は、イプソス社とのパートナーシップのもとに実施され、収集したデータはアクサグループのリスク・マネジメント専門チームよって分析されています。
2024 年 リスクランキング
1. 気候変動 (3年連続)
2. 地政学的不安定性
3. サイバーセキュリティ
4. 人工知能(AI)とビッグデータ
5. 社会的緊張と社会運動
6. 天然資源と生物多様性
7. エネルギー
8. 新たな安全保障上の脅威とテロリズム
9. パンデミックと感染症
10. 金融不安化
「フューチャーリスクレポート2024」日本語版:
URL
https://www.axa-holdings.co.jp/esg/futureriskreport/futureriskreport2024.pdf
本レポートでは、私たちの社会が直面する複合危機(ポリクライシス)に焦点を当てています。気候変動やサイバーセキュリティ、エネルギーなどのリスクは継続しながら深刻化し、私たちの日常生活にも影響を及ぼしています。また、日常生活において、人々のリスクに対する脆弱性の感覚はこれまでになく高まっており、調査結果によれば、専門家の87%が「世界は以前よりもリスクに対して脆弱になっている」と確信していることが明らかになりました。このような状況において、保険会社の役割は、既存のリスクや新たに発生するリスクから人々を守る上で一層重要であると認識されています。実際に、91%の専門家と72%の一般市民が同様の意見を持っていることが本レポートで示されています。
地球環境学を専門とする奈良教育大学 ESD・SDGsセンター 副センター長 及川幸彦准教授は、リスクランキングトップの「気候変動」の項目について、次のように述べています。
「フューチャーリスクの中でも常にトップにランクされ続けているのが気候変動である。現在は地球沸騰化と呼ばれるほど深刻化しており、単に気温上昇にとどまらず、災害の増大や海洋の温暖化による海水面の上昇、生物多様性の喪失を加速させている。これらが食料や水の不足による飢餓を引き起こし、さらには感染症や戦争紛争をも生み出している。気候変動への対策は、まさに人類の存亡をかけた戦いである。」
さらに、人工知能(AI)による誤情報も新たな脅威になりつつあり、誤情報の拡散に伴うリスクはかつてないほど高まっています。2024年には世界各地で数多くの選挙が行われ、誤情報の拡散によるリスクの増加傾向がさらに顕著になりました。本レポートでは、この現象に対する認識の高まりと、一人ひとりが自らの脆弱性を理解することの難しさが強調されています。
アクサグループのCEOトーマス・ブベルは次のように述べています。
「11年連続で『フューチャーリスクレポート』を紹介できることを誇りに思います。これまでの年月において、本レポートはアクサのお客さま、代理店やビジネスパートナー、すべてのステークホルダーの皆さまにとっての指標となり、リスクを予測し、防止し、軽減するための支援をおこなうという当社のコミットメントを示してきました。」
※「フューチャーリスクレポート2024」のオリジナル版(英語)は、以下リンクからご覧いただけます。
https://www.axa.com/en/news/2024-future-risks-report
アクサ・ホールディングス・ジャパンについて
アクサ・ホールディングス・ジャパンはアクサのメンバーカンパニーとして、2019年に設立された保険持株会社です。傘下にアクサ生命、アクサ損害保険の2社を擁しています。
アクサグループについて
アクサは世界51の国と地域で147,000人の従業員を擁し、9,400万人のお客さまにサービスを提供する、保険および資産運用分野の世界的なリーディングカンパニーです。国際会計基準に基づく2023年の売上は1,027億ユーロ、アンダーライング・アーニングスは76億ユーロ、2023年12月31日時点における運用資産総額は9,455億ユーロにのぼります。アクサはユーロネクスト・パリのコンパートメントAに上場しており、アクサの米国預託株式はOTC QXプラットフォームで取引され、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)やFTSE4GOODなどの国際的な主要SRIインデックスの構成銘柄として採用されています。また、国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)による「持続可能な保険原則」および「責任投資原則」に署名しています。
*アクサグループの数値は2023年1月~12月の業績です。