CSR SiRFusionによる屋内外シームレスで、きわめて高精度な測位情報と快適な付帯サービスを検証
CSR plc(ロンドン証券取引所 略号:CSR、NASDAQ 略号:CSRE)の日本法人、シーエスアール株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 横山崇幸、以下「CSR」)は、国土交通省(以下「国交省」)が本年1月下旬、東京駅周辺で実施する、高精度測位社会の実現に向けた実証実験に参加します。本実証実験は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に、高精度な測位環境を活用した様々なサービスが実現できる環境づくりに向けて、サービス実現に必要となるインフラの効率的かつ効果的な整備手法等を明らかにすることを目的に、国交省が、実証実験への無償での協力公募に賛同した協力団体とともに実施するものです。
実証実験では、屋内外シームレスなナビゲーションや避難誘導等のサービス実現に必要となるインフラである(1)電子地図、(2)測位環境、(3)付加情報それぞれについて15の企業、団体等により検証等が行われます。
CSRの参画する(2)の「屋内外の測位環境」の実証実験は、屋内外の測位環境・衛星測位が困難なビル街で、既設置のWi-Fi を用いた測位で屋外測位を補完する手法、および、測位手法の確立していない屋内で、低コストかつ高精度な屋内測位を実現する手法を明らかにするため、国交省及び参加団体が、Wi-Fi、BLE(Bluetooth Low Energy)、非可聴音など複数の測位手法により屋内測位、屋内外シームレス測位の実証実験を行い、比較・検討するもので、同一の場所(東京駅周辺及び丸の内地下街等)、条件で12 もの団体の参加・協力により測位手法等を比較・検証するのは全国初の取り組みです。
今回CSRでは、すでに世界各地で導入検討が進み、高い評価を頂いている高精度測位ソリューション、CSR SiRFusion(TM)をベースとして実証実験を行います。CSR SiRFusionは、リアルタイムのWi-Fi信号や衛星測位情報、歩行者用推測航法からの情報と、クラウドベースで提供されるCSRポジショニング・センターからの情報とを組み合わせ、屋内外における位置を正確に計測するものです。施設内を来場者が移動することによって、Wi-Fi アクセスポイントの情報を自働的にクラウドソーシングし学習させるとともに、Bluetooth(R) スマートビーコンをはじめとする将来の近接(プロキシミティ)・測位情報テクノロジーにも対応できるよう設計されています。
CSR SiRFusionを組み込んだモバイル用アプリケーションは、GPS、WiFi、BLEビーコン等の情報を統合し、屋内外で高精度の測位情報を間断や遅延なく(シームレスに)行うことができます。加えて、既存のインフラをそのまま利用することができるので、今回の実証実験が行われる丸の内周辺に代表される日本の多くの都市のように、多数の施設管理者による各種の通信インフラ・方式等が複雑に混在する環境下にあっても、調査やインフラの増設に多大な費用を投じることなく、屋外でのナビゲーションでは当たり前の事を屋内の環境でも実現できます。
また、CSR SiRFusionは、これら正確でシームレスな位置情報を提供するだけでなく、BLEビーコンやWiFi アクセスポイントからの情報を分析、最適化することで、近隣店舗や施設のチェックイン・サービスやお買い得情報などのプッシュ送信などを希望に応じて受けられるようになり、より快適で便利に施設を利用できるようになります。さらに高齢者や車椅子を利用されている方のために、バリアフリーの誘導路を案内したり、災害・危急時などには、来場者に迅速に安全な避難経路を誘導するなど、高齢化社会やオリンピック・パラリンピックで来日される外国人の方も安心して国内を移動できる環境を整えることができます。
CSRでは、今回の国交省の、高精度な測位環境を活用した様々なサービスが実現できる環境づくりに向けた実証実験をはじめとする取り組みに賛同、協力し、人々が屋内外をより安全で快適に移動し、有益な情報を得られるよう、ひきつづき最高の技術とサービスで貢献していきたいと考えています。
関連資料
*国交省 国土政策局国土情報課発 本年1月15日付プレスリリース
「高精度測位社会の実現に向けた東京駅周辺における実証実験の実施について」
同添付資料(別紙)1:「高精度測位社会の実現に向けた東京駅周辺における実証実験の概要」
同添付資料(別紙)2:「実証実験の全体像」
http://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku01_hh_000061.html
*CSR SiRFusion関連プレスリリース2014年11月20日付
「CSR、正確な屋内測位情報提供を実現するSiRFusion(TM)を発表」
http://www.csr.com/news/pr/2014/japan-sirfusion-sdk-android
*CSR SiRFusionに関する詳細
トップページ(英文):
http://www.csr.com/products/technology/sirfusion
過去八重洲地下街でCSRが行った実験の事例紹介(英文):
http://www.csr.com/sirfusion-accuracy
CSRは、お客様が世界中のエレクトロニクス市場で成功をおさめるための様々な課題を解決し、変革の核となる技術を提供するため、妥協のない技術革新を進めています(push every boundary(TM))。ボイス&ミュージック、ドキュメント・イメージング、車載インフォテイメント、Bluetooth(R)Smart、屋内測位システム等の分野を中心に高性能な半導体、ソフトウェア、サービスの開発と、半導体チップへの集積を進めることで、人々のライフスタイルをより快適なものにし、途切れのないスムーズな接続とInternet of Thingsのもたらす真の恩恵を皆様にお届けします。
詳細については、http://www.csr.com/japan/ をご覧ください。また、最新の情報は、テクニカル・ブログ、担当者ブログ、YouTube、Facebook、Twitterでも発信しています。CSRの無線オーディオ・コーデックであるaptX(R)の詳細については、http://www.aptx.com/ja をご覧ください。
- 本件に関するお問合わせ先
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シーエスアール株式会社
深田 学
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TEL:03-6403-7100
E-mail:prjp@csr.com