監理者検査業務において、Autodesk Build を活用し、デジタル化による業務効率の向上、情報共有のコミュニケーション改善を実現
米国 Autodesk 社(本社:米国カリフォルニア州/プレジデント兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員COO:中村龍由、以下、東洋建設)が建設プロジェクト向けプラットフォーム Autodesk Construction Cloud(R) 製品群(以下、ACC)のうち、包括的な現場管理やプロジェクト管理を行う Autodesk Build(以下、Autodesk Build)を監理者検査業務において採用したことを発表します。
東洋建設での Autodesk Construction Cloud(R) 製品群である Autodesk Build 活用イメージ
Autodesk Build 導入の背景
東洋建設では、これまで現場管理やプロジェクト管理おいて、メールでのやり取りの多さ、作業の内容や指摘箇所に関する認識の齟齬、関係者間での情報共有のタイムラグなどの課題がありました。
そこで課題解決のため、監理者検査業務において、ACC 製品群である Autodesk Build の活用を進めることになりました。その足がかりとして第一のミッションとなったのが、プロジェクト情報とワークフローを Autodesk Build に集約させ、リアルタイムで情報共有を行えるようにすることでした。
同社の建築事業本部設計部 DX デザイングループがワークフロー整備および検証を推し進め、実現場での適用を 2024 年 8 月より開始しました。現場では、プロジェクト情報をデジタルデータ化することで、帳票入力を削減し、自動レポート作成も可能にしました。また、設計部外との設計図書の最新版管理も Autodesk Build で行うことで、メールのやり取りを減らし、書類の拡散によるコミュニケーションおよびデータロストを防ぐことも目的としています。
Autodesk Build 活用による成果(一部) ※2024 年 11 月現在
- プロジェクト情報をデジタルデータ化し、自動レポート作成としたことで議事録の作成が不要
- 現場巡回中に作成した指摘データをリアルタイムにクラウドで処理することで、指摘事項の取りまとめ時間を約 50 %削減(ACC および Autodesk Build の活用前との比較)
上記の他、東洋建設内で実施している講評会(確認会)において、図面上に配置された指摘ピンの位置や登録した写真で指摘箇所などを各自のデバイスから確認できるため、認識齟齬の発生防止に ACC および Autodesk Build を役立てています。
今後の展望
現在、東洋建設では監理者検査業務での活用に向けて検証しており、他の段階検査(建築部・設備・発注者・消防検査)での活用も見据え、さらなるデジタル化を進め、指示書やレポートの標準化を推進しています。また同社では、Autodesk Build を活用しながら、報告の効率化や協力会社との連携も強化し、教育や指摘管理も充実させ、全体的な業務の効率化と品質向上に取り組む予定です。
東洋建設株式会社の取り組み詳細
https://accug.jp/acc/user-story/toyo-construction/
東洋建設株式会社について
兵庫県西宮市の沖合(現 鳴尾浜)を埋め立て、一大工業港を造ることを目的に 1929 年に設立。創業からの主力事業である海洋土木のほか、現在は陸上土木、建築、海外、洋上風力などにも事業領域を広げています。海洋土木のエキスパートとして防災・減災・災害復旧等に対する技術・研究開発も進めています。
URL:
https://www.toyo-const.co.jp/
Autodesk Construction Cloud について
建設プロジェクトのあらゆる段階でチーム・データ・ワークフローを繋いで建設、プロジェクト全体のコミュニケーションを一元化・最適化し、適切な意思決定の支援・業務の効率化・リスク低減・利益向上を実現する建設プロジェクト向け統合プラットフォームです。
URL:
https://construction.autodesk.co.jp/