役場としては 初受賞!小清水町防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」 が 「PHASE FREE AWARD 2024」シルバーを受賞
「公共施設をフェーズフリーにすることで、地域活性化とレジリエンス向上につなげるモデルケース」として評価
「ワタシノ」は「日常時・災害時の居場所づくりで、町のにぎわいと持続可能なまちづくり」を目指した、公民連携で取り組むコミュニティ再生と防災の拠点です。
当社は連携企業として参画し、にぎわいエリア企画、空間/VIデザイン、開業PRを担当しました。
連携団体・企業として参画しているのは下記の7社です。
NPO 法人グラウンドワークこしみず
株式会社ルネサンス
株式会社OKULAB
株式会社アトリエブンク
株式会社乃村工藝社
株式会社カロリー
株式会社イーベース・ソリューションズ
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北海道小清水町が公民連携で取り組む、小清水町防災拠点型複合庁舎「ワタシノ」はこのたび、「PHASE FREE AWARD 2024」(主催:一般社団法人フェーズフリー協会)のSilverを受賞しました。役場庁舎として
は初の受賞となります。
https://watashino-koshimizu.jp/
https://aw.phasefree.net/award/pfaw2024b008/
「ワタシノ」は、日常時・災害時の居場所づくりで、町のにぎわいと持続可能なまちづくりを目指しており、役場に併設した複合機能施設としては、日本初の認証を受けたフェーズフリー認証施設です。
「フェーズフリー」とは、身のまわりにあるモノやサービスを「日常時」と「非常時」というフェーズ(社会の状態)をフリーにし、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方です。本アワードは、災害による被害が起こりにくい、安心して豊かに暮らせる社会の実現を目指すにあたり、フェーズフリーの特性が特に高いと認められた対象が、事業部門・アイデア部門から Gold・ Silver・Bronze各1点ずつ表彰されます。
「ワタシノ」は、2018年の北海道胆振東部地震によるブラックアウトを受け、これまで以上に町民が安全・安心に暮らせる「災害に強いまちづくり」が重要と考え誕生しました。「フェーズフリー」の概念を取り入れ、日常生活を豊かにし人々が集える機能(コミュニティスペース、カフェ/ランドリー/フィットネスジム&スタジオ)を役場庁舎に併設。災害時は防災拠点になり、炊き出し、洗濯、シャワーの利用及び休憩所として災害時に活用することができます。
本アワードでは、汎用性・有効性の2点から評価されました。「一般的な町役場と比較して、町民にとって利用価値の高いさまざまな施設を併設し、普段から活用しながら非常時には避難できる場となる仕組みが有効性を高めている。」「公共施設をフェーズフリーにすることで、地域の活性化とレジリエンス向上につなげるモデルケースとして高く評価できる」点などがSilverに値すると称されました。
本アワードの受賞を機に、さらなる「ワタシノ」の活性化とコミュニティ再生に取り組み、過疎化や高齢化という社会課題の解決に寄与してまいります。
「ワタシノ」のフェーズフリー対応について
フェーズフリーの考え方
日常時から使用している施設が、非常時に一時的避難場所や災害対策本部の役割を果たします。フィットネスジム&スタジオでは避難者を受け入れ、コミュニティスペースやカフェは炊き出しに、ランドリーの非常用水や非常電源は衣類洗濯などの衛生保持に活用。また、温泉熱を利用した床暖房で万が一停電になっても暖かく過ごせます。いつもの居場所が、避難者のストレスや避難生活の負担を軽減し、安心安全を守ります。
フェーズフリーアワードの評価ポイント ※主催者による評価内容を抜粋。詳細は公式サイトをご覧ください
一般的な町役場と比較して、住民にとって利用価値の高いさまざまな機能を併設し、「日常時のQOL影響能力」と「機能面デザイン」、シンプルな外観と長居ができる落ち着いた空間で「情緒面デザイン」の評価も高い。
普段から活用しながら非常時には避難できる場となる仕組みがある。洗濯や炊き出し、運動とリラックスなど、日常時に必要で、非常時にはさらに重要となる機能が庁舎にまとまっていることで、世代を超えた多くの住民が利用する「汎用性」の高い空間となっている。
今後の取り組み
「ワタシノ」では、2024年10月27日に町民参加による日本初・フェーズフリー認証庁舎での防災シミュレーションを実施いたします。地震が発生した想定で「ワタシノ」を全館停電・断水を同時実施し、フェーズフリー対応を検証します。詳しくは、10月中旬に発信予定のお知らせをご覧ください。
連携企業と役割一覧