２０２４年７月６日（土）前１１・００～前１１・３０「ＬＩＦＥ　～夢のカタチ～」

滋賀県長浜市で２００年以上続く老舗仏壇店の若き５代目、中川喜裕さん。漆塗り職人として仏壇をつくりながら、漆塗りのキャンプ製品を作って漆の魅力を発信！
漆の文化を残したいと、大胆すぎる活動をきっかけに立ち上げた漆のアウトドアブランド「ＧＮＵ」！軽くて丈夫、耐水性と抗菌性に優れる漆はキャンプグッズに最適！
そんな漆の特性を活かして始まったＮＩＣＵ（新生児特定集中治療室）のプロジェクトやコラボ企画など、中川さんの挑戦に密着します！ （内　容）
　滋賀県長浜市で２００年以上続く「カネイ中川仏壇」は仏壇や仏具の製造を手掛ける老舗仏壇店。その若き５代目、中川喜裕さんは漆塗り職人として仏壇をつくりながら、漆塗りのキャンプ製品を作り、漆の魅力を発信しています。 　長浜の仏壇づくりは７工程に分かれており、中川仏壇は漆塗と金箔押、組み上げを担っています。“塗師”と呼ばれる漆塗り職人の中川さん。仏壇の仕事の次に取り掛かるのは、漆のアウトドアブランド「ＧＮＵ」のキャンプグッズです。漆は軽くて丈夫、耐水性と抗菌性に優れており、実はキャンプ道具に最適。「ＧＮＵ」の人気商品を紹介します。 　中川さんは両親と奥さん、子ども２人の６人家族。４代目の父は現役の塗師として共に働いています。大学を卒業してから各地の仏壇店で修業した中川さん。２０１７年に実家に戻りますが、仏壇の需要は激減、コロナ禍でますます危機的状況に。そんななか、キャンプが好きで、自分のナイフに漆を塗っていた中川さんは、「漆の良さを伝えたい」とインスタグラムに「アウトドアナイフに無料で漆を塗ります」と投稿。すると、大量のナイフが届いたのです。
業界の常識を覆すような大胆すぎる行動に、同業者からは「高価な漆を無料でばら撒くような行為は言語道断」と、厳しい非難が寄せられました。しかし、頑固一徹な父からは何も言われませんでした。ひたすらナイフに漆を塗った中川さん。すると、受け取った人たちから感動と感謝の声が届いたのです。これをきっかけに、漆の魅力を発信したいと、２０２１年４月、「ＧＮＵ」を立ち上げました。 「漆の文化を次世代に継承したい」と、漆の魅力を発信する中川さん。そのなかで始まったのがＮＩＣＵ（新生児特定集中治療室）のプロジェクト。病院の看護師さんから「ＮＩＣＵでは抗菌性の問題で木のおもちゃは持ち込めないが、抗菌性の高い漆を塗れば大丈夫」と依頼されました。そこで、ＳＮＳで漆を塗る仲間を募集し、プロジェクトが現在進行中。さらに、製茶問屋と「アウトドアで日本茶を楽しめる漆の器」を企画するなど、中川さんの様々な挑戦に密着します！