焼酎の原料となるさつまいもの新品種「霧N8-2」を農研機構と共同開発

霧島酒造株式会社

新鮮な果実感が特長の本格芋焼酎「KIRISHIMA No.8」に使用

 霧島酒造株式会社(代表取締役社長:江夏順行、本社:宮崎県都城市)と国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(理事長:久間和生、本部:茨城県つくば市、以後、「農研機構」)は、芋焼酎の原料となるさつまいもの新品種「霧N8-2(キリエヌハチノニ)」(系統名:九州204号)を育成しました。「霧N8-2」は、マスカットやみかんを思わせる、新鮮な果実感が特長の本格芋焼酎『KIRISHIMA No.8(キリシマナンバーエイト)』の原料として使用されます。
 
【左から「霧N8-1」と「霧N8-2」のさつまいも】 
【KIRISHIMA No.8 490ml瓶 / 900ml瓶】
 
 霧島酒造は、「これまでにない焼酎をつくりたい」という想いで、2016年より焼酎の酒質を大きく左右する原料のさつまいも開発に着手。マスカットやみかんを思わせる、新鮮な果実感が特長の焼酎を造れる品種「霧N8-1(キリエヌハチノイチ)」を自社単独で育成しました。2023年2月には、焼酎メーカーとしては日本初(※1)となる自社単独育成のさつまいもを使用した本格芋焼酎『KIRISHIMA No.8』を、首都圏先行で発売しました。

 今回、農研機構と共同開発した「霧N8-2」は、「霧N8-1」を母、インドネシアの在来種「90IDN-47」を父とする交配によりできた品種です。「霧N8-2」を原料とする焼酎には、「霧N8-1」製と比べて果実様の香り成分であるモノテルペンアルコール(※2)が多く含まれており、マスカット様の香りをより強く感じられます。また、「霧N8-2」はアルコール収得率が高く、サツマイモ基腐病への抵抗性も「霧N8-1」と同等の“やや強”であることから、原料の安定生産に寄与することが期待されています。
 霧島酒造は、自社で単独育成した品種「霧N8-1」とその後継品種である「霧N8-2」を、登録商標「霧島8(キリシマエイト)」という名前で総称しており、2024年7月8日(月)より「霧島8」を原料に使用した『KIRISHIMA No.8』を全国発売します。発売を機に、これまで焼酎に馴染みのなかった方や初めて焼酎を飲む方も含めて、より多くの方にお楽しみいただきたいと考えています。

 霧島酒造は、これからも幅広いお客様に焼酎を楽しんでいただくため、さつまいもの可能性を追求し続け、本格焼酎の味わいの幅を広げるような商品開発に挑戦してまいります。

農研機構のニュースリリースはこちら:https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/karc/163833.html
※1 焼酎メーカーが単独でさつまいもの品種を育成し、その品種で焼酎を製造・販売すること。(2023年1月霧島酒造調べ)
※2 モノテルペンアルコール(MTA)はさつまいも由来の焼酎の香気成分で、果物やハーブの香りを形成する成分の1つです。
焼酎における主要MTAは、リナロール、テルピネオール、シトロネロール、ネロール、ゲラニオールの5成分です。

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