川崎重工とダイムラー・トラック、「ドイツ向け液化水素サプライチェーンの構築および欧州における液化水素ステーションの輸送網の構築に向けた協力の覚書」を締結
本覚書は、道路貨物輸送における液化水素の利用拡大を目指すもので、今後、両社で、液化水素サプライチェーン構築の検討に加え、液化水素ターミナル、大型および中規模の海上輸送、大規模な液体水素貯蔵についても、あわせて検討を進めていきます。そして、2030年代早期に欧州への液化水素サプライチェーンの確立を目指します。
今後、両社は、本覚書により、水素事業への取組みをさらに加速し、世界のカーボンニュートラル目標の達成と、持続可能な未来に向けた脱炭素化に貢献していきます。
写真左奥より 在ドイツ日本国大使館 柳秀直 特命全権大使、経済産業省 岩田和親 副大臣、欧州委員会上級委員 マロシュ・シェフチョビッチ 副委員長、連邦経済・気候保護省 ステファン・ヴェンツェル 政務次官
<各社コメント>
川崎重工 取締役会長 金花芳則 コメント:
「川崎重工は、水素キャリアとしての液化水素に着目し、水素液化機、液化水素運搬船、液化水素貯蔵タンクなど、国際的な水素サプライチェーンの構築に必要なあらゆるコア技術を開発しています。
世界最大の需要がある欧州の水素市場において、ドイツでの取組みは極めて重要です。ダイムラー・トラックは液化水素を燃料とする次世代燃料電池トラックの開発を進めており、液化水素市場の先駆者となると確信しています。今回の連携は大変喜ばしく、このプロジェクトで協力できることを誇りに思います。」
ダイムラー・トラック 取締役会会長兼CEO マーティン・ダウム コメント:
「ダイムラー・トラックは、持続可能な道路貨物輸送を推進しており、水素は脱炭素化の重要な役割を果たします。我々は、適切にトラックやバスを提供することに加えて、グリーン水素のサプライチェーンを構築し、それによって、コストを下げることが極めて重要であると考えています。川崎重工との取組みは、経済的な価格でグリーン水素の提供を実現するために、ダイムラー・トラックが追求している包括的な視点と活動をより一層強化することに繋がります。」
<両社概要>
川崎重工について
川崎重工は、陸・海・空にわたる製品を125年以上製造している総合重工メーカーです。当社は、グループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを~Trustworthy Solutions for the Future~」を制定し、社会課題の解決に向けて「安全・安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」の3つの分野に注力しています。特に「エネルギー・環境ソリューション」は、 サプライチェーン全体(つくる・はこぶ・ためる・つかう)に必要な技術を世界に先駆けて開発し、使用時に二酸化炭素を排出しない究極のクリーンエネルギーである水素社会の実現を目指します。
詳細は、https://www.khi.co.jp/ をご覧ください。
ダイムラー・トラックについて
ダイムラー・トラック・ホールディングAG(以下、ダイムラー・トラック)は、世界中に40以上の主要拠点と10万人以上の従業員を擁する世界最大級の商用車メーカーです。ダイムラー・トラックの創業者たちは、125年前にトラックとバスにおける輸送業界を始めました。そして、創業から今日まで変わらず、当社の目的は1つです。世界を動かし続けるすべての人のために、確実に、安全に、目的地に商品を届けること。
ダイムラー・トラックは、そのための技術、製品、サービスを提供しています。また、同時に、カーボンニュートラルへの転換も推進します。当社は、深い技術知識と顧客のニーズへの明確な対応力により、持続可能な輸送を目指します。
詳細は、https://www.daimlertruck.com/en をご覧ください。