ブックディレクター幅允孝が岡田三郎助の21世紀型アトリエを再現

佐賀県

作品が三越呉服店の宣伝ポスターにもなった佐賀県出身の洋画家・岡田三郎助の企画展が本日から9月16日(火)まで開催。

佐賀県と日本橋三越本店による、佐賀県出身の近代洋画家、岡田三郎助をテーマとした共同企画展「岡田三郎助で知る100年前の最先端アート」が、本日9月10日(水)から日本橋三越本店にてスタートしました。9月16日(火)まで開催します。 岡田三郎助(1869年~1939年)は、明治から昭和にかけて活躍し、1937年に第1回文化勲章を受章した日本近代洋画の巨匠です。典雅さと品格をたたえた美人画により「美人画の岡田」と評され、その作品は三越の前身「三越呉服店」の宣伝ポスターにも使用されています。本展は、その三越呉服店の宣伝ポスターを、当時の革新的なコラボレーション、約100年前の最先端アートと捉えた、佐賀県と日本橋三越による共同企画展です。 会場では、本展のキュレーター及び空間演出アドバイザーを務めるブックディレクターの幅允孝氏が、岡田三郎助が現代に生きていたら、という仮定のもと岡田のアトリエを再現。美人画「むらさきしらべ」を用いた当時のポスターをキービジュアルに、「あやめの衣」などの7点の作品(※)、また、美食家であり、工芸品の熱心な収集家でもあった岡田が現代にいたらきっと手元に置くだろうと思われるものを展示し、革新的で先鋭的な岡田三郎助の功績や人物像を伝えていきます。 ※岡田の作品を、額縁含めキャンバス地に出力して展示。 会場の「Hajimarino cafe」のGATE Aは、3つのspaceで構成されており、それぞれテーマに応じた展示となっております。 ・space1「食」 珈琲、ブランデー、ワインなどの舶来好きの美食家として知られる岡田三郎助の嗜好にちなみ、食器や食に関する書籍を展示。 ・space2「アトリエ」 近代洋画の巨匠である岡田三郎助のアトリエをイメージ。壁面には「三越呉服店」の宣伝ポスターに使用された「むらさきしらべ」を掲示。 ・space3「くつろぎ」 熱心な収集家であった岡田三郎助が好きなものに囲まれてくつろぐ様子を イメージし、アンティーク類を展示。 <ブックディレクター 幅 允孝氏コメント> 岡田三郎助という名前を知ったのは最近のことだ。正直に告白すると。けれど、彼の作品を、そして日々の生活を知れば知るほど、驚くことばかりだった。なんという美意識の塊。そして、それをキャンパスだけにではなく、暮らしの隅々まで染み渡らせようとする姿勢に感銘を受けたのだ。創作と生活が表裏一体となり、ただの趣味人という言葉では括り切れない凄みが彼にはあった。今回は、そんな三郎助の21世紀型アトリエを日本橋三越に出現させた。  つまり、彼のようなアーティストが現代に生きていたら、こんなモノや本に囲まれていたのではなかろうかという空想アトリエである。その制作にあたっては、私たちBACHをはじめ、アートディレクターの樋口裕馬、イラストレーターの羽鳥好美、インテリアコーディネーターの丹地宏太郎ら、次の時代を牽引する創り手たちの手を借りた。岡田の美意識に触発された現代の若い創作者たちが、彼と格闘しながら共演しているのである。 <幅 允孝(はば よしたか)氏プロフィール> BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。 人と本がもう少しうまく出会えるよう様々な場所で本の提案をしている。 伊勢丹新宿店「ビューティアポセカリー」や、「Brooklyn Parlor」など本屋と異業種を結びつけたり、病院や企業ライブラリーの制作など、その活動範囲は本の居場所と共に多岐にわたる。 『本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事』(著・高瀬毅/文藝春秋)が刊行中。愛知県立芸術大学非常勤講師。www.bach-inc.com 「岡田三郎助で知る100年前の最先端アート」開催概要 イベント名:「岡田三郎助で知る100年前の最先端アート」 会期:平成26年9月10日(水)~平成26年9月16日(火) 午前10時~午後7時 会場: 日本橋三越本店 本館7階「Hajimarino cafe」 内容: ◇岡田三郎助のアトリエを現代に再現 岡田三郎助のモダンで革新的な生活が伝わるような空間を予定。その空間には「むらさきしらべ」をはじめとする岡田作品のポスターや写真を展示し、現代から見ても革新的で先鋭的な岡田三郎助の功績や、人物像を感じられる内容です。 ◇ワークショップ「オリジナル有田焼をつくってみよう!」 有田焼に転写紙(特殊なシール)を使う「ポーセリンアート」で、自分だけのオリジナルテーブルウェアを作るワークショップ。今回は岡田三郎助の作品をモチーフとしてオリジナル転写紙を用います。 開催時間:9月10日(水)~9月16(火) 連日開催致します。時間は日によって異なります。詳しくは、「Hajimarino cafe受付:03-3274-8843」 にお問い合わせ下さい。 所要時間:約1時間 費用:税込4,860円 観覧料:無料 ※ワークショップのみ参加費用がかかります。 主催:佐賀県、日本橋三越本店
本件に関するお問合わせ先
佐賀県
佐賀県 くらし環境本部 文化・スポーツ部 まなび課 担当:園田 加奈子
TEL:0952-25-7313 FAX:0952-35-7406
E-mail:manabi@pref.saga.lg.jp

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