乃村工藝社 IVD アートディレクター 鈴木不二絵が「サッポロフラワーカーペット2024 」の第10回アニバーサリーカーペットを担当

株式会社乃村工藝社

北海道内の花き産業活性化を図る市民参加型イベント
2024/6/28(金)~30(日) 北海道札幌市にて開催


乃村工藝社 IVD アートディレクターの鈴木 不二絵が、2024年6月28日(金)~30日(日)に北海道札幌市にて開催される「サッポロフラワーカーペット2024」のデザイナーに招聘されました。鈴木は、開催10回目を記念するアニバーサリーカーペット(メインカーペット)のデザインを担当します。また本イベントのキービジュアルも乃村工藝社 IVDが担当し、札幌の街中をフラワーカーペットで華やかに彩ります。


「サッポロフラワーカーペット2024」は、北海道庁赤れんが庁舎前・札幌市北3条広場をメイン会場に、北海道の花びらや自然素材を用いて大きな花絵を作り上げる市民参加型のアートイベントです。北海道、札幌の美しい「花景観」の魅⼒発信、花き産業振興などを目指しています。2014年を皮切りに今年で10回目を迎え、制作に携わったボランティアは延べ約3,800名、観覧人数は延べ約64万人を集客しています。

アニバーサリーカーペットは、フラワーカーペットの長い歴史を持ち第1回のテーマだった「ベルギー」に再び焦点をあてます。今年は「ブリュッセル・フラワーカーペット」(ベルギー)の開催年でもあるため特別なデザインとして、デザイナーには、札幌出身の鈴木が招聘されました。鈴木は国内外のプロジェクトでビジュアルデザインを担当する一方、日本人として初めて「ブリュッセル・フラワーカーペット2016」のデザインを務め、国内外で高く評価されています。このたび、ブリュッセルの世界遺産広場を美しく彩り、人々に大きな感動を提供したカーペットのデザインを、鈴木自身がリデザインし新たな花絵を創り出します。

テーマは「つむぐ、みらいへ」。これはフラワーカーペットを通じて、関わる人々や北海道とベルギーの文化が結びつき、未来へと紡がれる新たな絆になることへの願いが込められています。また「ブリュッセル・フラワーカーペット2016」で使用したシンボルの周囲にはアイヌ文様を取り入れ、アイヌ文化の未来を想う気持ちも表しています。今年のカーペットは過去最大となる225㎡で、制作・展示には500名のボランティアが携わり、手作業により広場に美しい花絵を描き出します。


フラワーカーペットについて
 
サッポロフラワーカーペットとは
フラワーカーペットの起源は「コルプス・ドミニ(キリストの聖体の祝⽇)」のお祭りです。創作するのは専⾨のアーティストではなく、⼀般の市⺠で市民参加型のフラワーフェスティバルです。イタリアやスペインなど、ヨーロッパを中⼼に世界各国約50以上の地域で実施され、相互交流も盛んに行われています。
札幌では2014年から開催。行政(北海道、札幌市)と民間企業による公民連携の組織で運営されています。地域価値向上を担う人材育成や、幼児から近隣在勤者、在住外国籍の方など多様な層による市民ボランティア運営、小学校や高校との連携による次世代に向けた北海道内花き産業の理解促進に取り組んでいます。

 
ブリュッセル・フラワーカーペットとは
ユネスコ世界遺産・ブリュッセルのグランプラス広場にて2年に1回開催され、第20回の2016年は、日本・ベルギー友好150周年記念の一環として日本をテーマに開催されました。鈴木は「花鳥風月」をコンセプトに、日本とベルギーに共通する「美しい自然」「美しい風景」を通じて、両国の150年にわたる深い友好的なつながりと、今後の良き未来の実現を願いデザインしました。1,800㎡のカーペットには 60万個の生花のベゴニアを使用。ベルギーの市民や日本人在住者、ベゴニア農家など約100名のボランティアが8時間かけて手作業で完成させました。会期4日間で約10万人が来場し、「両国の歴史と想いをつなぎ感動を与えた。フラワーカーペットの歴史に残る素晴らしいデザイン。」と高く評価されました。

実施期間 : 2016年8月12日~8月15日
主催 : Brussels Flower Carpet association
デザイン : 株式会社乃村工藝社 IVD アートディレクター 鈴木 不二絵
実施設計 : Marc Schautteet


アニバーサリーカーペット デザイナーについて 

デザイナーコメント
2024年アニヴァーサリーカーペットは、「つむぐ、みらいへ」をテーマとしました。私が2016年にデザインを手掛けた「ブリュッセル・フラワーカーペット」のシンボルをモチーフとしながら、2016年のブリュッセルから現在の札幌へと紡ぐ作品としてリデザインし新たな息吹を吹き込みました。また、札幌アイヌ協会様のご協力をいただきながら、シンボルの周囲にアイヌ文様を取り入れ、アイヌ文化の未来を想う気持ちも込めています。
このデザインは、フラワーカーペットを通じて北海道とベルギー両国の文化交流の深化を願うと共に、未来へと紡がれる新たな絆を表現しています。サッポロフラワーカーペットが10回目を迎える記念すべき年に、故郷の北海道札幌と、私にとって深いご縁を感じているベルギーを想うデザインを手掛けさせていただき、光栄に思います。本イベントのためにお花を育ててくださった北海道内農家の方々への感謝と共に、多くの方々に歓びと感動をお届けできるよう、本番まで関係者の皆さまと準備を進めてまいります。
 
プロフィール
株式会社乃村工藝社 IVD アートディレクター
鈴木 不二絵

北海道札幌生まれ、札幌市立高等専門学校(現:札幌市立大学)卒業。
2017年、乃村工藝社社内にビジュアル・グラフィックデザイン専門チームIVD(Integrated Visual Design)を立ち上げる。IVDではアートディレクターとして、企業や施設のブランディングから、ロゴをはじめとするVI構築、グラフィック、広告、商品パッケージなど多岐にわたるデザインをトータルで手掛け、国内外のデザイン賞を受賞。
日本人として初めてデザインを手掛けた「ブリュッセル・フラワーカーペット2016」(ベルギー)、「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」、「X park」(台湾)、「白い恋人パーク」リニューアルなどを担当。近年では「khb東日本放送」、箱根・ホテル「はつはな」などのブランディングに携わる。

IVD(INTEGRATED VISUAL DESIGN)
https://www.instagram.com/ivd_official/
ビジュアルの視点から空間へアプローチしていくクリエイティブスタイルにより新しいブランド価値を創出する、ビジュアル・グラフィックデザインのプロフェッショナルチームです。

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