一般家庭用レンジフード国内シェアNo.1※1のFUJIOH※2 2023年度「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」の活動成果を発表
空調ロスや空気質の改善で脱炭素や持続可能な事業に向けた一歩を踏み出す。
一般家庭用レンジフード国内シェアNo.1※1の富士工業株式会社(神奈川県相模原市/厨房機器製造・販売/代表取締役社長 柏村浩介/以下、FUJIOH)は、2024年2月21日に開催されたKANAGAWA INNOVATION DAYS Meetup Fes 2024で、神奈川県のオープンイノベーション実践プログラム「ビジネスアクセラレーターかながわ(以下、BAK)」に採択された2つのプロジェクトについて活動成果を発表しました。※1 富士工業グループは、一般家庭用レンジフード供給台数国内シェアNo.1。(2021年4月 東京商工リサーチ調べ ODM生産品含む)
※2 FUJIOHは、富士工業グループの企業ブランドです。
今回FUJIOHは「脱炭素推進枠」と「通常枠」という2つのプロジェクトにパートナー企業とともに取り組みました。
1.【脱炭素推進枠採択プロジェクト】
世界の揚げ調理食文化に貢献する省資源・脱炭素 厨房ソリューションの提案
クールフライヤー株式会社×富士工業株式会社(FUJIOH)
クールフライヤー株式会社が開発した、「クールフライヤー」は揚げ物調理の油の劣化やオイルミストを大幅に抑えることができる高機能・多機能のフライヤーです。またFUJIOHの「ダクトレス調理油煙回収ユニット」は、油煙捕集に特化したフィルターを組み込んだ循環ユニットを搭載することで、屋外に排気することがなく調理の油煙をきれいにする設備です。当プロジェクトではこれらの製品を組み合わせることで生み出せる省資源・脱炭素厨房ソリューションを検証しました。
検証実験は標準的なコンビニエンスストア1店舗を想定して行われました。※3
まず「クールフライヤー」を使用することで、通常2.5日に1回の揚げ油の交換を25日に1回にすることができました。このことにより油の消費量を90%削減、CO2排出量は1年で約710kg-CO2削減※4できます。さらに「ダクトレス調理油煙回収ユニット」内の脱臭フィルターは、「クールフライヤー」とセットで使うことで通常6ヶ月に1回の交換頻度を7.4ヶ月に1回にすることができ、脱臭フィルターの負荷を23%削減できました。
今後は「クールフライヤー」と「ダクトレス調理油煙回収ユニット」の組み合わせでの空調負荷を試算し、省資源・省コストの訴求効果を高めていきます。また両設備の導入のハードルをさげることができるよう、省資源・脱炭素厨房ソリューションの確立を目指していきます。
※3 標準的なコンビニエンスストアの規模で作られる唐揚げ9ヶ月分相当の量で調理試験を実施。
※4 削減できる油の使用量から算出。
クールフライヤー株式会社 Webサイト:https://coolfryer.co.jp/
2.【通常枠採択プロジェクト】
「アクアポニックス」×気流制御が生み出す持続可能な農業
株式会社アクポニ×富士工業株式会社(FUJIOH)
株式会社アクポニが提供する、「アクアポニックス」は水産養殖と水耕栽培を掛け合わせた循環型栽培システムです。FUJIOHは気流制御による空気循環の最適な組み合わせで、システムの生産性や資源利用効率の向上、エネルギー使用量の削減効果を実証しました。
その結果、FUJIOHの還流ファンを使用して室内の温度をコントロールすることで、「アクアポニックス」で栽培したリーフレタスの収量が22%UP※5しました。さらに室内の空気質を一様にすることができるため、エアコンのエネルギーコストを76%削減※6できました。
日本の農業は、就農人口の急減や肥料価格の高騰などさまざまな課題を抱えています。しかしアクアポニックスを活用することで資源を効果的に活用し、気流制御をさらに進めることでより低価格で高品質な野菜を消費者に提供することを目指しています。
※5 同一のアクアポニックス設備にて、空気質コントロール有無での収量差を重量で比較。
※6 熱流体解析において、還流ファンによる気流制御の有無でターゲット温度に対してのエアコンの必要能力を試算。
気流制御有無による必要能力差は76%。
株式会社アクポニ Webサイト:https://aquaponics.co.jp/
今期の実証実験のために作られた唐揚げやリーフレタスは、地域食堂や畜産飼料、イベントなどで提供し、食品を無駄にすることがなく実証実験を終えました。
FUJIOHは今後も、ブランドビジョン「空気を変え、環境を変え、明日を豊かに変えていく」の実現へ積極的にマッチングした企業様と新たな事業に取り組んで参ります。
■ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)とは
神奈川県では、県内に拠点を持つ大企業と質の高いベンチャー企業による連携プロジェクトの創出と、オープンイノベーションに向けたコミュニティ形成を目的として、大企業・ベンチャー企業・研究機関・支援機関等に参画いただく協議会「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」を運営しています。
Webサイト:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/cnt/f537611/bak01.html
■KANAGAWA INNOVATION DAYS Meetup Fes 2024
Webサイト:https://bak.eiicon.net/kanagawainnovationdays-meetupfes2024
※ 富士工業株式会社は富士ホールディングス株式会社の100%子会社です。
【富士工業グループ会社概要】
事業概要:キッチン用換気扇の企画・開発設計・生産・販売・アフターサービスまで、
一貫した事業活動を行う住宅設備機器メーカー
代表者:代表取締役社長 柏村浩介
創立:1941年12月
所在地:神奈川県相模原市中央区淵野辺2丁目1番9号
従業員数:895名(役員、アルバイト・契約社員等を除く)
グループ会社:富士ホールディングス株式会社
富士工業株式会社
富士工業販売株式会社
フジテックメンテナンス株式会社
株式会社ヒートアンドクール
F.I.T. (FUJIOH INTERNATIONAL TRADING PTE,LTD.)
芙子帝風商貿(上海)有限公司 (FUJIOH TRADING SHANGHAI CO.,LTD.)
F.M.M.(FUJIOH MARKETING MALAYSIA SDN. BHD.)
台灣富士皇股份有限公司(FUJIOH MARKETING TAIWAN CO., LTD.)
[関連会社]アリアフィーナ株式会社
公式Web:https://www.fujioh.com