トライアルとNTT、サプライチェーンマネジメント最適化実現に向けた連携協定を締結

日本電信電話株式会社

 株式会社トライアルホールディングス(以下、トライアル)と日本電信電話株式会社(以下、NTT)は、リテール業界におけるサプライチェーンマネジメント(以下、SCM)最適化実現に向けて、デジタルツインコンピューティングによるサプライチェーンマネジメント(以下、DTC-SCM)の共同検討および研究開発に関する連携協定を2024年1月22日に締結しました。
 本協定によりメーカ・卸・小売のデータ融合を加速し、DTC技術によってリテール業界の店舗運営効率化・物流効率化・顧客価値向上等の実現を目指します。

①背景
 トライアルは、流通業界の「ムダ・ムラ・ムリ」をなくすことで社会環境の変革を目指す、リテールDXを推進しています。これまで、リアルとデジタルの融合により、データとAIを活用した先進的取り組み(※1)を行ってきました。
 NTTでは傘下のNTTスマートデータサイエンスセンタ(※2)において、さまざまな産業ドメイン(都市開発、小売、交通、電力、農業、ヘルスケアなど)で、DTCによる価値創造と社会課題解決に取り組んできました。DTCは、異なる業界やステークホルダごとに、それぞれ独自のデータに基づきデジタルツインの予測最適化AIを構築し、それらの連鎖(AI間連携)により相乗効果を得ることのできるNTTの技術です。単一のデジタルツインでは実現できない、新しい価値を創造することが可能です。

②概要
 トライアルが持つリテール業界の知見・店舗・データ(※3)と、NTTが持つデータサイエンス分野の知見と技術を活かすことで、DTCによるSCM最適化実現を目指します。これにより、メーカ・卸・小売のデータ融合を加速し、また商品カテゴリごとに異なるサプライチェーンや購買傾向も加味した最適化実現を目指します。

③協定に基づく具体的な取り組み
 トライアル店舗での実証実験に向けて、以下の取り組みについて2024年1月より共同検討および研究開発を開始します。
 取り組み1:補充発注自動化(売場における欠品等によるチャンスロス、および廃棄ロスの削減)
 取り組み2:物流効率化
 取り組み3:プラノグラム(棚割最適化)
 取り組み4:1to1マーケティング (ターゲティング型マーケティング) (※4)
 

<用語解説>
※1 惣菜自動値下げやAIカメラによる売場状況の把握と顧客行動解析など
※2 NTT研究所(NTTスマートデータサイエンスセンタ)
※3 商品販売データなど
※4 クーポン・コンテンツ生成等において、大規模言語モデル「tsuzumi」(NTTによって2024年3月提供開始予定)の活用も目指す
 

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