ニデックマシンツール、クラス最高の生産性、門形MC「MV-BxⅡ」シリーズ拡充 新たに2機種投入
新たに2機種投入
◆ ワイドタイプMV16BxⅡ(1.7×2.2m)、ロングタイプMV12BxⅡ(1.3×3.0m) 発売
◆ ECOオペレーションでランニングコストと環境負荷を低減
ニデックグループのニデックマシンツール株式会社は、本年2月に新発売した門形マシニングセンタ「MV12BxⅡ」にY軸移動量を400㎜伸ばしたMV16BxⅡ(1.7×2.2m)と、X軸移動量を1400㎜伸ばしたMV12BxⅡ(1.3×3.0m)を新たに開発、12月1日(金)から販売活動を開始します。2機種とも「MV-BxⅡ」シリーズの基本コンセプト“あらゆる産業のあらゆる加工”に対応する高能率マシンを踏襲、かつ門型マシニングセンタのコンパクトサイズではクラス最速の早送り各軸32m/minを達成し、非加工時間を大幅に短縮しました。また、省エネやラニングコストの低減を図るECOオペレーション技術も搭載、生産性と環境性能を兼ね備えた機械として多様な生産現場にお応えします。
門形マシニングセンタMV16BxⅡ
MV16BxⅡ(1.7×2.2m)は、門型マシニングセンタの50番主軸を搭載するコンパクトタイプとしては、主軸最高回転速度7,000min-1、Ⅹ・Y・Z軸の早送り速度を各32m/minの最速化を図り、非切削時間を短縮しました。また、重量ワーク(被加工物)に対応するため、最大積載質量を8tに設定。X軸にリニアガイドを3列配置した、たわみを抑える高剛性構造とし、高速加工でも安定した加工を実現します。
もう一方のMV12BxⅡ(1.3×3.0m)は、基本性能はそのままとし、長尺ワークに対応するため、テーブル長さを3,000㎜とし、最大積載質量を5tに増やしました。いずれも先に発売したMV12BxⅡ(1.3×1.6m)よりも大きなワークへの対応と生産性向上を図っています。
また、MV-BxⅡシリーズに共通した技術として、高精度加工のために、全軸ボールねじで軸芯冷却を採用しているほか、ダブルアンカー構造により高速動作と高剛性を両立しています。これにより高い重切削能力と精度を確保、荒から仕上げ加工までの高生産性を実現します。
さらに、ECOオペレーションについても共通技術として、電動パワーユニットの採用により電力消費量の大幅削減と、主軸と送り軸のグリス潤滑剤の採用によるエアと潤滑剤などのランニングコストの低減及び交換時の作業負荷軽減につなげます。
今回のシリーズ拡充においても、中小型マシニングセンタをラインアップするニデックオーケーケーとの共同で開発。機械本体や主軸構造体など両社技術の組み合わせにより、信頼性の確保と調達リードタイムの短縮でラインナップを拡充しました。今後もユーザニーズにマッチした製品を短期に開発・市場投入していきます。