国内洋上風力発電事業におけるO&M(保守・点検・修繕)業務の安定化・効率化に向けて三菱HCキャピタルとホライズン・オーシャン・マネジメントが業務提携に合意
日本政府が掲げる2050年におけるカーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーに対する期待およびその需要が高まりつつあるなか、四方を海に囲まれた日本においては、洋上風力発電事業の普及に注目が集まっています。一方で、国内洋上風力発電事業を長期にわたり安定的に継続するうえでは、定期的な施設・設備の保守、点検、修繕業務が重要となります。このような状況下、現在、国内においては、O&M人材や必要となる機器・設備の供給不足などが課題となっています。
そこで、三菱HCキャピタルおよびHOMは、今般、両社が有する知見・ノウハウやネットワークを生かした、国内洋上風力発電におけるO&M業務の安定化、効率化に向けた提携に合意しました。本提携に基づき、三菱HCキャピタルは、HOMがO&M業務で使用するROV(Remotely Operated Vehicle:遠隔操作型無人潜水機)*をはじめとする関連機器・設備の導入に際して、リースおよびファイナンス機能などを提供する予定です。これにより、HOMは、国内洋上風力発電事業におけるO&M業務を実施するうえで必要となる機器・設備の導入を迅速に行うことができ、発電事業者等のO&M業務に対するニーズにタイムリーかつ効率的に応えることが可能となります。O&M業務を迅速に行う体制が整うことは、国内における洋上風力発電のより安定的かつ長期的な運用につながるものです。
三菱HCキャピタルグループは、2023~2025年度中期経営計画において、組織横断で取り組む重要テーマの一つに「脱炭素ソリューション」を掲げ、再生可能エネルギー発電事業や自家消費型太陽光のPPA事業、それにともなうリースおよびファイナンス、さらには、二酸化炭素可視化サービスなどをグローバルに展開しています。
三菱HCキャピタルグループは、今後とも、地域やお客さまのニーズにお応えし、創エネ、蓄エネ、省エネをはじめとする最適なソリューションを提供することで、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
HOMにおいては、洋上風力発電に関する豊富な知見および国内外の提携企業との取り組みを通じて、今後の国内洋上風力発電の長期にわたる安定稼働に貢献していきます。
* ROV(Remotely Operated Vehicle):
遠隔操作型の無人潜水機。海底の映像や情報をリアルタイムに陸上または母船に伝送する。
■三菱HCキャピタルの概要
社名 | 三菱HCキャピタル株式会社 |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 久井 大樹 |
所在地 | 東京都千代田区丸の内1-5-1 |
設立年月日 | 1971年4月12日 |
事業概要 | 各種物件のリース、各種物件の割賦販売、各種ファイナンス業務等 |
資本金 | 331億9,600万円 |
■HOMの概要
社名 | ホライズン・オーシャン・マネジメント株式会社 |
代表者 | 代表取締役 高木 伸幸 |
所在地 | 東京都港区東麻布1-26-8 プライム東麻布 |
設立年月日 | 2021年4月 |
事業概要 | 洋上風力設備メンテナンス(点検補修)、購買から施工におよぶ品質管理サポート、 洋上風力事業組成段階からの事業者支援 |
株主構成 | 三井物産株式会社 51%、株式会社北拓 49% |
■三菱HCキャピタルグループについて
三菱HCキャピタルグループは、“未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター”を「10年後のありたい姿」に掲げ、その実現にむけて、ファイナンスに加え、有形無形のアセットの潜在価値を最大限に引き出しつつ、それらを活用したサービスや事業経営などに取り組むことで、「ビジネスモデルの進化、積層化」を進めていきます。
わたしたちは、絶えず変化する社会やお客さまのニーズに応えるべく、地球環境に配慮し、独自性と進取性のある事業を展開することで、明るく希望に満ちた未来社会、豊かな暮らしの実現に貢献していきます。
詳しくは、三菱HCキャピタルのウェブサイトをご覧ください。
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/
■HOMについて
HOMは三井物産株式会社と風車メンテナンス事業国内最大手の株式会社北拓により設立された、洋上風力発電設備の点検・メンテナンス事業会社です。
北拓および三井物産グループが培ってきた風力発電設備のメンテナンスノウハウと三井物産の国内顧客基盤を活かし、国内洋上風力発電事業者に、風車から基礎構造部に至るまでの設備点検・メンテナンスサービスを包括的に提供します。また、風力発電設備の資機材調達における品質管理・検査業務の代行サービスなど幅広い事業展開を通じ、競争力があり強靭な洋上風力の国内サプライチェーンの形成・充実に貢献することをめざします。
詳しくは、HOMのウェブサイトをご覧ください。
https://www.horizon-om.com/