ニデックパワートレインシステムズのCVT向け新型電動オイルポンプの開発について
CVT用新型電動オイルポンプ
本製品は自動車のアイドリングストップ時におけるCVTへの油圧供給や、エンジンによって駆動されるメカオイルポンプの補助として使われるもので、当社の既存製品に比べ、高出力であることが特徴です。
自動車メーカ各社は、CO2排出量削減に力を入れており、電気自動車、ハイブリッド車、アイドリングストップ機能搭載の環境にやさしい車へのシフトを進めています。
当社の従来の電動オイルポンプのラインナップは、油圧供給範囲が1MPa以下でしたが、新製品は低圧から高圧まで広範囲で効率の高いベーンポンプを採用し、負荷条件に合わせてモータ出力を自動で調整する当社独自の制御を行うことで、0.3~4MPaまでの油圧供給を実現しました。一般的に2~4MPaクラスの油圧供給はエンジンからの動力を原動力とするメカオイルポンプで行いますが、高圧の油圧供給が可能な本製品と組み合わせることでメカポンプのサイズダウンが可能となり、油圧供給システム全体として燃費が向上いたします。
当社は今後も精密技術と高精度、高信頼性を追求し、モビリティの発展に寄与するソリューションを生み出してまいります。