三溪園 新緑の古建築公開 ―横浜市指定有形文化財 白雲邸
新緑とともに楽しむ、大正時代の数寄屋
新緑の美しいこの季節に、横浜市指定有形文化財「白雲邸」を公開します。 数寄屋造りの「白雲邸」は、数々の銘木を多用しながらも、その内部は実に簡素。それだけに、広い開口部から眺められるこの時季の新緑が、鮮やかに映ります。さらに邸内の座敷棟からは三重塔の贅沢な眺めも楽しめます。 期間中、内苑・聴秋閣奥に広がる渓谷遊歩道も開放するほかお囃子や茶会、自然観察会、ワークショップなども予定しています。 三溪園の第一の魅力は、季節ごとにさまざまな表情を見せる自然のなかで、各所に点在する歴史的建造物が楽しめるところにあります。日本の建築の特徴は、建物が外の自然に向けて開放的であることで、日本人が古来培ってきた“自然との共生”という生活観が反映されたものであるといえます。是非、この機会にお出かけください。 ■白雲邸について 三溪と同郷の岐阜出身の大工・山田源市による建造で、玄関棟と座敷棟を談話室棟がつなぐ平面構成。夫人のための部屋といわれる奥書院には各種の銘木や螺鈿、七宝の引手金具、金銀の箔を散らした小襖などに凝った意匠がみられるものの、全体的には装飾が抑えられ、三溪の好みが反映された建物といえる。また、併設の倉は、母屋建造の翌年・大正10(1921)年の完成で、1 階が調理室、2・3 階が美術品等の収蔵庫、地階が食料等の保存庫として使用された。当時個人の住宅では珍しい鉄筋コンクリート造で、これにより美術品は関東大震災の被害を免れた。 ■ゴールデンウィーク期間中の催し ●聴秋閣奥新緑の遊歩道公開 日時:4 月28 日(月)~5 月6 日(火・祝)9:00-16:30 観覧:無料 ※入園料が別に必要です。 ●クイズで学ぶ「三溪園、原富太郎と横浜」(原三溪市民研究会) 三溪園を造っただけでなく、社会のさまざまな面で活躍し、業績をのこした原三溪のことなどをクイズに答えて、学びます。参加者には記念品を進呈します。(先着3,000 名) 日時:4 月28 日(月)~5 月4 日(日・祝)10:00-15:30 会場:三溪記念館 ロビー 対象:小・中学生中心 参加:無料 ※入園料が別に必要です。 ●お囃子 横浜市指定無形民俗文化財「関古式囃子」 (関古式囃子保存会) 日時:4 月29 日(火・祝)10:00- / 11:00- / 13:00- / 14:00- 各回約20 分 会場:臨春閣前・芝生 観覧:無料 ※入園料が別に必要です。 ●自然観察会(三溪園ボランティア) 日時:4月29 日(火・祝)・5月4 日(日・祝) 各日 10:30-11:30 / 13:30-14:30 集合:正門入口 定員:各回30 名 料金:無料 ※入園料が別に必要です。 ●和カフェ・一日庵 いちじつあん(三溪園ボランティア) 公開中の白雲邸内に設けます。三重塔を眺めながら気軽にお茶が味わえます。 日時:4 月29 日(火・祝) 11:00-12:30 / 13:00-14:30- 会場:白雲邸 廊下 メニュー:抹茶のみ(菓子つき) 料金:¥500 ※入園料が別に必要です。 数量:午前・午後とも各50 名分(先着順) ※お点前はつきません。 ●こどもの日企画ワークショップ かぶとを作ろう!(三溪園ボランティア) 日時:5 月5 日(月・祝) 10:30-12:00 / 13:00-15:00 会場:旧矢箆原家住宅(合掌造り) 参加:無料 ※入園料が別に必要です。 定員:100 名(先着順) ※会場では、端午の節句にちなむ軒菖蒲や五月人形の飾りつけもあります。 ●新緑の一日庵 いちじつあん 茶会(三溪園ボランティア) 日時:5 月6 日(火・祝) 10:30- / 11:00- / 11:30- / 12:00- / 13:00- / 13:30- / 14:00- / 14:30- 会場:重要文化財 月華殿(茶席)、金毛窟(にじり口入室体験) 定員:各回20 名(先着順) 参加: ¥500(菓子つき) ※入園料が別に必要です。 ※茶券は、10:00 から茶席入口で販売。- 本件に関するお問合わせ先
- 横浜市
- 三溪園 事業課 吉川・中島
- TEL:045-621-0634 FAX:045-621-6343