ニデックマシンツール インドで切削工具の新工場を稼働

ニデック株式会社

生産能力を1.5倍引き上げ、自動車等関連部品製造の旺盛な需要に応える

 ニデックグループのニデックマシンツール株式会社は、インドの切削工具の製造・販売会社Nidec India Precision Tools Ltd.(所在地:インド タミル・ナド州ラニペット(以下、NMTI)に新工場を建設し、7月1日(土)から生産を開始します。主な生産品目はホブカッタ、ピニオンカッタなどの切削工具で、これまでの生産能力から1.5倍引き上げる増産体制を整えました。新工場の稼働により自動車はじめ建設機械・農業機械などの高まる需要に対して、製品を素早く供給しインドでのお客様のニーズにお応えいたします。
Nidec India Precision Tools Ltd.新工場外観
 新工場は、インド南部のチェンナイ近郊のラニペットにある55,000㎡の同社敷地内に床面積2,000㎡の工場を建設。歯車の外歯や内歯を加工するための切削工具(ホブ、ピニオン、シェービング、ブローチ)の製造ラインを敷き、生産能力を約1.5倍に拡大。併せて、リードタイム短縮と生産品種を広げ、幅広いお客様のニーズにスピーディに対応するほか、再研磨、リコートなどのアフターサービスの充実も図ります。
 同社の比較的近郊には自動車産業が集積するチェンナイ、ベンガルールがあり、二輪車・四輪車メーカーや工作機械メーカーの関連サプライヤーが多く、これら産業の多様なニーズに応え素早く供給するのが狙いです。
 また、本年秋にはお客様に製品実機をご覧いただけるよう、新工場内に工作機械のショールーム機能を追加し、工作機械の販売拠点としても活用予定です。
 インドでは、人口増加*1を背景に自動車の販売台数が年率10~15%*2で着実に増加すると予測されているほか、世界的な脱炭素社会への動きから自動車のEV化の急伸や天然ガス(CNG)車のシェア拡大など、歯車を多数使用するトランスミッションの需要増も見込まれています。
 NMTI は、1963年の創業から60年にわたり当地で歯車加工用の各種切削工具の設計・製造・販売をしてきました。生産性が高く長持ちする切削工具は多くのユーザから支持を得ており、マーケットの拡大に伴い事業規模拡大にも取り組んできました。今般の増産投資は2021年のニデックグループ入り後、初となる大規模投資で市場の急拡大に即応できる供給基盤の確保と、高いコスト競争力による相乗効果の追求でお客様の期待に応えてまいります。

*1:国連人口基金(UNFPA)の推計では、2023年央には人口14億2860万人に達すると発表
*2:インド自動車部品工業会発表(ACMA:AUTOMOTIVE COMPONENT MANUFACTURERS ASSOCIATION)より引用。
*3:Nidec India Precision Tools Ltd.
事業内容: 切削工具の設計・製造・販売
所在地:No.2 SIPCOT Industrial Complex, Ranipet, Tamil Nadu, India
電話番号:+91-4172-244361

 
 

 

 

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