2025年大阪・関西万博のオランダパビリオンでは、 新技術、水から生成する持続可能なクリーンエネルギーを紹介予定 発表会では、日本そして大阪・関西との『コモングラウンド』を強調した
発表会の冒頭でマーク・カウパース在大阪オランダ王国総領事兼陳列区域オランダ政府代表によりオランダパビリオンのテーマ『コモングラウンド(共創の礎)』が発表された。『コモングラウンド』とは、共に分かち合い、共に新しい価値を生み出すこと。オランダパビリオンは、世界中のパートナーと共に、社会や地球が直面する多くの課題に対して積極的に解決に乗り出していく事の重要性をメッセージする場所として制作されると説明した。
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デザインについては、パビリオンの中央に日の出を現すと共に無限なクリーンエネルギーを象徴して‘man made sun-次世代への太陽’と呼ばれる球体が、パビリオンに設置されている。また、パビリオンの外観は、水から生成されるクリーンエネルギーをイメージされる曲線で壁面が作られており、様々なイノベーションがもたらす新しい時代への幕開けをイメージしている。
また、マーク・カウパース総領事のスピーチ後、吉村大阪府知事もご参加をいただき、オランダパビリオンモックのラストピース ‘ man made sun‘をお二人でパビリオンモック中央部分に設置し、完成したパビリオンモックをお披露目した。お披露目後吉村知事は、「オランダパビリオンと大阪ヘルスケアパビリオンの連携を実現し、世界に向けて「いのち輝く幸せな暮らしの実現」のための「コモングラウンド」を作ってまいりたい」と感想を述べられた。
日蘭の企業からなるコンソーシアムは、オランダの建築事務所『RAU』、体験型デザインスタジオ『Tellart』、エンジニアリング・コンサルタント会社『DGMR』、大阪の総合建設会社『株式会社淺沼組』で構成される。完全な循環型のコンセプトで造られるオランダのパビリオンは、あらゆるレベルのサーキュラリティに従って設計されているだけでなく、建設物やその備品を建設物の再利用可能な材料貯蔵設備(マテリアルデポ)として捉えている。全ての材料は、マテリアルパスポートで識別、登録、文書化、全ての材料が再び利用できるようになる予定だ。国際的に経験豊富なこのコンソーシアムは、設計・施工・メンテナンス保持・完成に加え、パビリオンでのビジター体験にも取り組んでいく。
在大阪オランダ王国総領事兼陳列区域オランダ政府代表 マーク・カウパース
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 事務総長 石毛博行、駐日オランダ王国大使館農務部デニーズ・ルッツ農務参事官
■ 5つのプログラムテーマと、2025年に向けたキャンペーン'Road 2 Osaka’
オランダはこの万博において、日本および東アジア地域との経済的、政治的、文化的協力関係を強化し、『コモングラウンド』を基盤に、イノベーションを共創したいと考えている。プログラムテーマは大きく5つに分かれており、グローバルな課題に対し革新的で直ぐに活用可能な解決策を生み出すことができる。
【5つのプログラムテーマ】
① 再生可能なクリーンエネルギーへの転換、サステナビリティ、循環型経済
② 農業食品や園芸技術
③ ライフサイエンスと健康(スポーツ等を含む)
④ ハイテクとDX デジタル・トランスフォーメーション
⑤ 文化活動
今後、オランダパビリオンや‘Road2Osaka’キャンペーンの情報は、特設サイトより確認いただける。
日本語: www.orandaexpo2025.nl 英語: www.nlexpo2025.nl