シンプレクス、サンリオピューロランドの動員予測AIシステムを構築

シンプレクス株式会社

 シンプレクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金子 英樹、以下シンプレクス)は、株式会社サンリオエンターテイメント(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:小巻 亜矢、以下サンリオエンターテイメント)が運営するテーマパーク「サンリオピューロランド」の動員予測AIシステムを構築しました。

 サンリオエンターテイメントは、これまでサンリオピューロランドの動員予測を、経験や過去データを元に複数部署でそれぞれ人の手で行っていました。このたび、①人的コスト削減や効率化を目指した業務改善の施策として、また②動員予測をより高度に活用することでパーク運営の効率化・収益化を図る施策として、AIを活用した動員予測システムの導入を検討しました。シンプレクスのデータサイエンティストはこれに対し、サンリオエンターテイメントがこれまでに蓄積してきた暗黙知や、過去のデータから得られる新たな示唆などを、機械学習の手法を用いて形式知化し機械化することで、業務効率の向上と精緻な動員予測の両方を実現しました。また本システムは、AIシステムに一般的に必要とされる大がかりなデータベースや分析基盤を使用せず、AWS Lambda*1を活用したサーバーレス化やAWS Cloud Development Kit (CDK)*2を活用したIaC*3化、CI/CD*4の自動化により、シンプルかつコストを抑えた仕組みで高いパフォーマンスを発揮することにも成功しています。
 シンプレクスは、このたび構築した新しい動員予測AIシステムを用いて動員予測を効率化・精緻化することで、「適正な人員配置に基づいたパーク運営によるお客様満足度および従業員満足度の向上」「最適なチケット価格設定による利益拡大」「来場者数予測の精緻化による収益見通しの精度向上」などサンリオエンターテイメントのビジネスそのものの改善を支援します。

 シンプレクスグループでは、動員予測システムの他、リモートワークにおけるセキュリティ対策を行うシステムや、数万人規模の営業組織におけるデータ分析を活用した育成支援基盤のようなAIを活用したシステムやサービスを開発・提供しています。またシステムやサービスの提供のみならず、ビジネスに関わるコンサルティングを含む上流から開発・運用保守まで、一気通貫で顧客の支援に携わることで、課題解決を越えて、ビジネスの最適化や新たな価値を創造することを目指しています。シンプレクスグループは、今後も顧客のビジネスの成功をゴールにサービスを提供してまいります。


*1 AWS Lambda
AWSが提供するサーバーレスでイベント駆動型のコンピューティングサービス
https://aws.amazon.com/jp/lambda/
*2 AWS Cloud Development Kit
AWSが提供するオープンソースの開発フレームワーク
https://aws.amazon.com/jp/cdk/
*3 IaC
Infrastructure as Code。インフラの構成や設定をコード化して管理・構築の自動化を行うこと
*4 CI/CD
Continuous Integration(継続的インティグレーション)、Continuous Delivery(継続的デリバリー)

■シンプレクス株式会社について https://www.simplex.inc/
シンプレクスは1997年の創業以来、メガバンクや大手総合証券を筆頭に、日本を代表する金融機関のテクノロジーパートナーとしてビジネスを展開してきました。現在では、金融領域で培った豊富なノウハウを活用し、金融以外の領域でもソリューションを展開しています。2019年3月にはAI企業のDeep Percept株式会社、2021年4月には総合コンサルティングファームのXspear Consulting株式会社がグループに加わり、創業時より付加価値の創造に取り組んできたシンプレクスとワンチームとなって、公的機関や金融機関、各業界をリードする企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援しています。

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