【オリックス】第7回「オリックス 働くパパママ川柳」受賞作品決定 大賞「家事仕事 二刀流だし 二倍速」
過去最多となる6万2,662作品の応募句から20作品を表彰
オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮)は、第7回「オリックス 働くパパママ川柳」の受賞作品(20作品)を決定しましたので、お知らせします。「オリックス 働くパパママ川柳」は、働きながらの子育てに奮闘するパパとママ、家族の日常をテーマとする公募川柳です。2017年から毎年開催し、第7回を迎えた今回は、2023年1月19日~2月26日までの約1カ月間で、過去最多となる6万2,662作品をご応募いただきました。今回も尾藤 川柳氏(十六代目川柳、川柳公論社主宰)、田中 裕二氏(タレント「爆笑問題」)、浜田 敬子氏(ジャーナリスト)に特別審査員としてご参加いただき、受賞作品を決定しました。
大賞「家事仕事 二刀流だし 二倍速」(ルーキー 42歳・男性)は、「家事や仕事などを掛け持ちしながらも、スピーディーにこなさなければならない」という作者の日常を、時流のキーワード「二刀流」「倍速」を用いて表現した一句です。また、家族や職場の同僚、地域の方々などの目線からよんだ句を対象として新設した「見守る目線賞」には、子育て世代に手を差し伸べたい気持ちを表現した「団塊が 少子世代の 見守り隊」(健忘老 84歳・男性)が選ばれました。
オリックスグループはこれからも、多様な視点から生まれた応募作品が集まる「オリックス 働くパパママ川柳」を通して、幅広い層の皆さまとともに、仕事や家族との向き合い方を前向きに考えるきっかけを創出してまいります。
◆受賞作品
大賞(1句)
家事仕事 二刀流だし 二倍速 ルーキー(42歳・男性)
<作者からのコメント>
家事や仕事などを掛け持ちしながらも、スピーディーにこなさなければならない様子を表現しました。ときには「三倍速」になることもあるほど忙しい毎日ではありますが、楽しさやうれしさを感じ、それらを共有できる人がいることを実感しています。働きながらの子育ては大変なことが多くありますが、やりがいや喜びなどがあふれていると思います。たまには力を抜いて、自分のことも大切にしながらがんばれたらいいですね。
パパママ目線賞(6句)
パパ育休 リスキリングは 家事スキル 椎名(3歳と0歳のパパ)(30歳・男性)
<作者からのコメント>
「育休中のリスキリング」が世間で話題になっていたことと、パパ育休を取得した私の使命は家事スキルを高めて、24時間営業のママの負担を軽減させることだと気づいたことが、作品のもととなっています。パパはママを、ママはパパを、たまにはねぎらい尊敬し合いながら、ポジティブにがんばりましょう!
朝タイパ お昼弁当 夜コスパ ビジーママ(41歳・女性)
<作者からのコメント>
毎日の食事作りと節約の大変さが作品の基盤です。朝は朝食・弁当作りで1分でも惜しい。昼は作った弁当をかきこみ、夜は育ち盛りの子どもたちが好きなものをいかに節約しながら作るかを考える。食事が終わるたびに次の食事のことを考えている自分をほめてあげたくなりました(笑)。子育て中の皆さん、息抜きしながらがんばりましょう。
仕事場で 一人称が 『ママ』になり ひろみち(37歳・女性)
<作者からのコメント>
仕事と家庭でそれぞれ私の顔があり、一人称も違いますが、追い詰められたときに自分を『ママ』と呼んでしまうことがあります。職場の仲間は、「お母さんのような立ち位置だから、会社でも『ママ』で良いのでは(笑)」と言ってくれます。私生活と仕事はどちらも大切な時間なので、うまくスイッチを切り替えて楽しんでいきたいです。
退勤し 10秒後には 米を研ぐ ママファイター(36歳・女性)
<作者からのコメント>
退勤ボタンを押した瞬間、会社員からママにスイッチが切り替わる私の毎日を川柳にしました。退勤してから上の子の習い事の送り迎え、下の子の保育園のお迎え、夕ご飯の支度にお風呂、寝かしつけと、1分も無駄にできない日々。そんな私の状況を理解し、退勤後は業務を引き継いでくれる上司や先輩がいることをありがたく思っています。
「ママがいい」 大谷ルール? 休みなし 万年秋(28歳・女性)
<作者からのコメント>
夫は、子育てや家事を分担する気満々なのですが、2人の娘は何事においても「ママがいい」と言います。娘たちの反応に、私は体力的にダメージを、夫は精神的なダメージを負うこともあります。大変なこともありますが、そんな悩みを吹き飛ばしてくれるかけがえのない存在を生み出したことは誇れることだと感じています。
ミトマより ギリギリつなぐ 家事・育児 ミッドフィルダー(41歳・男性)
<作者からのコメント>
家事・育児・仕事における毎日のタスクは多く、時間に追われながらギリギリでこなしています。その状況をサッカー日本代表選手の「ミトマの1ミリ」と言われたゴールラインギリギリでのアシストになぞらえました。忙しい日常を川柳にして、入賞できたことで、大変だった記憶を家族で笑って振り返ることができました。
子ども目線賞(1句)
スマホより もっとわたしを 見てほしい ディテクティブコナン(9歳・女性)
<作者からのコメント>
寝る前に、お母さんはよくスマートフォンを見ています。そのときにいつも私が思っていることを川柳にしました。この川柳をきっかけに、これからはもっとかまってもらえたらうれしいと思います。でも、休日はよく一緒に遊んでくれます。作品を読んで「これからはスマホを見過ぎないように気をつけるね」と言ってくれました。
じぃじばぁば目線賞(1句)
ベビーカーを 操っている 返納後 牛美(85歳・男性)
<作者のコメント>
公園でみかけた子育て世代の様子をヒントにしながら作った一句です。ベビーカーを操る経験はまだありませんが、自動車の運転免許証はすでに返納しています。あらかじめ80歳までには返納しようと決めていましたが、いざとなると自分一人で区切りをつけるのは難しく、娘が背中を押してくれました。
見守る目線賞(1句)
団塊が 少子世代の 見守り隊 健忘老(84歳・男性)
<作者のコメント>
団塊の世代と現在少子化が叫ばれる世代との対比を作品のベースにし、これまで家族や日本を支えてきた世代が支えられる側になりながらも、手を差し伸べていきたいという思いを表現しました。子育て世代は無理をしてしまうときもあると思いますが、健康にも留意してほしい。できることを見極めて、エネルギーを注いでほしいと思います。
優秀賞(10句)
スーツ着て 子乗せ自転車 みな仲間 尼崎みかん(30歳・女性)
仕事した パパの匂いは かっこいい あやちゃん(6歳・女性)
LINE来る パパのワンオペ 報・連・相 あんこ(34歳・女性)
戦友と 交わす盃 就寝後 限界かーちゃん(29歳・女性)
読めない字 聞かれて困る 見えない字 さとみばあば(65歳・女性)
「倍速で」 子供は動画 母は家事 すー(28歳・女性)
上司の子 待ち受けで知る 急成長 パパ一年目(26歳・男性)
ママ帰るまで ママになる ママのママ ぽっくん(69歳・男性)
バリキャリか ゆるキャリしかない 女性像 マッピー(35歳・女性)
定年を 待っていたのは 孫と嫁 まめさん(65歳・女性)
※このほか、「オリックス 働くパパママ川柳」受賞句発表ページ
(https://www.orix.co.jp/grp/move_on/entry/orix-senryu/vol7/result.html)では、受賞作品(20作品)に加え、個性豊かな佳作20作品などを掲載しています。
◆「オリックス 働くパパママ川柳」概要
働きながらの子育ては、パパもママも朝から晩までフル稼働。慌ただしい毎日だからこそ生まれる感謝の気持ちや、笑いのネタ、ちょっとグチってみたいことを17音の川柳で自由に表現してください。
・応募方法
郵便はがき、インターネット(パソコン・スマートフォン)
・応募期間
2023年1月19日~2月26日
・選考
「オリックス 働くパパママ川柳」運営事務局、特別審査員
〈特別審査員〉
尾藤川柳さん(十六代目川柳、川柳公論社主宰)
田中裕二さん(タレント「爆笑問題」)
浜田敬子さん(ジャーナリスト)
◆特別審査員のメッセージ
尾藤川柳さん(十六代目川柳 川柳公論社主宰)
最終審査の過程で、大賞候補が3度も変わる接戦でした。7回目を迎え、全体的にレベルが上がっています。ママの大変な日常が垣間見えましたが、主体的に子育てに関わるパパ目線の作品も増え、希望を感じました。
田中裕二さん(タレント「爆笑問題」)
ようやく落ち着いてきたと思っていたものの、今年はまだコロナ禍における子育てを表現した句が多かったので、今後の変化が楽しみだと感じました。わが家と同じ状況をよんだ句を目にして、思わず笑みがこぼれました。
浜田敬子さん(ジャーナリスト)
印象に残ったのは、男性が主体的に家事を担うことが日常になっていると感じた作品です。コロナ禍をきっかけに変化した家事分担がもとに戻るのではなく、さらに進化していくといいなと思います。
〈特別審査員による最終選考の様子〉
◆応募傾向の分析
過去最多の6万2,662作品が寄せられました。特に30代と40代の作品が応募総数の半数以上を占めています。昨年に比べ、男性からの応募は約3,000作品、女性からの応募は約1万2,000作品増加しました。また、「リスキリング(学び直し)」「タイパ(タイムパフォーマンス)」など、時流のキーワードが多く見受けられたことも今回の特徴です。
〈年代別の応募作品数〉
〈男女の応募作品数〉