エコラボ、日本初開催「Alliance for Water Stewardship(AWS)会議」にて企業の責任ある水資源管理の重要性について発信

エコラボ合同会社

AWS創設メンバーとしての経験と知見を活かし、各国企業の水資源管理をリード

「Alliance for Water Stewardship(AWS)会議」が日本で初開催
2023年2月22日、流域レベルで持続可能な責任ある水資源管理に向けた取り組み「ウォーター・スチュワードシップ」に関して日本企業の理解および関心を高めるため、日本初となる「Alliance for Water Stewardship(AWS)会議」が開催されました。(主催:Alliance for Water Stewardship、企画運営:AWSジャパン・デー2023実行委員会)

エコラボのウォーター・スチュワードシップリード企業としての取り組み
AWSの創設メンバーであるエコラボでは、AWS創設初期からウォーター・スチュワードシップリード企業として責任ある水資源管理に尽力しています。会議ではエコラボ米国本社からSenior Vice President & Chief Sustainability OfficerのEmilio Tenutaが登壇し、エコラボの活動を例に企業におけるウォーター・スチュワードシップの重要性について講演しました。

 

水と気候変動がもたらすリスクは年々増大しており、まさに行動を起こすべき時が来ています。そのためには協働してウォーター・スチュワードシップを推進し、進歩と変化をもたらすことが肝要です。
エコラボは世界各国に数多くの拠点を有し、食の安全や衛生的で安全な環境の維持などの世界レベルのサービスを提供する中でウォーター・スチュワードシップについても促進してきました。2021年には中国の拠点で自社初となるAWSプラチナ認証(80ポイント以上獲得の最高評価)を取得するなど、高リスク流域を中心にAWS認証取得の取り組みを拡大させています。
エコラボの水に関する戦略はAWSが定める規格(理解・計画・実施・評価・開示の5つのステップによる水資源管理)をベースとし、高リスク流域においては2018年を基準として50%の取水量の削減、全ての拠点を含んだ全体的な目標としては40%の取水量を削減し、ポジティブな影響を与えることを目指しています。
AWS規格を高リスクの拠点に適用させるためには、まず流域に対する依存性やサプライチェーン数、責任ある水使用の手順やルールの実施有無、地域のステークホルダーへの影響について把握することが必要となります。ウォーター・スチュワードシップの行動原則は厳しいものですが、重要なのは、適切な水ガバナンス、持続可能な水収支、良好な水質、重要な水域の健全化、全ての人々への安全な水・衛生アクセス(WASH) といった5つの成果を達成するべく、現場からボトムアップで行動を起こし、現実を変えていくということです。
これらの課題に取り組むにあたり、エコラボが公開している水資源管理の無料オンラインツール「Smart Water Navigator」を活用できます。他にも有用なツールを複数公開しているため、エコラボの多様なリソースを活用しながら改善に繋げていくのが効果的と言えます。
自然に根ざした解決策、地域のステークホルダーへの量も質も良い水の提供についても考慮する必要がありますが、この点においてもAWS規格を用いることができます。例えば、米国コロラド川におけるプロジェクトでは10年間で1,900万ガロンもの取水量の削減を実現しました。これらの活動の鍵となるのが協働、つまり地域のステークホルダーとの連携です。
エコラボでは早い段階から官民連携の必要性を学んでおり、国連CEO Water Mandateを通じたWater Resilience Coalitionの創設メンバーとして、時価総額にして約3.5兆ドルに相当する30社と協力関係にあります。世界各国のパートナーと共にウォーター・スチュワードシップのアプローチの推進を通じて、水資源をネットポジティブな状態へと変化させ、水に対してレジリエントな未来を作るべく支援しています。

Alliance for Water Stewardship(AWS)について
ウォーター・スチュワードシップを推進する国際機関で、2010年に世界自然保護基金(WWF)やThe Nature Conservancy(TNC)などのNGOと、エコラボを含む主要企業や学術機関が共同で設立しました。現在では170もの会員を有しており、工場における持続可能な水資源管理に対する認証制度(AWS認証)を実施しています。

エコラボが推進するサステナビリティ
エコラボは、世界中のパートナーとの取り組みを通じて年間1兆ガロン以上の水を管理しています。2030年に向けた目標「2030 Impact Goals(https://ja-jp.ecolab.com/corporate-responsibility/2030-impact-goals)」において、10億人分の飲料水に相当する3,000億ガロンの節水を目指しています。2021年には7億4,300万人分の年間飲料水に相当する2,150億ガロン(約8億立方メートル)の節水を支援し、目標に対する達成率は72%となっています。

オンライン上で公開している無料の水管理サポートツールのほか、企業の水管理に役立つソリューションを開発および提供しています。

エコラボについて
エコラボは、水、衛生、感染予防のソリューションとサービスを提供する世界的サステナビリティリーダーです。数百万に及ぶお客さまの信頼されるパートナーとして、人々と大切な資源を守ります。1世紀にわたるイノベーションを基盤に、年間140億ドルの売上高、47,000人以上の従業員を有し、世界170カ国で事業を展開しています。エコラボは、科学に基づく包括的ソリューション、データ活用によるインサイト、世界レベルのサービスの提供を通じて、食品安全の促進、清潔で安全な環境の維持、水・エネルギー使用の最適化を実現します。エコラボの革新的なソリューションは、食品、ヘルスケア、ライフサイエンス、ホスピタリティ、産業分野におけるお客さまのオペレーション効率とサステナビリティを改善します。詳しくは www.ecolab.com をご覧ください。

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