【ニュースレター】外国籍社員との相互理解を促すプラットフォーム
相互理解の「きっかけ」を提供したい
「私の同期だけでも10人以上。スペイン、インド、トルコ、ベトナムなど、さまざまな国からこの会社に入社してきました。グローバル採用の外国籍社員は年々増えており、社内の各部門で活躍しています」
こう話すのは、2020年秋入社のタンヴィタヤー・タッサポンさん(タイ出身)。現在はコーポレートコミュニケーション部で、社内コミュニケーションの向上に関わる業務を担当しています。
「私たちもそうですが、どの部署でも外国籍社員の皆さんと一緒に働く機会が増えています」と、同僚の土井春奈さん。「より良い職場環境を築くためには、互いの文化を理解し合うことが大切。そのきっかけとなるプラットフォームをつくりたいと考えました」と話します。
当社のイントラネットでスタートした新企画、「YAMAHAで働くワタシタチ」は、タンヴィタヤーさんと土井さんが協力して企画・運営する人気のコンテンツ。各職場で活躍する外国籍社員にインタビューを行い、日々の仕事や週末の過ごし方、さらには日本でのユニークなエピソードや母国の文化などについて紹介しています。
そもそもグローバルって、何だろう?
「外国籍社員の多くは、それぞれ仕事にやりがいを持って、日本での暮らしを楽しんでいます。その一方で、文化の違いから少なからず違和感を抱えたりもしています」とタンヴィタヤーさん。そうした出来ごとや感じたことを忌憚なく話してもらい、相互の理解につなげていこうというのが「YAMAHAで働くワタシタチ」の目的の一つ。土井さんも「登場した皆さんから『声をかけられることが増えた』『出て良かった』とポジティブな感想をいただいている」と、手ごたえを感じているようです。
一方、「外国人の目に映る日本の会社や日本人」は、ともに働く日本人社員たちにも新たな気づきを与えているようです。たとえば、「日本人はTOEICのスコアは高いが、英語の能力は得点ではない。実際に使えるかどうかが重要」と指摘したのは、第1回目のゲスト、ネパール出身のギミレ・マニスさん。「だから僕は職場でイングリッシュカフェを開いて、みんなが英語でコミュニケーションができるようサポートしている」と話してくれました。
「グローバルという言葉の定義は、人それぞれ異なります。この企画を発案した背景には、『そもそもグローバルって何だろう?』ということを、社員の皆さんにあらためて考えてほしいという願いがありました」とタンヴィタヤーさん。「企画を通じて外国籍社員のことをもっと知り、社内コミュニケーションのきっかけにしてもらえたら嬉しいです」と話してくれました。
■広報担当者より
世界中から優秀な人材を求めるグローバル採用の制度により、当社には直近10年間で、毎年平均15人前後の外国籍社員(一部、海外の大学を卒業した日本人を含む)が入社しています。国や地域もさまざまで、じつにその数20か国以上。中期経営計画のテーマの一つである「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進気運も、ますます高まっています。