インクルージョン&ダイバーシティの推進活動 -不妊治療と仕事の両立についてのセミナー、女性社員向けキャリアワークショップの開催-
不妊治療と仕事の両立についての社員向けオンラインセミナー
2021年4月に次世代育成支援対策推進法(次世代法)改正による「不妊治療を受ける労働者に配慮した措置の実施」の項目追加があり、2022年4月に不妊治療への保険適用が開始されるなど、不妊治療と仕事の両立を推進する社会的制度が整いつつあります。当社でも2021年5月より、積立保存年休を不妊治療の受診に使えるように社内規程を変更するなどの取り組みを行っています。
今般、当社内で初めてとなるこのセミナーは、不妊治療とは何か、外的要因の変化は何か、私たちに求められていることは何かなどを紹介することで、不妊治療と仕事の両立への理解を深め、誰もが休暇を取得しやすい風土の醸成につなげることを目的として実施されました。
セミナーに先立って実施された約500名の社員への事前アンケートでは、治療経験者は男女問わず存在する一方で、回答者の8割以上が不妊治療について知らず、治療と仕事の両立が可能と考える回答はわずか26%にとどまりました。セミナー実施後の参加者からは「不妊治療を必要としている人が思ったより多くいることに驚いた」、「正しく知ることから始めたい」、「相談しやすい雰囲気作りを心がけたい」といった声が寄せられました。こうしたことから、制度は作るだけでなく、それを使いやすい雰囲気作りや周知が必要であることが実感されました。
女性社員向けキャリアワークショップ
女性社員同士のネットワーク作りやキャリアについて考える機会とすることを目的にした本活動は、2020年10月から定期的に開催されており、普段の業務では交流できない女性社員同士が事業所や年齢の枠を超えてコミュニケーションを行うことで、互いの刺激となり、モチベーションの向上につながっています。
今回のワークショップでは、誰もが働きやすい環境の整備に取り組む女性有志の会による活動報告、I&D推進室の取り組み紹介、女性特有の健康課題とキャリアについてのディスカッションなどを行いました。参加者からは「意見交換の中で婦人科検診を定期的に受けている人がいて、自身も自分の状態を正しく知るためにきちんと検診を受ける必要性を感じた」、「健康の波があることを理解して同僚と接したい」といった声が寄せられました。
当社は2019年に、従業員の仕事と子育ての両立のため行動計画を策定し、高い水準の要件を満たしたことにより、次世代育成支援対策推進法に基づくより優良な子育てサポート企業として「プラチナくるみん認定」を受けています。
NSGグループは、コアバリューの一つである「人を尊重し、人を活かす」に基づいてI&Dを推進する中で、女性社員の活躍、着実なキャリア形成を支援し、女性の管理職登用の拡大を進めています。今後も様々な人たちがガラスのように輝き、働きたいと思える魅力的でインクルーシブな組織文化と環境の構築を推進して参ります。
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズや、タイミングベルトの補強材であるグラスコードや ガラスフレークを中心とする特殊ガラス繊維です。