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株式会社ニコン(社長:木村 眞琴、東京都千代田区)のレンズ交換式カメラ用の「NIKKOR(ニッコール)」レンズ※1の累計生産本数が、2014年1月上旬に8,500万本を達成しました。
※1:ニコン一眼レフカメラ用およびレンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」用の交換レンズ
ニコン(当時:日本光学工業)は、1959年に一眼レフカメラ「ニコンF」を発売し、この「ニコンF」と同時に発売された「NIKKOR-S Auto 5cm f/2」などが、最初のニコン一眼レフカメラ用「NIKKOR」レンズです。このレンズの発売以来、長きにわたり「NIKKOR」の伝統を引き継いでいます。
ニコンは、長年にわたり培ってきた高い光学技術をいかして、「NIKKOR」レンズの新製品を積極的に投入し、また、2011年10月から発売を開始したレンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」用の交換レンズのラインナップの拡充も進めています。
最近の新製品としては、2013年8月に、幅広い画角範囲をカバーするニコンDXフォーマットデジタル一眼レフカメラ対応の約7.8倍高倍率標準ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」を発売しました。
また、2013年10月には、「NIKKORレンズにしかできない」新たな写真表現を提案するべく、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ対応の大口径標準レンズ「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」をラインナップに追加しました。「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」は、「サジタルコマフレア※2」の発生を極限まで抑えることで、開放絞りでも画面周辺部まで「点光源」を、ゆがみやにじみのない「点」として描写できる点像再現性を実現したレンズで、発売以来高い評価を得ています。
※2:夜景撮影時などに、点像の周辺に鳥が羽を広げたような像が写る現象
一方、レンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」用のレンズ「1 NIKKOR」では、2013年10月に、レンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1 AW1」とともに、世界初※3の防水、耐衝撃レンズ「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」(「Nikon 1 AW1 防水ズームレンズキット」に付属)、および「1 NIKKOR AW 10mm f/2.8」を発売しました。現在、「1 NIKKOR」は全11本をラインナップしており、今後もさらなる拡充を進めていきます。
※3:2013年9月9日時点、発売済みのレンズ交換式デジタルカメラ用の交換レンズにおいて。ニコン調べ。
なお、2013年9月には、新たに開発したカメラ用交換レンズのほぼ全ての収差を測定できる計測装置「OPTIA(Optical Performance and Total Image Analyzer)」、および専用の画像シミュレータの運用を開始しました。これらを活用して「解像力」だけでなく、従来から評判の高い当社の「レンズの味」といわれるさまざまな特性をコントロールしたレンズの開発が可能になりました。
●「NIKKOR」ブランドについて
「NIKKOR(ニッコール)」は、ニコン製写真用レンズのブランドです。「NIKKOR」という名称は、ニコン創業時の社名「日本光学工業株式会社」の略称であった「日光」の英文表記「NIKKO」に、当時、写真レンズの名称の末尾によく使われていた「R」がつけられ誕生しました。
「NIKKOR」は、開発設計から製品化に至るまで、ニコン独自の高水準規格によって管理が行われており、ユーザーのニーズに応える設計、それを実現する生産体制、および検査が「NIKKOR」レンズの高い品質を支えています。
現在、ニコンのレンズ交換式カメラ用レンズは、超広角から超望遠、フィッシュアイ、ズームレンズ、マイクロレンズ、PC-Eレンズとさまざまな用途に対応した幅広いラインナップを取り揃えており、レンズ交換式アドバンストカメラ用レンズ「1 NIKKOR」を含めると80種類以上をラインナップしています。
2013年には、「NIKKOR」発売から80周年を迎えたことを記念し、世界的に活躍するフォトグラファーたちによる写真集「Eyes of Nikon」を制作するなど、NIKKORの魅力を伝える活動にも取り組んできました。
今後も高品質で魅力的な製品の開発、市場投入に努めていきます。