インフォコムとGenoox社、遺伝子変異レポートサービスで業務提携
AIを活用したゲノムデータプラットフォームの日本展開を開始
インフォコム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹原 教博)は、製薬企業や研究機関、臨床検査施設を対象とした遺伝子変異レポートサービス「Franklin(フランクリン)」を提供するGNX Data Systems LTD (イスラエル、CEO Amir Trabelsi、以下 Genoox社)と業務提携しました。日本における販売とマーケティング活動を担い、同サービスの日本展開を支援します。【背景】
ヒトの検体に含まれる複数の遺伝物質の配列情報をまとめて解析できる「次世代シーケンサー(NGS)」の進展によって患者に応じて最適な治療を選ぶ「個別化医療」の研究や臨床現場での活用が国内外で進んでいます。しかし、その基となる遺伝子変異解析とその結果の解釈には膨大な手間と時間を要することが、医師や研究者にとって課題になっていました。
Genoox社が提供する遺伝子変異レポートサービス「Franklin」は膨大なデータベースとAIを活用することで、重要な遺伝子変異種別の優先順位付けをレポートし、遺伝子変異検出とその根拠となる情報の調査時間を大幅に削減します。また、Franklinの特長として、サービス上で利用者同士が意見や指針を共有でき、世界中の医師や研究者と意見を交わし知見を深めることが可能です。
Franklinはこれらの機能により、医師や研究者に対し、個別化医療における治療方針などについてより早く、深い意思決定を支援します。
【概要】
当社は、長年医療情報の高度活用による医療の質向上を目指して、国内の医療機関や製薬企業の研究開発部門へITソリューションを提供してきたノウハウを生かし、臨床検査施設や製薬企業、大学などの研究機関に対し、Franklinの販売とマーケティング活動を行います。また、日本市場に合わせた機能の追加やサービスの強化を支援します。
【今後の展開】
当社は、Genoox社との業務提携を通じて、すでに遺伝子解析による診断サポートが進んでいるがんゲノム解析に加えて、家族性疾患や希少疾患など遺伝子解析の活用の幅を広げることで臨床遺伝研究のさらなる進展に貢献し、事業の幅を広げてまいります。
<Genoox社について>
設立:2014年
CEO:Amir Trabelsi
Genoox社はイスラエルに本社を置き、遺伝学者、バイオインフォマティシャン、エンジニアを数多く抱えるバイオテクノロジー企業です。同社はゲノム医療情報サービスに強みがあり、世界約1,500の医療機関でそのサービスが利用されています。最近ではAIを活用したサービス強化も進めています。
https://www.genoox.com/
<インフォコムグループについて https://www.infocom.co.jp/>
インフォコムグループは、医療機関や一般企業向けに情報システムを提供するITサービス事業と、一般消費者向けに電子コミック配信サービス「めちゃコミック」を提供するネットビジネス事業を展開しています。
[インフォコム株式会社] 代表取締役社長 竹原 教博、1983年設立、東証プライム
連結売上高645.8億円 、連結従業員数1,256名(2022年3月期)