乃村工藝社のソーシャルグッド活動:福岡PayPayドームにて「センサリールーム」トライアルイベントを実施しました
「センサリールーム」とは、自閉症スペクトラム症状やADHD(注意欠陥・多動性障害)などの症状がある人や、感覚過敏などの特性を持つ人が安心して過ごすことを目的とした空間です。海外では欧米や豪州を中心にスタジアムや空港など、大勢の人が集まる空間で導入が進んでおり、日本でも徐々に取組みが拡がりつつあります。今回はガラス張りの静かな個室で、『部屋の照度を抑える工夫』や『手足に触れる感覚を調節』した簡易的な空間を設えて、参加者の方達に体験していただききました。
今回のプロジェクトは、筑波大学の佐々木銀河先生協力のもと、トライアル空間のプロトタイプ設計から、インテリア選定、試合当日のオペレーション、試合前後の利用者ヒアリングを当社が担当。イベント実施後のデータ収集ならびに分析までを佐々木先生と共同で調査・分析していきます。
当社は今後もすべての人達にとって過ごしやすい「センサリーフレンドリー」な空間の調査・研究活動を続けてまいります。
「福岡PayPayドーム センサリールーム」実証実験 概要
期間:8/31(水)ナイター、9/1(木)ナイター、9/3(土)デーゲームの3試合
体験数:上記それぞれ1家族(計3家族)
調査内容:トライアル環境の使い心地など、利用面に関する調査
事前予約や、当日のご案内など、サービス面に関する調査
そのほか、各種の聞き取り調査
■体験者の感想(抜粋)
(ご本人)
・人が少なくて、安心して試合を観戦できた
・靴を脱いで過ごせる環境が良かった
(ご家族)
・通常の観戦席では子供から目が離せない事が多かったが、個室だと安心して試合が楽しめた
・トイレなど、館内の案内サインも多く分かりやすかった