クロスカントリー競技用「YZシリーズ」2023年モデルを発売~「YZ125X」「YZ250X」はエンジン・車体の進化で戦闘力向上~
「YZ125X」は、2022年に17年ぶりフルモデルチェンジした「YZ125」のエンジンとボディをベースに、扱いやすさを優先し、圧縮比、YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)、CDIユニットのセッティングをクロスカントリーモデル専用に変更。また、エンジンの出力向上に伴って、サスペンションのセッティングを最適化し、国内メーカー唯一の2ストローク125ccクロスカントリーモデルとして、初級者から上級者まで幅広く楽しめるよう作り込みました。
マイナーチェンジとなる「YZ250X」は、2022年モデルの「YZ250」の基本性能を継承し、YPVS、前後サスペンションなどのセッティングをクロスカントリー向けに最適化しています。
なお、各モデルには共通コンセプトである直線的なホリゾンタル・ムーブメントのグラフィックと、ヤマハブルーに異なる色域のブルーを組み合わせたカラーリングを採用しています。
※本製品は「ヤマハオフロードコンペティションモデル正規取扱店」にて、2022年9月13日から12月25日までの期間限定で予約の受付を行います。予約が生産計画を上回る場合は、予約受付期間終了を待たずに受付を終了する場合があります。
「YZ125X」
「YZ250X」
※保証(クレーム)の対象外製品です。
【YZ125Xの主な特長】
1)クロスカントリー向けに最適化したエンジン
2022年モデルのYZ125エンジンの高回転域での力強さを維持しながら、ウッズ、ガレ場、マディ、ダートなど、さまざまな路面状況に遭遇するクロスカントリーに求められる低中回転域での扱い易さを徹底的に追求しました。またシリンダーヘッド、YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)、CDIユニットには専用パーツを使用。加えてキャブレターには専用セッティングを施すことで、クロスカントリーモデルとして最適化を図っています。
なおシリンダーボディ、ピストン、コンロッド、クランクケース、カーボン製リードバルブ(V-FORCE4R)、チャンバー、ハイパワーに呼応して歯幅を広げたトランスミッションギアなどの機能パーツは 2022 年モデル YZ125 と共通です。
また、吸気方法を2022年モデルのYZ125/YZ250同様の後方ストレート吸気とすることで、高回転域での伸び感、優れたオーバーレブ特性を感じられます。
2)専用セッティングの前後サスペンション
前後とも日本仕様に専用セッティングしたKYB製を搭載。特にデビューライダーにとっての扱い易さを重視し、サスペンションの減衰感がもたらす安定した操作性をライダーが得られるよう最適化しました。ウッズ、ガレ場、マディ、ダートなどの低中速度域を多用する走行シーンから、ギャップやジャンプ着地時などの高負荷時、高速度域の走行シーンまで、官能評価を行いクロスカントリーに必要な「長時間走行」と「さまざまなセクションの走行」に適した特性を追求しています。
フロントの減衰機構は、背面バルブに微量のオイル流量にも対応するリーフスプリングを採用し、サスペンションがゆっくり動くシーンにおいても優れた減衰力を発揮します。またダストシールとオイルシールとの間に泥をかき落とす“スクレ―パー”を新たに織り込み、オイルシールの保護性能を高めました。
リアも専用にセッティングし、2022年モデルのYZ125/YZ250よりも前後ピッチが少なく、しなやかな減衰特性となっています。