【立正大学】カフェインを取り除いたコーヒーは不味いという印象が覆った! 学生が高校生と保護者を対象に試飲会を実施した調査で「飲まず嫌い」が明らかに ~経営学部生がデカフェを普及させるための販売促進に挑む~

立正大学

【本件のポイント】 ・Un Cafe Sucre との産学連携で、学生がパッケージ案をつくりデカフェコーヒーの販売を11月に実施 ・オープンキャンパスで実施した試飲会で、78人中66人がデカフェを「美味しい」と評価 ・「妊婦さんなどが我慢して飲むもの」から「値段が高くてもあえてデカフェを買う」選択肢へと経営学部生が「デカフェ」のブランディングと販売を目指す  立正大学経営学部(本部:東京都品川区)の畠山仁友ゼミナール(専門:広告論)は、墨田区の珈琲店「UnCafe Sucre」(墨田区東向島)と産学連携を行っています。デカフェコーヒーの普及を目指すため、ブランディングと独自のパッケージをつくり、販売することに向けて取り組んでいます。  そこで、「カフェインを取り除いたコーヒーは不味いのか!?」を調査するため、8月20日に開催された立正大学オープンキャンパスで、試飲会を実施しました。  2種類の豆で淹れたコーヒーを、どちらがカフェインを取り除いたものかを明かさず、高校生(38人)と保護者(40人)あわせて78人に試飲してもらい、アンケートに回答してもらいました。 【「カフェインが無いコーヒーは不味い」は思い込みの可能性】  この回答を分析したところ、85%(66人)がデカフェを「美味しい」と回答 ※1。5点満点の平均値では 4.39点と、カフェイン入り(4.18点)よりも、わずかですが好評価に。また「どちらがカフェイン入りか」を尋ねたところ、41%の人(78人中32人)が、「デカフェをカフェインが入っている」と判断しました ※2。その結果、「カフェインを取り除いても美味しさは損なわれない」、「カフェインの有無は判断が難しい」ことがわかりました。 【「こんな美味しいデカフェがあるのに、知らないのはもったいない」。デカフェの普及に挑む】  今回、コーヒーを題材に産学連携をするにあたって、デカフェの豆を選んだ理由は、学生が5種類の豆を飲み比べたときに「深煎りのデカフェが最も美味しかった」ためです。Un Cafe Sucreが製造・販売しているデカフェは、日本でも数少ない「超臨界二酸化炭素抽出法」という方法を用いて、カフェインを取り除いています。この製法のおかげで、通常のコーヒーと遜色のない味になっています。  しかし、日本で「デカフェ」はあまり馴染みがありません。そこで、現状と課題を明らかにするため、さまざまな資料を参考にしながら、独自のアンケート調査を実施。大きく2つの課題を発見しました。  1つは、「デカフェを飲んだことがない人が多い」こと。インターネットで男女200人に調査したところ、「デカフェは知っているけど飲んだことがない人」が52%、「デカフェを知らない人」が12%と約2/3の人がデカフェを飲んだ経験がありませんでした。つまり、「飲まず嫌い」なわけです。  もう1つは、「値段が高いのにデカフェをあえて選ぶ理由がない」こと。カフェイン入りが100円、デカフェが120円で売られていたら、妊婦さんなどでない限り、あえてデカフェを選ぶ理由がありません。前述の調査でも、デカフェの印象として、「美味しくない(20%)」を上回って、最も回答が多かったのが「値段が高い(30%)」でした。 【値段が高いコーヒーを買う理由づくり】  デカフェ普及のためには、妊婦さんやアレルギーでもないのに「なぜ余分にお金を払ってデカフェを買うのか」という理由づくりが必要になります。もちろん、カフェインは過剰摂取すると健康に悪いです。ただ、それだけでは、価格差を埋める理由づくりは弱いと考え、さらに独自のアンケート調査を実施。その結果、ヒントが見つかりました。  「どんな気分の時にコーヒーを飲みたいと思いますか?」という質問に、実に73%(200人中146人)が、「リラックスしたいとき」と回答しました ※3。その結果、「眠気覚まし」以外にも、コーヒーを淹れたり飲んだりするのに、「リラックス」という理由に着目して、アピールすることを検討しています。現在は、リラックス効果は「香り」にもあるようなので、「リラックスに覚醒作用のあるカフェインは余計なのでは」ということに着目しています。 【今後の展開】  今後、学生は、さらに試飲会や調査を進めて、11月を目標に、独自のパッケージをつくり、デカフェコーヒー豆の販売を行う予定です。特設Webページの制作、通信販売サイトの制作、クラウドファンディングなどを現在、検討しています。 ※1 「美味しい」に対して、「そう思う」「少しそう思う」を足した合計。内訳は「そう思う」46人、「少しそう思う」20人。 ※2 カフェイン入りを正しく判断したのは 47%、わからない 9%、違いがない 3%、という回答。 ※3 回答の多い順に「リラックスしたいとき」78%、「落ち着きたいとき」41%、「スッキリしたいとき」35%、とカフェインの作用とは逆の効果を求めているのではないかという仮説が成り立ちます。Club UCC の「コーヒーと健康に関する」アンケートでも同様な結果が出ています。 問い合わせ先  本プロジェクトに関して:経営学部 畠山仁友ゼミナール hatake.seminar@gmail.com  取材依頼等に関して:立正大学学長室広報課 contact@ris.ac.jp 03-3492-5250  Un Cafe Sucre:ホームページ https://cafe-sucre.com 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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