視聴者注目の”瞬間”を分析! NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の第31回「諦めの悪い男」
8月14日に放送された第31回「諦めの悪い男」は、視聴者にどのように見られていたのでしょうか?
テレビの視聴者の様子を、1分毎の「TVISION推定視聴率」と、「テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合=注目度※」のグラフで見てみました。
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。
『鎌倉殿の13人』毎分の注視データで見る、視聴者が注目したシーンとは?
第31回は、頼家(金子大地さん)が病に倒れる中、その後の跡継ぎを巡って北条と比企の対立が強まります。そして北条は謀反の疑いがあるとして比企能員(佐藤二朗さん)を討ち取ってしまうという回でした。
頼家の後継者をめぐり、激しさを増す北条と比企の争い。比企能員はせつ(山谷花純さん)が産んだ頼家の長男・一幡(相澤壮太さん)を推し、早々に朝廷の許しを得ようと躍起になりますが、大江広元(栗原英雄さん)らは取り合いません。一方、義時(小栗旬さん)は比奈(堀田真由さん)に頼んで比企の動向を探り、三浦義村(山本耕史さん)にも相談を持ち掛けます。そんな中、政子(小池栄子さん)のもとに北条時政(坂東彌十郎さん)、りく(宮沢りえさん)らが集まり、、、というストーリーでした。
SNS上には佐藤二朗さんの演技を絶賛する声があがり、「佐藤二朗さんの演技がすごい」、「ただの面白おじさんじゃないことがわかった」などのコメントが寄せられました。また、物語序盤に“言語不明瞭”な武士、佐々木秀義役を好演した康すおんさんが、秀義の孫の医者役で再登場しました。血縁関係があるとはいえ同一ドラマで2役を演じたことに、ネットが湧いたようです。
毎分での注目度と推定世帯視聴率の推移
最も注目されたのは、20時32から34分で、注目度は83.7%でした。今回は、注目されたシーンが分散されず、この3分に凝縮されました。能員が義村に裏切られ、謀反の罪で義時に切りつけられるシーンからです。切りつけられた能員は庭に出て逃げようしますが、侍に取り囲まれます。
能員は、逃げられないとわかると義時に切りかかろうとしますが、かわされ捕らえられてしまいました。義村が能員の胸元を開けると、能員は丸腰で来たと言っていたにも関わらず鎧を身に着けておりました。時政に、「その思い切りの悪さが自分たちの命運を分けた」と言われ能員が叫びながら壮絶な最期を迎えるあたりまで注目されました。
SNSでも話題になったように、佐藤二朗さんの迫真の演技と、能員の最期、北条の非情さに注目が集まったのだと考えられます。
注目度が一番低かったシーンは冒頭の20時00分から02分にかけてで、65.6%でした。頼家が病に倒れ、時政と能員が頼家をどこで看病するかをもめるシーンでした。義時が割って入り、広元に頼家を家で看病するよう命じます。その後オープニングになり更に注目度が下がりました。
<過去放送回の「鎌倉殿の13人」各回注目シーン分析はこちらをご覧ください>
https://telescope.tvisioninsights.co.jp/summary-kamakura13/
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