風光明媚な港町　豊岡市竹野町で「うちげの料理 八塩」を営む和食料理人の塩見達生さん
２７歳でとび職から和食の世界に飛び込んだ遅咲きの料理人です

竹野産の魚介にこだわる塩見さんは　自ら蕎麦を打ち　漁に出ることも！　
娘が誕生した昨年には１日１組限定の宿をオープンしました

仲間や恩師に支えられ　日々　成長する塩見さん
１７年前に料理の道に誘ってくれた恩人に自ら釣り上げた魚を使った料理で感謝の思いを伝えます

  　兵庫県の最北端にある豊岡市竹野町は風光明媚な港町。結婚を機に大好きなこの町に移り住み、２０１８年に和食処「うちげの料理八塩」をオープンしたのが料理人の塩見達生さん。２７歳でとび職から和食の世界に飛び込んだ遅咲きの料理人です。



  　「うちげの料理 八塩」の“うちげ”とは但馬地方の方言で“私の家”という意味。友人の家に招かれたような感覚で食べに来てほしいという思いを込めて、名付けられました。塩見さんのこだわりは、竹野の海で獲れた新鮮な魚介類など、地元の食材を使うこと。そして、竹野に古くから伝わる郷土料理の「おしあげ料理」を追求しています。


  　自ら蕎麦を打ったり、漁にも出る塩見さん。漁業権を持っており、凪の日には漁師さんから譲り受けた１人乗りのボートで海に出て、旬の貝などを採取することも。また、自ら競りに参加し、ベテランの漁師さんから習った目利きで魚を競り落とします。



  　完全予約制のお店でいただくのは、竹野の食材の魅力を活かしたコース料理。漁師料理の手法や和食の技をふんだんに取り入れたメニューと塩見さんの人柄が、訪れるお客さんの心をつかんでいます。また、娘さんが生まれた昨年には、お店のすぐそばにある築１００年の古民家を改装し、１日１組限定の一棟貸しの宿をオープン。竹野町でひとつひとつ、やりたいことを実現させています。

  　仲間や恩師に支えられ、日々、成長する塩見さん。１７年前、建設現場で働いていた塩見さんを料理の道に誘ってくれた恩人の平井さんは、当時、和食店を営んでいました。塩見さんは豊岡市内で新たにバーをオープンした恩人の開店祝いへ向かいます。一方、現在のお店を立ち上げる際に影響を受けた憧れの先輩料理人は、網野町の海のそばにお店を構える後藤さん。釣りの名人でもあり、豪快な料理でお客さんを喜ばせています。

  　後藤さんのように、いつかは自分で釣った魚をお客さんに振る舞いたいと、塩見さんは釣りの師匠でもある後藤さんと海へ。自ら釣り上げた魚を使った料理で、恩人の平井さんに感謝の思いを伝えます。




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