スマートライフパス柏の葉にて、がん患者が「バイタルデータ」と「食事」を管理できるサービスを提供開始
〈※参考リリース〉URL https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2022/0620_01/
■本サービスの概要
本サービスは柏の葉スマートシティに関わる生活者の豊かな暮らしを支えるサービスを紹介するポータルサイト「スマートライフパス柏の葉」で提供します。ホテル内で患者さんにオムロンヘルスケアの医療デバイスやウエアラブルデバイスを貸与し、NTTデータの「Health Data Bank for Medical」でバイタルデータを記録し、アプリから自身で参照できるようにします。また、本人同意のもと、記録したデータをNCC東病院の医療従事者やホテルの従業員が閲覧できます。リンクアンドコミュニケーションの「カロママ プラス」では、NCC東病院、三井不動産と共同でがん患者さん向けの「食事療養コース」を開発し、食事のアドバイスを提供します。さらに、ホテルの宿泊者専用ラウンジにITコンシェルジュが常駐し、本サービスやスマートフォンの操作方法などの相談を受けられるコミュニティー機能も備えています。
将来的には、患者さんの同意のもと事業間でのデータ連携を可能とするプラットフォーム「Dot to Dot」を利用することで得られたデータやノウハウを、新たな患者さん向けのサービス開発に活用することで、連続的な価値創造を目指します。本サービスを通じて「企業が医療機関と協力して、がん患者さんを支える」というモデルを構築します。
■本サービスの特長
①バイタルデータ管理「Health Data Bank for Medical」
(開発・運営:NTTデータ、デバイス提供:オムロンヘルスケア)
宿泊される患者さんに、体温計、血圧計、体重体組成計、パルスオキシメータ等の医療デバイスを貸与し、患者さん自らが計測データをスマートフォンアプリで保存・管理・閲覧できるサービスです。医療デバイスは、計測データを無線通信でスマートフォンに転送することが可能な「OMRON connect」対応機器を使用。さらに、運動、睡眠、脈拍などのデータを管理できるウエアラブルデバイスによって、日々の健康データの記録が可能となります。チェックアウト後も、自身でデバイスを用意することで、帰宅後も継続してアプリによる計測データの保存・管理・閲覧ができます。利用者の同意があれば、蓄積したバイタルデータ等を、治療を行うNCC東病院の医療関係者が閲覧することが可能となります。これにより医療関係者は病院外での患者さんの状況をより適切に把握することができます。また、蓄積した複数のバイタルデータから、病院やホテルの業務効率化や診療の質の向上に向けた検証、将来的には在宅診療の実証にも活用する予定です。
②患者さん向け食事管理機能「カロママ プラス」(開発・運営:リンクアンドコミュニケーション)
食事・運動・睡眠などの情報をもとに、パーソナルAIコーチ「カロママ」が実用的なアドバイスをする健康管理アプリ「カロママ プラス」内に、がん患者さん向けのコース「食事療養コース」を開発しました。抗がん剤の副作用やがん種、毎日の体調をアンケート形式で入力いただくことで、適切な食事アドバイスを受けることができます。また、水分摂取の記録や運動コンテンツの閲覧も可能です。
「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」の開業とともに、リンクアンドコミュニケーション、NCC東病院、三井不動産の三者で本コースに関する共同研究を開始する予定です。当研究は、NCC東病院の担当部署の栄養管理室およびリハビリテーション科が専門性を生かして共同で取り組みます。
※水分摂取管理機能のみ、7月リリース予定
■「スマートライフパス柏の葉(https://www.dataplatform-portal.jp/ )」とは
柏の葉エリアでは、「健康長寿」「新産業創造」「環境共生」の3つのテーマを掲げて、街づくりを行ってきました。特に「健康長寿」に関しては、三井不動産を中心にNCC東病院をはじめとする医療機関や大学、スタートアップなどと連携し、あらゆる世代の健康促進を支援するサービスを展開しています。その中で柏の葉に関わる生活者の方を対象に、複数のヘルスケア関連サービスをご利用いただけるポータルサイトとして2020年にサービスを開始したのが「スマートライフパス柏の葉」です。
「スマートライフパス柏の葉」では、登録したユーザーが日々の健康管理や健康アドバイスなどのサービスを利用できるだけではなく、独自開発した安全性の高いネットワーク環境「Dot to Dot」を活用することで、提携サービス間におけるパーソナルデータの連携が可能となり、データ連携による新しいサービスを利用することができます。なお、パーソナルデータは、利用者の同意がないと連携はされないのが特徴です。
なお、本サービスも事業者間でデータを連携することで価値創造を可能とするプラットフォーム「Dot to Dot」に連携しています。「Dot to Dot」に連携することで、新しい価値を開発するだけでなく、利用者の声をサービスに反映することができるため、顧客視点のサービス開発が可能となります。また、ITコンシェルジュなどによるデジタルサービス利用促進によって、パーソナルデータが流通する仕組みを構築し、将来的には患者さんにその便益を提供するという”新しい価値創造”につなげることを目指していきます。
<スマートライフパス柏の葉 概念図>
<参考リリース>
生活をより豊かにするためのポータルサイト 「スマートライフパス柏の葉」11月26日より開始
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/1126_01/
三井不動産、日本ユニシス パーソナルデータが、本人の意思に基づき、安心・安全に流通する プラットフォーム「Dot to Dot」を共同開発
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/1126_02/
■各企業 概要
株式会社NTTデータ
(URL:https://www.nttdata.com/jp/ja/)
NTTデータは、豊かで調和のとれた社会づくりを目指し、世界50カ国以上でITサービスを提供しています。デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決に向けて、お客さまとともに未来を見つめ、コンサルティングからシステムづくり、システムの運用に至るまで、さまざまなサービスを提供します。
オムロン ヘルスケア株式会社
(URL: https://www.healthcare.omron.co.jp/)
「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」をミッションとし、2015年からは脳卒中や心不全など「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)」を循環器事業のビジョンに掲げて、その実現にチャレンジしています。主力の家庭用血圧計は世界110カ国以上に提供しています。また、2021年には家庭用血圧計の世界累計販売台数が3億台を突破しました。今後は、グローバルで高まり続ける脳・心血管疾患の治療・予防におけるニーズを、より的確に捉えた商品・サービスを提供していきます。さらに、遠隔診療サービスなどの新たなサービス事業もグローバルに展開。世界中の人たちの健康ですこやかな生活に貢献していきます。
三井不動産株式会社
(柏の葉スマートシティURL: https://www.kashiwanoha-smartcity.com/ )
街づくりを通じて社会課題の解決に挑戦し、新たな価値を創っていく総合デベロッパー。柏の葉スマートシティにおいては、AI/IoTなど新技術の導入によるデータ駆動型のスマート・コンパクトシティの形成を目指しており、国土交通省「Society5.0」の実現に向けたスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトに選定されました。今後、健康・医療に係る医療機関サービスのスマート化に取り組んでいきます。また、三井不動産グループは、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進することで、日本政府が提唱する「Society5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。
株式会社リンクアンドコミュニケーション
(URL:https://www.linkncom.co.jp/)
「社会の健康課題を解決し、自然に健康になる世界を創る」をミッションとし、ICT×専門家ネットワークで「専門家がもっと身近にいて健康をサポートするシステムの構築」を目指しているヘルステック企業です。全国で1万人以上の管理栄養士・栄養士のネットワークをもとに、食と健康、栄養分野のリーディングカンパニーとして、食を中心とした健康アドバイス事業、健康情報の発信事業に取り組んでいます。
*「Health Data Bank」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。