手応えのある直感的なダイヤル操作と、「D4」と同等の画質を ニコンFXフォーマット最小・最軽量ボディーの中で融合した ニコンデジタル一眼レフカメラ「Df」を発売

株式会社ニコンイメージングジャパン

株式会社ニコン(社長:木村 眞琴、東京都千代田区)の子会社、株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:五代 厚司、東京都港区)は、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「Df(ディーエフ)」を発売します。 「Df」は、直感的で安心感のあるダイヤル操作系と、幅広い撮像感度域をカバーする高画質を、携行性の高いニコンFXフォーマット最小・最軽量ボディーで実現したモデルです。ニコンデジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデルで、多くのプロフェッショナルフォトグラファーに使用されている「D4」(2012年3月発売)と同等の画質を提供します。 ボディー上面に配置された大きな金属製メカニカルダイヤルによる直接的かつ直感的な操作感は、カメラを操ることの「愉(たの)しさ」や、撮影者の意思を反映させた作品を創造する「悦(よろこ)び」をもたらします。また、電源OFF時も含め、ISO感度、シャッタースピード、露出補正などの設定値を常時視認できるという安心感と、設定を随時、ダイレクトに変更できるという利便性が、撮影により集中できる環境を提供します。 「D4」と同じ、有効画素数1625万画素、FXフォーマットCMOSセンサー、画像処理エンジン「EXPEED 3」の組み合わせは、幅広い光の条件下で安定した高画質を提供します。常用ISO感度域はISO 100~12800と広く、さらにISO 50相当までの減感、ISO 204800相当までの増感も可能です。 優れた携行性と低感度から高感度までの広い感度域に渡る安定した「D4」と同等の画質が、時間と場所、光量などの制約から撮影者を解放し、「表現領域と表現の自由度」を広げます。 「Df」は、可倒式露出計連動レバーを採用し、非AIレンズの装着も可能です。往年のNIKKORレンズと最新のデジタルテクノロジーを備えたボディーとの組み合わせによるさまざまな表現を愉しむことができます。 ●「Df」発売概要 商品名 ニコンデジタル一眼レフカメラ「Df」 価格 オープンプライス 発売時期 2013年11月28日発売予定 当初月産台数 約1万2千台 カラー シルバー、ブラック また、「Df」の高い携行性をいかす標準レンズ「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition)」も同時発売します。小型・軽量で、その高い光学性能についても定評のある「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」をベースに、「Df」に装着した際のマッチングを考慮してデザインを変更した標準レンズです。レザートーンの外観塗装、アルミ製のシルバーリングやマニュアルフォーカスレンズのローレットを再現したフォーカスリングを採用しています。非球面レンズを使った光学設計で、シャープな描写と美しいボケ味を両立しています。軽量・コンパクトな明るい単焦点レンズは、「Df」でのフットワークのよい軽快な撮影スタイルに最適です。 「Df」とレンズを組み合わせた以下のキットも同時発売します。 ● Df 50mm f/1.8G Special Editionキット オープンプライス 2013年11月28日発売予定 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition)付き ボディーカラー:シルバー、ブラック ●「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition)」発売概要 商品名 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition) 希望小売価格 29,400円(税抜28,000円) 発売時期 2013年11月28日発売予定 ●開発の背景とねらい 近年のデジタル一眼レフカメラ市場では、さらなる高画素化・高速化・多機能化というニーズに応えるべく、先進技術を駆使し、撮影環境や条件が厳しい場合でも、思い通りの撮影の実現をサポートするハイスペックなモデルが発売されています。 ニコンにおいても、優れた高速性能を持ち、幅広い感度域で高精細・高画質な撮影ができるフラッグシップモデル「D4」から、コンパクトでありながら有効画素数2400万画素を有し高画質・高精細な画像の撮影ができるDXフォーマットのエントリーモデル「D3200」まで、画期的な製品を積極的に市場投入し、ラインナップの拡充に取り組んできました。  そのような一眼レフカメラの進化の流れの一方で、お客様のニーズはますます多様化しています。そして、新たな選択肢としてラインナップした「Df」は、よりよい作品づくりや写真表現を追求したいというお客様のニーズに応えるため、時間をかけて「写真を愉しむ」「写真と向き合う」という、従来とは異なるアプローチや価値観を持ったモデルとして開発されました。 長年、レンズ交換式カメラおよびNIKKORレンズの開発に携わり、数々の技術革新を成し遂げてきたニコンが送り出す「Df」は、手応えのある直感的なダイヤル操作と精密機械の感触および「D4」と同等の画質を、携行性の高い小型・軽量ボディーに融合(fusion)することをコンセプトにしています。   純粋に「写真」を愉しむための、触れるだけで創造性を触発する「道具」として具現化することで、さらに写真に向き合いたいと望むフォトグラファーのニーズに応えます。 ●「Df」の主な特長 1.「操る愉しみ」を提供するダイヤル操作系、「持つ悦び」を提供するボディーデザイン、一眼レフカメラならではの高品位な光学ファインダー ・創造力を研ぎ澄ます、直感的でシンプルなダイヤル操作系 「Df」では、意図した撮影をするための設定が直感的に行えます。ISO感度、シャッタースピード、露出補正などは専用のダイヤルで設定(※)。電源OFFの状態でも、現在の設定値を一目で確認できる安心感と、設定を随時、変更できるという利便性が、撮影により集中できる環境を提供します。シャッタースピードを1段よりも細かく制御したい場合は、シャッタースピードダイヤルを1/3段に設定し、メインコマンドダイヤルで調節が可能です。 ※ 絞り値はサブコマンドダイヤルで設定。G/Eタイプレンズ以外、およびPC-Eレンズはレンズの絞りリングでも設定可能。 ・「持つ悦び」を提供する精緻なデザイン 「操る愉しみ」を追求し、直線的なフォルムに大型のメカニカルダイヤルを採用しました。ダイヤルやボタンレイアウト、素材などすみずみまで配慮の行き届いた精緻なデザインの「Df」は、ニコンの伝統を彷彿とさせ、デジタル一眼レフカメラが精密機械であるということを再認識できます。ボディー上面カバー、背面カバー、底面に採用したマグネシウム合金は、金属ならではの確かな手ごたえを感じさせ、グリップ部などのボディー表面に施された高品位なレザー調仕上げは手に馴染む心地よい感触をもたらします。メカニカルダイヤルは一つひとつが金属の削り出しで、その上面の表示はすべて刻印と色入れを施しています。ダイヤル外周の緻密なローレット加工には心地よい感触と適度な指がかりがあり、ダイヤルの滑らかな回転と小気味よい高精度なクリック感をもたらします。 ・被写体をクリアーに、かつリアルタイムに見られる、ガラスペンタプリズム使用、視野率約100%の光学ファインダー 「Df」の光学ファインダーには、ガラスペンタプリズムを使用。大きく明るいファインダー像を実現しています。また、視野率約100%を確保しているため、撮像範囲内のあらゆる要素の配置を見極めて、厳密に構図を決定できます。約0.7倍(※)のファインダー倍率は、ファインダー内表示を含むすべての視覚要素を快適に確認できます。クリアーな像を結ぶファインダースクリーンは、AF時の厳密なピント確認、マニュアルフォーカス時の正確なピント合わせをサポートします。さらに、メニュー選択で格子線をファインダー内に表示させ、水平、垂直を正確に整えた撮影も容易です。 ※ 50mm f/1.4 レンズ使用、∞、視度-1.0m-1のとき。 2.「D4」と同等の画質を実現する有効画素数1625万画素、FXフォーマットCMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 3」 フラッグシップモデル「D4」と同じ撮像素子、画像処理エンジンを搭載する「Df」は、幅広い光の条件下で安定した高画質を提供します。常用ISO感度域はISO 100~12800と広く、さらにISO 50相当までの減感、ISO 204800相当までの増感も可能です。光量が少なく、三脚の使用ができないような状況でも、優れた高感度性能によって手持ち撮影ができ、ノイズをおさえたざらつきの少ないシャープな細部描写で、しかも、彩度を保った画像が得られます。また、ISO 100などの低感度域においてもダイナミックレンジを犠牲にすることなく、立体感、質感の高い再現性を発揮します。光量の多い場面やコントラストの大きい強い光の中でも、メリハリの効いた輪郭の細いシャープな描写が得られ、ハイライト部とシャドー部の豊かな階調を表現できます。 3.ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ史上、最小・最軽量ボディーと堅牢性の両立 「Df」は、本体サイズ幅約143.5mm、高さ約110mm、奥行き約66.5mm、質量約710g(※)とニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ史上、最小・最軽量を実現しています。小型・軽量ながら、ボディー上面カバー、背面カバー、底面にはマグネシウム合金を採用し、高い堅牢性と耐久性を両立しています。また、カメラボディー各所に効果的なシーリングを施し、高い防塵・防滴性能も確保しています。気軽に持ち歩ける携行性の高い小型・軽量ボディーに、高い基本性能と高度な耐久性・信頼性を有した、機動性に優れたモデルです。 ※ 本体のみ。 4.本格的な作品作りをサポートする高い基本性能と先進技術 シンプルさを追求しつつ、作品志向の高い写真趣味層ユーザーの要求に応える高い基本性能と先進技術が、意図した撮影を強力にサポートします。 ・39点のフォーカスポイントを採用したAFシステム AFセンサーにマルチCAM 4800オートフォーカスセンサーモジュールを採用。使用頻度の高い中央部9 点に、より捕捉性能の高いクロスタイプセンサーを採用した高密度な39点のフォーカスポイントで、被写体を的確に捕捉・追尾します。7点のフォーカスポイントはf/8に対応しており、開放F値4のレンズと2倍テレコンバーターの組み合わせで合成F値8になる場合でも、確実なAFが可能です。 ・2016分割RGBセンサーを搭載したシーン認識システム 2016分割RGBセンサーと撮像素子の情報を用いて、撮影シーンの明るさ、色などの情報を詳細に分析し、オートフォーカス、自動露出、i-TTL-BL 調光、オートホワイトバランスの最適な制御をするシーン認識システムを搭載しています。 ・ストレスを感じさせない高速レスポンス 起動時間は約0.14秒(※1)、レリーズタイムラグは約0.052秒(※1)、高速連続撮影は約5.5コマ/秒と、優れた高速レスポンスを有しています。高速メモリーカード「SDXC」「UHS-Ⅰ」(※2)、撮影画像を手軽にワイヤレス送信できるメモリーカード「Eye-Fi」にも対応しています。 ※1 CIPAガイドライン準拠。 ※2 インターフェースの規格。 ・使用頻度の高い機能に素早くアクセスできる「i<アイ>ボタン」 ファインダー撮影時、ライブビュー撮影時、再生時に、それぞれのシーンで便利な機能に簡単にアクセスできる「i<アイ>ボタン」を液晶モニターの左下に設置しています。設定を変更したい機能の選択画面をダイレクトに呼び出し、撮影時には通常撮影・ライブビュー撮影それぞれの機能選択画面が、再生時には画像編集メニュー画面が即座に表示されます。 ・ライブビューの多彩な機能 ライブビュー撮影時には、従来の4分割格子線表示に加え、3分割格子線表示・アスペクト比16:9表示、アスペクト比1:1表示を選択して、液晶モニター上に表示することができます。さらに、液晶モニター上の水準器表示ではローリング(左右方向の傾き)、ピッチング(前後の傾き)両方の確認が可能で、ローリング方向の傾きはファインダー内表示でも確認できます。また、「スポットホワイトバランス」では、ライブビュー画面に映るさまざまな被写体の中から、任意の被写体や部位にピンポイントでホワイトバランスを合わせることができます。グレーカード等の必要がなく、近づけない被写体のデータも素早く取得でき、シャッターチャンスを逃すことなくホワイトバランスをプリセットできます。 ・安心感をもたらし、撮影への集中をサポートする省電力設計 電源回路の効率化、電力消費効率のよい「EXPEED 3」の採用などにより、消費電力を抑えました。使用電池には小型・軽量のLi-ionリチャージャブルバッテリー「EN-EL14a」を採用しており、1回の充電で約1400コマ(※)の撮影ができます。 ※ CIPA 規格準拠。 5.可倒式露出計連動レバーの採用で、非AI方式のNIKKORレンズが装着可能 「Df」は、デジタル一眼レフカメラに最適化された最先端のNIKKORレンズで高画質な写真を撮ることができるだけでなく、ニコンデジタル一眼レフカメラとしては初めて可倒式の露出計連動レバーを採用し、非AIレンズの装着も可能にしました。 装着する非AIレンズの焦点距離、開放絞り値をあらかじめカメラに登録し、レンズの絞りリングで設定した絞り値を、サブコマンドダイヤルでカメラにもセットすれば、開放測光による適正露出が得られます(露出モードはA、Mのみ対応)。 ニコンは、一眼レフカメラを初めて発売した1959年から現在まで、一眼レフカメラのレンズマウントの機械的な形状を変更することなく、一貫して「ニコンFマウント」を採用しています。往年のNIKKORレンズと最新のデジタルテクノロジーを備えたボディーとの組み合わせにより、さまざまな表現を愉しむことができ、また、お手持ちのレンズ資産をいかすことができます。

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