福岡女学院大学 人文学部 現代文化学科 池田ゼミでは、「観光」を多角的に分析・検討できるようになることを目標に、観光をメリット・デメリットの双方から観光地の現状及び実態を把握し、その地域が抱える問題点を捉え改善策を検討している。
昨年度は、地元や地元愛を指す「local」と、女子大生の独自目線をイメージした「ism」を融合させた「localism(ロカリズム)」という言葉をつくり、「ニューロカリズム(New-Localism)」と題したコロナ禍の新たな観光スタイルを創出した。
以下は、3月に卒業を控える4年生ゼミの集大成と、異なる視点からの発信を試みた3年生ゼミの成果をまとめたものである。
●4年間の集大成『ニューロカリズム-学びの旅編 in 鳥栖-』
2021年度、本学が包括連携協定を結ぶ鳥栖市教育委員会様の依頼を受け、4年ゼミ19名が5チームに分かれ佐賀県鳥栖市を舞台に鳥栖及び福岡に在住のファミリー層をターゲットに鳥栖市を基軸とした近隣の市町村の観光資源を結びつけた観光モデルコースの作成に取り組みました。今回はテーマに「学び」を挙げ、地元の魅力を体感するなかで、単に「楽しみ」だけでなくこの旅を通して何か「新しい発見」があったということが、地域の観光資源の再発見のみならず、その地の''ファン''となる可能性を秘めているのではないかと考えました。
昨年度の活動(
https://www.fukujo.ac.jp/university/today/archives/4363 )をさらに深掘りするために、特に力を入れたのが自分たちが昨年作り上げた「ニューロカリズム」をもう一度見直し、この企画のなかで最も自分たちが大切にしてきた「女子大生らしさ」とは何か?の探求でした。そこで株式会社1のアートディレクター加藤一行様にプロの視点からどのような発信をすれば女子大生らしさを出しつつ、多くの人に伝わるパンフレットになるのか、そのノウハウや考え方を学び、自分たちのパンフレットのデザインやテキスト、写真などその全ての再考に試みました。
観光は他所の土地に旅行に出かけることだけではなく、実際に地域とそこで生活を営む人たちとの触れ合いのなかで生まれる何かを感じ、認め合うことにもその魅力です。自分たちで実際に現地を訪れて取材をさせて頂いたからこそ、そこで感じる本物の体験や現地での触れ合い、人々の思いを体感することができました。
ぜひ私たちの思いがつまったパンフレットを片手に、まだ知らない「何か」を探しに行ってみて頂けましたら幸いです。
●初挑戦の観光モデルコースづくり!『ニューロカリズム-学びの旅編 in 福岡-』
2021年度は、昨年の学びを活かして自分たち''女子大生''の視点から観光地の魅力を再発見し、それらをアウトプットできるようになるために、4年ゼミが取り組んでいる「ニューロカリズムー学びの旅編-」を異なる視点で発信することに挑戦しました。3年ゼミ23名は6チームに分かれ、福岡在住のファミリー層をターゲットに福岡の「自然資源」を活用して、福岡各地のまだ知られていない魅力を伝えるモデルコースの作成を実施することとしました。昨年度の引き続き、株式会社DNPプランニングネットワーク様に助言を頂きながら、パンフレット作成にあたってのコンセプトの決め方やその手法を学び、活動を進めきました。
コロナ禍に配慮しつつ各チームが夏休みを利用して現地調査に赴き、自分たちのモデルコースを実体験しつつ、パンフレットに掲載する店舗や施設の取材・写真撮影等を実施してきました。その現地調査の結果をもとに、実際に自分たちがイメージするパンフレットのデザインのなかに落とし込み、デザイン案を完成させました。しかしながら、池田ゼミが考える「ニューロカリズム」の大事なコンセプトである「女子大生らしさ」という点においては、十分にそれを表現できていないことを痛感しました。
そこで株式会社1のアートディレクター加藤一行様に後期よりプロジェクトに参加頂き、''女子大生らしい発信''とは何かをもう一度見直し、プロの視点からどのような発信をすれば多くの人に伝わるパンフレットになるのか、そのノウハウや考え方を学びました。
人に伝えるための方法を様々なワークを用いてプロの視点から加藤様にレクチャーを受けた学生たちは、私たちが目指す「ニューロカリズム」を形作りためにはもう一度自分たちの作ったデザイン案を見直し、スポットの紹介文や写真の使い方など、もっと自分たちの主観や表情が見えるようなアピールの方法を表現すべきことに気づき、チーム内で試行錯誤しながらデザインを改善していきました。
初挑戦の観光モデルコースづくりは大変なことも多かったですが、実際に自分たちが取材店舗の選定、写真撮影及び使用許可、パンフレットのデザインに至るまで0から作りあげることができたことで、まだ知らない私たちの暮らす福岡の魅力とともに観光の奥深さを実感することができました。また取材のなかで地元の方々との触れ合いを通し、観光の魅力を自分たち自身が感じることができました。
ぜひ私たちの思いがつまったパンフレットを多くの皆さまにご覧いただき、このパンフレットを片手にまだ知らない「何か」を探しに行って頂けましたら幸いです!
▼本件に関する問い合わせ先
福岡女学院大学 入試広報課
土井
住所:福岡市南区曰佐3丁目42-1
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FAX:092-575-4456
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