家一棟まるごとの断熱改修を実現する「スーパーウォール工法リフォーム」を用いた断熱改修支援スキームが、2021年度省エネ大賞 「資源エネルギー庁長官賞」を受賞
高性能住宅の普及に向け、施設・各種ツールと連動させ一連のプロセスを支援していることが評価
株式会社LIXIL(以下 LIXIL)および株式会社LIXIL TEPCO スマートパートナーズ(以下 LTSP社)は、この度、住宅断熱改修工法「スーパーウォール工法リフォーム」を用いた断熱改修支援スキームにより、2021年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門 「資源エネルギー庁長官賞」(主催:一般財団法人省エネルギーセンター)を受賞しました。「省エネ大賞」は、企業等における優れた省エネの取り組みや、先進的で効率的な製品やビジネスモデル等を表彰することにより、省エネ型社会の構築を目指すことを目的とした表彰制度です。
2050 年カーボンニュートラルの達成に向けて、世界各国や日本では脱炭素化の取り組みが加速しています。環境省によると住宅を含む家庭部門のCO2削減目標は66%(2013年度比)と他の部門に比べて最も高い数値が設定され、住宅の高性能化による省エネルギー化は重要な施策の一つと位置付けられています。しかしながら、日本の住宅のおよそ9割は、現行の省エネ基準に満たない住宅で、その変革が急務です。
今回受賞した断熱改修工法「スーパーウォール工法リフォーム(以下、SW-RF)」を用いた断熱改修支援スキームは、全国6200万戸に達する既存住宅において、SW-RFを地場ビルダーさま経由で拡大するためのビジネスモデルです。脱炭素社会の実現に向けて、新築住宅・既存住宅の両面からの高性能化の推進が必須であるなか、断熱改修が進まない主な要因に対して、LIXILとLTSP社は次の解決策を提案しています。
1:住まいながら、家1棟をまるごと断熱改修可能とするSW-RFを開発・販売。
2:「住まいStudio」を開設し、実体験プログラムによる断熱の重要性の訴求と、お住まい断熱診断を提供。
3:導入コストを抑えて太陽光発電システムを提供するリフォーム向けビジネスを構築。
モデル住宅での試算によると、年間冷暖房1次エネルギー消費量をリフォーム前に比べ64%削減(1,070kg/年・棟のCO2削減)し、太陽光を含めると3,365kg/年・棟のCO2を削減します。SW-RFの施工を担う、全国のビルダーさまが一定の品質で施工できるよう、各種施工マニュアルや標準詳細図、施工動画等を用いたサポート体制を整備するなど、省エネリフォームの推進として先進的な取り組みが評価されました。
尚、省エネ大賞を受賞した「スーパーウォール工法リフォーム」について、より多くのビルダーさまにご活用いただけるように、ビジネスモデルの一部を変えた「まるごと断熱リフォーム」を2021年10月より発売開始し、既存住宅の省エネ化の一層の普及に向け、取り組んでいます。
LIXILは今後も、高性能住宅の普及促進を通じて、誰もが願う豊かで快適な住まいを実現します。
関連資料
SW工法リフォーム:https://www.lixil.co.jp/lineup/construction_method/superwall/sw-renovation/
建て得リフォーム:https://www.lixiltepco-sp.co.jp/tatetoku_reform/2022/index.html
住まいStudio:https://www.lixil.co.jp/s/sumai_studio/
まるごと断熱リフォーム:https://www.lixil.co.jp/lineup/construction_method/whole-insulationreform/