JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、8月27日(火)、岩手県八幡平市の「旧松尾鉱山新中和処理施設」において、運転管理を行っている請負会社と共に現場操作訓練を実施しました。
今回の訓練は、日常の坑廃水中和処理業務で発生すると想定される大小さまざまなトラブルの事例を抽出し、それぞれ効果的な対処法を実際の訓練で検証していくための一環として、処理施設の制御システムにエラーが発生したことを想定した現場操作訓練を実施しました。
処理施設は、中央操作室でDCS(分散制御システム)によって各種の機器や設備を監視・制御しています。
今回の訓練では、処理場へ坑内水を揚水しているポンプの1つが何らかの原因で異常停止し、中央操作室のDCS制御盤にエラーメッセージが表示されたことを受け、制御盤から揚水ポンプの再起動信号を送信しても起動できない現象が発生した、と仮定して実施しました。そこで、施設内に保管されている100kVA小型非常用発電装置を起動させ、手動にて現場運転操作を行う応急措置を行うことにより、運転従事者はじめ、監督員が相互に連携しながら運転・操作することを確認・修得しました。
また、今回の訓練で確認された起動時タイムラグ等の問題点の解決を図り、新中和処理施設の運転管理に役立てていくこととしています。