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京都橘大学(京都市山科区、学長:日比野英子)は2023年4月に「総合心理学部(仮称)」を開設予定であり、現在設置計画中です。
この「総合心理学部(仮称)」では、心理学研究や社会実践の基盤となるデータサイエンスなどの基本的知識、スキルを全学部生が修得したうえで、幅広い5つの専門領域(「臨床心理学」「社会・産業心理学」「発達・教育心理学」「行動・脳科学」「健康・福祉心理学」)から、それぞれ興味・関心を高め専門性を深めていくこととしています。
また特徴の一つとして、本学の通信教育課程と連携し、ICT教育を先進的に取り入れた新しい学び方を展開していきます。
詳細は下記のとおりです。なお、計画内容は予定であり、変更することがあります。
1.「総合心理学部(仮称)」の概要
・設置年月:2023年4月
・設置場所:京都橘大学
・入学定員:(通学課程)90人(収容定員360人)
(通信教育課程)180人(編入学定員(3年次)180人収容定員1,080人)
・学科構成:総合心理学科(1学科)
・学 位:学士(心理学)
・主な領域:「臨床心理学」「発達・教育心理学」「社会・産業心理学」「行動・脳科学」「健康・福祉心理学」
2.設置に至る背景・目的
グローバル化の加速やIT、AIの発展、感染症の世界的流行などにより、社会・生活の変容は著しいものとなっています。
新たな生活様式、価値創造など社会発展をもたらすものであると同時に従来にない様式や不確実性、多様性の高まりといった変容をもたらすものでもあります。また、社会や生活は「人」で構成されており、こうした変容は人のこころや行動にも大きな影響を与え、人のこころと行動に起因する諸課題も複雑化・多様化しています。
こうした課題へ対応するため、京都橘大学では、社会や生活のあらゆる事象に対して人の心の動きや行動を見出し、そのメカニズムを科学的に解明することで、心理学の観点から課題解決や社会発展に寄与できる人材を養成します。
「総合心理学部(仮称)」の前身となる現在の健康科学部心理学科は、2012年度の開設から10年にわたり、心と身体の健康を追求する教育研究を行ってきました。また、同時開設された通信教育課程においても、ビジネス層や対人援助、医療職の第一線で働く人の更なるスキル修得に寄与してきました。今回、通学課程・通信教育課程のこれまでの心理学の教育研究を基盤としつつ、その強みを拡張・拡大させた教育と社会での実践力を高める教育を展開します。
3.「総合心理学部(仮称)」の特色
総合心理学部では、心理学の基礎的・応用的な知識やスキルおよび、社会全般に関する幅広い知見を確実に身につけ、企業や医療・教育機関、対人関係など、多様な場面で生まれる「心」を起点としたさまざまな社会の事象を解決する力を身につけます。
1)養成する人材像
心理学に関する幅広い理解と高い専門性および、広い視野を持って心理学の理論や技法を実践する力を総合的に身につけ、人の心と行動という観点から、個人や家庭、学校、企業など様々な場面・主体の課題解決やその発展に貢献できる人材の養成を目指します。
2)教育の特色
(1)心理学研究・社会実践の基盤となる「データサイエンス」のスキルを全員が習得します。
論理的思考を基盤に、心理学の研究法や社会実践の基盤となるデータサイエンスの素養を全員が身につけます。心理的実証データに基づいて、社会の様々な事象に向き合い、社会課題を心理学的アプローチにより解決し、ビジネスや開発など新たな価値の創出や対人支援の取り組める人材の育成を目指します。
(2)複雑なこころの仕組みにアプローチ。心理学の基礎的知識・技能を総合的に学びます。
データサイエンススキルとともに、心理学の基礎知識や心理的アセスメント(※)、臨床心理や社会・産業心理、発達・教育心理などの各専門領域における導入的知識を総合的に学び、心理学を深めるうえでの基盤を身につけます。
※ 心理的アセスメント:面接や検査を通して、個人が抱える問題を客観的に明らかにすること。
(3)心理学の確かな専門性を充実した5つの領域で専門性を磨きます。
総合心理学部には、幅広い5つの専門領域を配置。「臨床心理学」「社会・産業心理学」「発達・教育心理学」「行動・脳科学」「健康・福祉心理学」の5つの領域で専門性を深めます。
(4)心理学を基盤に1キャンパスだからこそ学べる環境。クロスオーバーな学びで心理学Plus1の力をつけます。
教育、マーケティング、プログラミングなど心理学と関係性の深い、実践に活かせる他学部の専門科目を履修可能としています。心理学の学びに他分野の知見をPlusすることで、新たな価値を生み出すための実践力や広い視野を養います。
(5)心理学を実社会で活かす、PBLや社会連携などの実践重視の教育。
4年間を通して配置されるゼミ科目、カウンセリングやマーケティング調査演習などの実践科目やインターンシップなど、学びを実践できる科目を多数配置。また、経済・経営・工学部の学生と、それぞれの知識や技能を持ち寄り、企業からの課題に合同で取り組むPBL科目も配置します。4年間を通じて、社会課題に実践的に取り組みます。
4.通信教育課程との連携による新しい学び方を展開-先進的なICT教育モデルを目指します。
通学課程と通信教育課程を併せ持つ数少ない心理系学部としての特色を活かし、総合心理学部(通学課程)の学生が、通信教育課程のメディア授業をいつでも視聴できるシステムを導入します。この取り組みは本学としても初めてのチャレンジとなりますが、ICT教育システムを心理学分野で先進的に取り入れるとともに、反転授業への積極的活用による教育の効果についても検証を進めていきます。
また、将来的には、この新しい学び方の効果検証を通して、全学的教養教育分野においてメディアを活用した授業の展開を検討しています。メディア授業を効果的に活用することで、学生の個別最適化させた学修スタイルを実現させ、留学、インターンシップ、ボランティア活動等実社会にでて学べる時間を確保できるようにしたいと考えています。また、コロナ禍で急速に発展を遂げているICTツールの特性を活かし、通信教育課程のコンテンツについては、今後一般向けや高校生向けへの科目提供など、先進的なICT教育モデルとして確立させていく予定です。
5.目指すキャリアビジョン
1)取得可能資格・免許
認定心理士、社会調査士(*1)、高等学校教諭一種免許状(公民)(*1)、学校図書館司書教諭(*1)、図書館司書(*1)、公認心理士国家試験受験資格(*2)
*1:通学課程のみ
*2:大学院修了と合わせて取得を目指します。
2)想定する進路
専門職を含めた幅広い進路を想定しています。
医療機関、教育機関、福祉施設、司法施設、企業等での心理系専門職
心理学の理論・技法を活かし、企業での開発・企画・広報・人事部門など
●特設サイト:
https://www.tachibana-u.ac.jp/psychology_2023/index.html
▼本件に関する問い合わせ先
京都橘大学 企画部 広報課
住所:〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34
TEL:075-574-4112
FAX:075-574-4151
メール:pub@tachibana-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/