GitHub、The State of the Octoverse 2021調査で日本の開発者コミュニティの急成長を顕在化

ギットハブ・ジャパン合同会社

〜2021年、GitHubの国内総ユーザー数は前年比30.1%増〜


オープンソースプロジェクトおよびビジネスユースを含む、ソフトウェアの開発プラットフォームを提供するGitHub, Inc.(本社:米国サンフランシスコ)は、11月16日(米国現地時間)に、ソフトウェア開発者の活動をまとめた年次レポート「The State of the Octoverse 2021 ( https://octoverse.github.com/ )」を発表しました。

2021年、日本ではGitHubの総ユーザー数が前年比30.1%増となり、アクティブな学生の総数は前年比15.1%増となりました。またインドネシア、ブラジル、インド、ロシア、ドイツ、カナダ、英国、中国と並んで、ユーザー増加率が米国以外で最も急成長している国の一つとなりました。さらに日本は、米国以外の地域でオープンソースソフトウェアの普及率が高い地域のひとつでもあり、中国、インド、ドイツ、英国、ブラジル、香港に次いで7位となっています。

GitHub Japanのリージョナルディレクターである山銅章太は、次のようにコメントしています。「GitHubのユーザー数は世界各国でこれまで同様に順調に増加しており、日本も例外ではありません。セキュリティやライセンス管理など、オープンソースをとりまく環境においてビジネス課題がまだ多くあることも事実ではありますが、それらを補完するためにGitHubではユーザーの皆さんからのフィードバックをもとに新たな機能を続々と開発し、実装しています。今後も、多くの企業をGitHubのテクノロジーでサポートして参ります」

そのほか、「The State of the Octoverse 2021」で明らかになった事柄は以下になります。
  • 開発者の生産性向上のヒント
    • GitHub Actionsを使った自動化でマージにかかる時間が33%削減:ソフトウェア開発の自動化を行うことで、チームはより効率的に作業できるようになります。GitHub Actionsの活用で、マージされるPull Requestの数が36%増加し、マージまでの時間が33%短縮されます。
    • 適切なレビュー担当者数は3名以下:レビュー担当者が1人だけのPull Requestは、1日8時間の勤務時間内にマージされることが多いのですが、レビュー担当者が1人増えるごとに、1日以内でマージされる率は17%ダウンしました。一方で、品質担保のためにレビュー担当者をアサインすることも必要です。品質の担保と生産性向上のトレードオフを考えると、レビュー担当者は最大でも3名に留めることを推奨します。
    • コードの再利用で生産性が最大87%向上:GitHubが行ったアンケート結果から、コードを再利用することで生産性が87%向上することがわかりました。
  • リモートワークの常態化
    • オフィスへの回帰を期待している開発者はわずか11%:これは、以前オフィスに勤務していた人の割合の41%より30ポイント少ない数字です。
  • 引き続きトップ言語はJavaScriptに:開発者は、ソフトウェアを迅速にリリースするために慣れ親しんだ言語を多用し続けています。最も使われている言語は昨年と変わらず、JavaScript、Python、Javaです。

GitHub Blog
英語
https://github.blog/2021-11-16-the-2021-state-of-the-octoverse/

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GitHubは多様なユースケースに適した開発プラットフォームを用意しており、オープンソースプロジェクトから企業における機密性の高いソフトウェア開発までに対応できます。無料で利用できるパブリックリポジトリは、オープンソースプロジェクトにて多く利用されています。プライベートリポジトリが利用できる有償サービスとして GitHub Enterprise や GitHub One などのプランも提供しています。2008年に米国サンフランシスコで創業したGitHub,Inc.は、初の海外支社として、2015年に日本支社を開設しました。

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