仮想空間(DOOR™️)を活用した 足立区中学生消火隊の合同訓練について ~コロナ禍における新たな訓練スタイルの確立とGIGAスクール構想で導入したタブレットの利用シーン創出~

NTT東日本

 足立区(区長:近藤 やよい)と、東日本電信電話株式会社 東京事業部 東京東支店(支店長:小野 義臣、以下「NTT東日本」)は、仮想空間(DOOR™️ *1)を活用した中学生消火隊*2の合同訓練を、GIGAスクール端末を用いて実施します。

*1:DOOR™️はNTTが提供するVR空間プラットフォームです。
*2:「中学生消火隊」は総合防災教育の一環として、2009年度から区と消防署が協働で取り組む事業です。
  足立区内の中学校 全37校で結成しています。


1.背景・目的
 足立区では、将来生徒たちに地域の防災リーダーを担ってもらおうと、区内の各消防署職員、地域の消防団員による訓練指導のもと、「中学生消火隊」の合同訓練を2009年度より実施してきました。

 しかし2020年度は、新型コロナウィルスの感染拡大により、集合形式での訓練の中止を余儀なくされ、中学生消火隊の活躍の場も失われてしまいました。

 一方、NTT東日本では文部科学省のGIGAスクール構想に基づき、足立区立の小中学校全生徒へのタブレット端末の配備に着手し、教育ICT環境の整備を進めていました。

 2021年度も新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、足立区では、二年ぶりとなる合同訓練の実施を検討し 新たな訓練のスタイルとして、集合形式とは異なる仮想空間(DOOR™️)による訓練を、各中学校に配備されたタブレット端末を活用して実施することとなりました。

2.合同訓練の概要
 仮想空間(DOOR™️)内に「区役所」「学校」「体育館」「消防署」「警察署」「震災後の街並み」をイメージするエリアを作成し、それぞれのエリア内で、中学生消火隊の活動や消防士よる実際の救助活動などの動画を配信します。合わせて災害に関する謎解きやクイズを出題し、生徒たちの防災意識を高めて行くことを目指します。

 また生徒だけでなく、区長及び消防隊員等のアバターを作成し、消火隊の活動に対する区長表彰や、消防士との質疑応答を行うなど、仮想空間でのコミュニケーションも実現します。

 仮想空間上のアバターを利用することで、現実世界同様、行きたいところに移動したり、参加者同士で行動を共にしたり、ネットワークを経由して様々に体感することができます。

<訓練イメージ>


<DOOR™️ルーム内イメージ>


<訓練実施日>
 2021年11月30日 16:30~17:30(予定)

<タイムスケジュール:予定>
 16:00:入室開始
 16:30:区長はじめの挨拶
 16:35:各施設動画視聴・防災謎解き
 16:50:体育館集合
 16:55:防災クイズ
 17:15:消防署長~区長おわりの挨拶
 17:20:訓練終了
 17:30:退出完了

<訓練参加中学校>
 第六中学校、第七中学校、第九中学校、第十中学校、江南中学校、渕江中学校、東綾瀬中学校、
 江北桜中学校、伊興中学校、栗島中学校、加賀中学校、足立学園中学校

3.主な役割分担
(1)東京都足立区
 中学生消火隊の合同訓練主催、仮想空間(DOOR™️)の調達および訓練の企画・運営

(2)NTT東日本
 GIGAスクール環境整備、中学生消火隊の合同訓練におけるGIGAスクール端末活用支援

4.今後の展開
 足立区とNTT東日本では今回の訓練を踏まえ、仮想空間(DOOR™️)をはじめとしたICTの活用による防災・減災対策や、庁内業務のDX化、区民サービスの拡充・教育コンテンツの充実など、様々な分野で協働・検討して参ります。

5.その他
 
なお本件につきましては、足立区広報室報道広報課及び東京消防庁企画調整部広報課も同日報道発表を行います。

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