-
-
-
追手門学院大学(大阪府茨木市、学長:真銅正宏)社会学部の舞台表現プロジェクト(通称STEP)の学生が、自ら取材した実話をもとに脚本・制作したラジオドラマ『鼻曲がりと言われた少年』が、コミュニティFMで11月9日(火)からスタートした。「STEP」は、演劇を通した表現活動からコミュニケーションスキルや他者との協働力を学ぶプロジェクト。ラジオドラマは、先天性の障がい「口唇口蓋裂」を持つミュージシャン・YOU氏の半生を題材としている。ロックバンド「おかん」のギタリストで、ソロのシンガーソングライターとしても活動するYOU氏が、障がいを乗り越え、夢を追い続ける姿を描いた内容となっている。
2016年9月に追手門学院大学社会学部から生まれたSTEPは、演劇を通した表現活動からコミュニケーションスキルや他者との協働力を学ぶ舞台表現プロジェクト。STEPは「STage Expression Project」の略。学生とプロのアーティストが一般の観衆の鑑賞に堪える舞台芸術作品の創作を行う。大阪だけに留まらず静岡や東京でも演劇公演を開催。同大が推進するWILプログラム(行動して学び、学びながら行動する教育プログラム)にも認定されている。
STEPによるラジオドラマ『鼻曲がりと言われた少年』の題材となるのは、大阪を拠点に活動するロックバンド「おかん」のギタリストで、ソロのシンガーソングライターとしても活動するYOU氏の半生。YOU氏は、生まれつき口唇に割れ目や裂けがみられる先天性の障がい「口唇口蓋裂」と「在日コリアン」というルーツを持って生まれた。
自らの境遇と向き合い、ミュージシャンの夢を追い続ける姿を、学生がライブで知ったことがきっかけで「たくさんの人に届けたい」と企画。脚本にあたっては、YOU氏に直接インタビュー取材を行うなど一から書きあげ、幼少期やからかわれた中高時代、家族や仲間との関係、バンドメンバーとの出会いまでリアルに描き、学生が演じる。
脚本を担当した社会学部2年の川島武士さんは「口唇口蓋裂という障がいを知ってもらうとともに、YOU氏の姿を通して聞く人に勇気や希望を与えたい」と話している。
■ラジオドラマ『鼻曲がりと言われた少年』
【放 送 日】
・第一話:11月9日(火) 14:00~ (リピート放送:11月16日(火)14:00~)
・第二話:12月7日(火) 14:00~ (リピート放送:12月14日(火)14:00~)
・第三話:12月21日(火) 14:00~ (リピート放送:12月28日(火)14:00~)
・第四話:2022年1月11日(火) 14:00~ (リピート放送:1月18日(火)14:00~)
・第五話:2022年1月25日(火) 14:00~ (リピート放送:2月1日(火)14:00~)
・放送後アフタートーク:2022年2月8日(火) 14:00~
【放 送 局】M-CAN Juice(番組名:みしま・ピクシーダスト)
【放送地域】茨木市三島丘の府営住宅近辺(FM88.8MHz)
・インターネットラジオからはどこでも視聴可能
・Amazon Music、Spotify、Podcastなどで配信中(「M-CAN Juice」と検索)
・Spotify:
https://open.spotify.com/show/5RXsMjSqdwEkpB6LHeXf2N
【出 演】追手門学院大学 舞台表現プロジェクト1年生~4年生までの学生16名
【作/演出】
・作:川島武士(社会学部社会学科2年生)
・演出:横田修(追手門学院大学社会学部 准教授)
【あらすじ】
「口唇口蓋裂」という先天性の障がいと「在日コリアン」のルーツを持つYOU。クラスの人気者だった幼少期からひどくからかわれ始めた中高時代。だが、そんな壁があったからこそ強い家族の絆や、音楽との出会い、バンドメンバーとの出会いがあった。さらには、沢山の命がなくなった第二次世界大戦があったからこそ、自分が生まれたことを知ったYOU。「口唇口蓋裂」を持って生まれてもなお、夢を追いかけ続けるYOUは、自分のありのままの姿を舞台に乗せる。そして、夢にまで見た大阪城ホールへ。障がいを持って生まれても大丈夫...
■YOU氏 (ロックバンド「おかん」ギタリスト/シンガーソングライター) プロフィール
1982年生まれ、大阪出身。先天性異常の1つ【口唇口蓋裂】という障害と【在日コリアン】というルーツを持って生まれる。11歳の時に両親に連れられて行った大阪城ホールで初めてバンドのLIVEに触れギターを始める。その後14歳の時に同級生と共に【おかん】というバンドを結成。17年間のバンド活動を経て、大阪城ホールでの単独公演での夢を叶える。
その後、おかんの活動はアジアへと進出。同年9月には台湾最大の10万人規模の野外Rock Festival【Rock In Taichung Festival】のメインステージへの出演も果たす。そして、おかんの活動と並行して自身の体で伝えたい想いを胸にソロでも活動を始める。生まれ持った【障害】と【血】。普通ではない2つのことを抱えた体。その体で感じてきた人生を断片的に切り取り音楽として奏でることで多くの人へのメッセージを届けている。また【同じ障害を持つ子供たちの力になりたい】と顔には口唇口蓋裂の傷跡をそのまま残している。ありのままの姿でステージで輝きを放つことで、その姿を通して多くの人のコンプレックスやハンディに対するネガティブな想いを和らげることができるようにと願いを込めてステージに立ち続ける。
・オフィシャルホームページ(
https://www.you-glowlys.com/profile )より引用
■演出家プロフィール
・横田修(劇作家・演出家)
筑波大学卒業後に劇団「青年団」入団。1999年劇団「タテヨコ企画」結成。劇場に拘らずギャラリーや幼稚園を会場に演劇作品を発表。東京の小劇場シーンにて活動を展開。2016年より名作戯曲をモチーフにした作品をもって東京・大阪の二都市ツアーを開始。近年の作品に『三人の姉妹たち』(2019) 、『誰かの町』(2020)がある。追手門学院大学社会学部准教授。
○詳細は、社会学部舞台表現プロジェクトSTEPのホームページよりご覧いただけます。
https://pando.life/uotemongakuin-step
▼本件に関する問い合わせ先
追手門学院 広報課
谷ノ内・仲西
住所:〒567-0008 大阪府茨木市西安威2-1-15
TEL:072-641-9590
メール:koho@otemon.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/