2021年度のDFAアワード受賞者を発表

香港デザインセンター

アジアで最も権威あるデザイン賞に
デザイン界の3人の先駆者と、世界に大きな影響力を示し、アジアに多大なインパクトを与えたグローバルなデザインプロジェクトを選出

香港 - Media OutReach - 2021年10月19日 - DFAアワードは香港デザインセンター(HKDC)の旗艦プログラムとして、5つの主要部門を設けて、デザイン業界に多大な貢献を果たしたリーダーを表彰すると同時に、アジア的視点で優れたデザインの最前線にあるプロジェクトを称えています。2021年度は、DFA ライフタイムアチーブメント賞 (DFA LAA)はハーバード公衆衛生大学院招聘教授のパトリック・ホイットニー(Patrick Whitney)氏、DFA デザインリーダーシップ賞(DFA DLA)はRazer Inc.の最高経営責任者(CEO)兼共同創業者のタン・ミン-リアン・(Min-Liang Tan)氏、DFA世界優秀中華デザイナー賞(DFA WOCD)はKL&K Creative Strategicsの創設者であるフリーマン・ロー(Freeman Lau)氏と、それぞれの分野における3人の先駆者に贈られたほか、180組のプロジェクトがDFAアジアデザイン賞を受賞しました。

香港特別行政区政府の創意香港(Create Hong Kong)をメインスポンサーとして香港デザインセンター(HKDC)が主催するDFAアワードは、2003年の創設以来、社会におけるデザイナーの役割を支えるとともに、アジアにおいて好影響をもたらし、大きなインパクトをもたらした優れたデザインを称えてきました。


今年度の受賞者について、香港デザインセンター(HKDC)のエリック・イム(Eric Yim)会長は次のように感想を述べています。
「デザインは、人と文化、アイデアが結びついて1つになる香港という都市の重要な一部です。パンデミックによって世界中でさまざまなことが先行き不透明になっている今、このことはとりわけ重要になっています。今年は、パトリック・ホイットニー、タン・ミン-リアン・、フリーマン・ローという3人の卓越したリーダーに賞を贈ることができ、非常にうれしく思っています。いずれも、デザインが地域社会にいかにインスピレーションを与え、デザインという1点を通じて立場の異なる人たちを1つにまとめ、アジアをはじめ世界中の社会をより良くするために貢献できるのかを、それぞれの仕事を通じ、リーダーとして献身的に示してきた方々です。」

2021年度DFA ライフタイムアチーブメント賞 (DFA LAA)

パトリック・ホイットニー
(Patrick Whitney)
ハーバード公衆衛生大学院
招聘教授

パトリック・ホイットニー氏はハーバード公衆衛生大学院の招聘教授であり、デザインメソッドやフレームワークによって人間の幸福度をどのように向上できるかを探求し、実証する研究を率いています。人を中心にしたデザインや戦略的デザインの概念を切り拓いたソート・リーダーとしても広く知られており、これまで数多くの国際的デザインイベントでイノベーション、サステナビリティ、人間の幸福などをテーマに行った講演は高い評価を得ています。Global Entrepreneur誌によって、中国のビジネスに新風を吹き込んだ世界の25人のうちの1人に選ばれています。
デザイン戦略の立案、教育プログラム、各種デザイン組織におけるアドバイザー業務、デザインにおける理論と実践の関係強化のための積極的な活動などを通じたホイットニー氏のデザイン界への幅広い貢献に対し、2021年度のDFA ライフタイムアチーブメント賞が贈られました。


2021年度 DFA デザインリーダーシップ賞(DFA DLA)
(写真提供:Razer)

タン・ミン-リアン・
(Min-Liang Tan)

Razer Inc.
最高経営責任者(CEO)兼共同創業者

元弁護士であるタン・ミン-リアン氏は、eスポーツ関連機器のパイオニアとして、今や若者世代にとって時代の先駆者であり、自分の夢を追いかけながら次々に社会貢献を果たしている人物と見なされています。ゲーマー向けライフスタイルにおける世界のトップブランドとして知られるRazer社のCEO兼共同創業者であり、クリエイティブ・ディレクターでもあるタン氏は、前向きな思考と革新的なデザインによってゲーミング業界にいかにディスラプション(破壊的革新)を起こせるかということを体現してきました。

今回、タン氏が長年、ゲーミング業界の限界を押し広げ、デザインを通じて業界の革新を推進してきたことに対して、2021年度 DFA デザインリーダーシップ賞が贈られました。タン氏の戦略的かつクリエイティブな指揮の下、2人で立ち上げられたRazer社は今や多国籍市場のリーダーとなり、テクノロジー界のユニコーンと目されるまでに成長しています。


2021年 DFA世界優秀中華デザイナー賞(DFA WOCD)

フリーマン・ロー
(Freeman Lau)

KL&L Creative Strategics
創業者

フリーマン・ロー氏は芸術性と革新性で知られる香港のデザイナー。ワトソンのウォーターボトルなど、香港で最も象徴的なデザインのいくつかを生み出し、数々の賞に輝いてきました。美しさと機能性を兼ね備えたデザインは、香港のボトルウォーターの歴史を大きく変えたと絶賛されています。ロー氏は香港および中国本土さらにアジアのデザイン業界の発展のために精力的な活動を続けています。

ロー氏はクリエイティブな才能は、グラフィックデザイン、パッケージデザイン、ファインアートなどデザインのあらゆる領域で発揮されて、幅広い社会に貢献しており、特筆すべきは、クリエイティブの側面からアジア文化に大きな貢献を果たしている点です。それが最も良く示されているのが、さまざまな家具や彫刻で構成された“Chairplay”シリーズです。世界各国の展示会に出品されたこの作品は、人間を中心とした多様な問題の探求のメタファーを含んでおり、フリーマン氏の代表的な作品の1つとなっています。

今回、アートを通じた地域の文化振興への尽力と、香港および中国のデザイン、クリエイティブ産業や文化の発展への貢献に対し、2021年度DFA世界優秀中華デザイナー賞が贈られました。



2021年度 DFAアジアデザイン賞(DFA DFAA)
DFAアジアデザイン賞は、2003年の創設以来、アジア独特の視点で優れたデザインを評価し、卓越したデザインを称える賞として、優れた人材や企業のデザインプロジェクトを国際舞台に紹介する登竜門となってきました。アジアデザイン賞は大賞部門とカテゴリー賞部門とに分かれ、カテゴリー賞は「アパレル&アクセサリーデザイン」、「コミュニケーションデザイン」、「環境デザイン」、「プロダクト&工業デザイン」の4つの主要なデザイン分野の24のカテゴリーでデザイン作品を公募し、カテゴリーごとに優れた作品に金賞、銀賞、銅賞およびメリット賞を贈ります。さらに各部門の金賞受賞者と推薦された優れたデザインプロジェクトの中から大賞を決定します。

香港デザインセンターのエグゼクティブ・ディレクター、ジョセフ・ウォン(Joseph Wong)氏は次のように述べています。
「コロナ禍において私たちの生活の質を向上させるためには、さらなる創造性と革新性こそが救済策になり得ることが明らかになってきました。人道的なニーズや環境、文化、持続可能な開発などの重要な問題に、技術的進歩、機能性と美しさが融合した有意義な対応策を提供しているプロジェクトを表彰できることをうれしく思います。」
各賞の選考にあたる国際審査委員会は、経験豊富なデザインの専門家や各方面のエキスパートで構成されています。応募作品の審査を慎重に重ねた結果、最終的に180組の受賞者が決定しました。受章者の内訳は、大賞12点、スペシャルメンション6点、金賞・銀賞・銅賞・部門賞が合計162点となっています。今年度の受賞者は、中国と日本がいずれも52組で最も多く、次いで、香港に拠点を置く受賞者が41組となりました。
全受賞者リストおよび高画質画像を含めたDFAアワード2021のプレスキットは、こちらからダウンロードしていただけます:
https://bit.ly/3oQMQbQ
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DFAアワードについて( https://dfaawards.com/en/index/ )
DFAアワードは社会におけるデザイナーの役割を支え、アジアにおいて大きなインパクトをもたらした優れたリーダーシップやデザインおよびプロジェクトを称えるために、2003年に香港デザインセンターによって創設されました。また、2005年からは将来性を持った香港の新進デザイナーの表彰も行っています。
DFAアワードは、DFA ライフタイムアチーブメント賞、DFA デザインリーダーシップ賞、DFA世界優秀中華デザイナー賞、DFAアジアデザイン賞、DFA 香港ヤングデザインタレント賞の主要5部門からなるアジアのデザイン賞として国際的な影響力を持つまでに成長しています。

香港デザインセンターについて( https://www.hkdesigncentre.org/ )
香港デザインセンター(HKDC)は、香港特別行政区(HKSAR)政府が香港をアジアの優れたデザイン拠点として確立する上での戦略的パートナーとして、2001年に発足した非政府組織です。より幅広い分野におけるデザインの戦略的活用を促進すると同時に、デザイン思考によってビジネス価値を創出し、社会的幸福を高めることを使命とし、香港をアジアにおける国際的デザインセンターとして進化させていくことを目指しています。旗艦プログラムとして、2002年から毎年デザイン、イノベーション、ブランドに関してアジアをけん引する「ビジネス・オブ・デザイン・ウィーク(BODW)」を開催し、2003年に創設された「DFAアワード」はアジア的視点を持った優れたデザインを表彰する賞として国際的に幅広く認められています。また、2006年から始まった「ナレッジ・オブ・デザイン・ウィーク(KODW)」はデザインによって社会が直面する複雑な課題をいかに解消できるかを探ることをテーマに開催され、毎年、世界中からデザイン関係者や各界のリーダーが集結します。
さらに、2012年からデザイン・インキュベーション・プログラム、2016年からはファッション・インキュベーション・プログラムも運営しており、それぞれの分野の将来の起業家を育成する2年間の支援制度を提供しています。2016年からは、香港をアジアにおけるファッション業界とビジネス開発のハブ都市と位置付けるために、対話とインタラクションおよび文化交流を融合した新たな取り組み「ファッションアジア香港」もスタートしています。

創意香港(Create Hong Kong https://www.createhk.gov.hk/)について
創意香港(Create Hong Kong)は2009年に香港特別行政区政府が設立したクリエイティブ専門機関で、商務経済発展局通信・クリエイティブ産業局の下で香港におけるクリエイティブ産業発展、振興の陣頭指揮を執っています。Create Hong Kongでは人材の育成、スタートアップの奨励、市場開拓を中心として戦略的な取り組みを展開し、香港がアジアのクリエイティブの中心都市に位置づけられるよう、環境整備を進めています。2011年からは香港デザインセンター主催の旗艦プログラムであるDFAアジアデザインアワードのメインスポンサーを務めるほか、香港のデザイン産業振興のためのさまざまなプロジェクトに携わっています。本リリースはFinn Partnersの子会社であるCatchOnが香港デザインセンターに代わって配信しています。

Disclaimer: The Government of the Hong Kong Special Administrative Region provides funding support to the project only, and does not otherwise take part in the project. Any opinions, findings, conclusions or recommendations expressed in these materials/events (or by members of the project team) are those of the project organizers only and do not reflect the views of the Government of the Hong Kong Special Administrative Region, the Communications and Creative Industries Branch of the Commerce and Economic Development Bureau, Create Hong Kong, the CreateSmart Initiative Secretariat or the CreateSmart Initiative Vetting Committee.

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