奈良県立大学が9月10日に地域創造研究センターキックオフ連続シンポジウム第1回「文明史的転換期における撤退的知性 -- 成長神話を越えて」を開催

奈良県立大学

奈良県立大学(奈良県奈良市)は9月10日(金)、地域創造研究センターキックオフ連続シンポジウム第1回「文明史的転換期における撤退的知性――成長神話を越えて」を開催。堀田新五郎センター長による問題提起に加え、内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授)、水野和夫氏(法政大学教授・経済学)らが講演を行うなど、「撤退学」の観点から現代社会を批判的に考察する。会場およびオンラインの同時開催で、参加無料。会場参加のみ要事前申し込み(先着70名)。  奈良県立大学地域創造研究センターは、地域創造学部を有する同大の強みを活かし、地域創造に関する専門的・学際的な研究を通じて地域リーダーを育成するとともに、地域住民・企業・地方公共団体等と連携しつつ、奈良から地域創造の可能性を広げていくことを目的として設立された。  このたび、「力学の転換――地域創造はアフターコロナの道を拓くか?」を全体のテーマとして、キックオフ連続シンポジウムを実施。9月10日(金)には、第1回「文明史的転換期における撤退的知性――成長神話を越えて」を開催する。概要は下記の通り。 ■奈良県立大学地域創造研究センター キックオフ連続シンポジウム ・第1回:文明史的転換期における撤退的知性――成長神話を越えて  失われた10年は、失われた20年になり、30年となった。いったい、いつまで失われ続けるのか? 日本は、急速な人口減少や環境激変など、多くの困難に見舞われている。これまでの価値観や生活スタイルを改めない限り、いずれ大変な事態が訪れるのではないか。大切なことを持続させるために、我々はまず撤退を学ぼう。撤退は敗北ではなく、知性の証である。 【日 時】2021年9月10日(金)13:30~17:15 【方 法】会場(70名)・オンライン(YouTubeライブ配信) 【会 場】奈良県立大学コモンズ棟オープンスペース (〒630-8258 奈良県奈良市船橋町10番地) ・JR奈良駅・近鉄奈良駅から徒歩10分 ※公共交通機関でのご来場にご協力ください 【参 加】無料 【申 込】 ・会場:事前登録制、先着順(70名) ※「奈良県立大学 地域創造研究センター」まで、名前、所属、参加人数、連絡先を明記の上、ご連絡ください。 ・オンライン:事前申込は不要。以下のURLにアクセスしてください。  https://youtu.be/1o1Mu-QBRN8 ※質問・コメントを受け付けます。 ※新型コロナウイルス感染症の状況などにより、内容を中止・変更する場合があります。 【主 催】奈良県立大学 地域創造研究センター 【進 行】 ・13:30~13:35 開会の挨拶(奈良県立大学学長 浅田尚紀) ・13:35~14:00 問題提起 今、撤退的知性の必要を問う(奈良県立大学地域創造研究センター長 堀田新五郎) ・14:00~15:00 応答講演1 内田樹「後退戦のために」(オンライン) ・15:00~15:30 ディスカッション1 ・15:30~15:45 休憩 ・15:45~16:45 応答講演2 水野和夫「資本主義撤退のプロセスとウィズゼロ金利時代の中心概念」(対面) ・16:45~17:15 ディスカッション2 【講演概要】 1.内田樹(神戸女学院大学名誉教授・フランス現代思想) <後退戦のために>  後退戦の戦い方というのは、たぶん近代の日本人が最も不得手とするところだと思う。後退戦の要諦は「被害を最小化すること」「手持ちの資源の潜在可能性を最大化すること」にあるが、それ以上に重要なのは、その作業を冷静に、できたら微笑みながら遂行することだと思う。たいせつなものを守り、豊かなものを育てる仕事なのだから、本来楽しいものであるはずなのだ。 2.水野和夫(法政大学教授・経済学) <資本主義撤退のプロセスとウィズゼロ金利時代の中心概念>  資本には二つの機能がある。一つは迂回生産手段で生活水準の向上に資すること、もう一つは危機にさいして国民を「救済」すること。saveには蓄えるという意味のほかに「救済」という意味があるので、グローバリゼーションと新型コロナで広がった格差を是正する必要がある。ゼロ金利が定着すると、近代社会の中心概念である「私的利益の追求」はもはや社会的価値がなくなり、21世紀の新しい中心概念を考える必要がある。 【連続シンポジウム全体テーマ】 「力学の転換――地域創造はアフターコロナの道を拓くか?」  パンデミックの下、これまでのコミュニケーションのあり方から撤退を余儀なくされ、働くことや学ぶことの本質を考える必要が生まれた。これまでの当たり前をカッコに入れ、その意味を再考すること、これがパンデミックにおける唯一の積極的な側面かもしれない。では、奈良県立大学地域創造研究センターは何を考えるのか? それは「力学の転換」である。コロナ後の世界で、力の流れをどのように変え、どこへと向けていくのか。これが、連続シンポジウム全体のテーマである。  第1回は「文明史的転換」を取り上げ、シンポジウム全体の総論としたい。第2回はアフターコロナにおける「大学のあり方」を、第3回は「観光のあり方」をそれぞれ探究する。第4回は都市と農村における「創造的撤退」を取り上げ、地域創造の今後を模索したい。 (奈良県立大学地域創造研究センター長 堀田新五郎) ○地域創造研究センター公式HP  https://narapu-rcrc.jp/ ・撤退学研究ユニット  https://narapu-rcrc.jp/units/withdrawal/ ※撤退学については、『地域創造学研究50 特集:撤退的知性の探究――「撤退学」の確立に向けて』(奈良県立大学研究季報2021.3)をご参照ください(PDF添付)。 ▼シンポジウムの申し込み・問い合わせ先  奈良県立大学 地域創造研究センター  Tel.:0742-93 - 7022(平日のみ)  E-mail:rcrc@narapu.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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