最先端のABW研究×クロスオーバーデザイン 三井デザインテック新本社『CROSSOVER Lab』開設。Well-Beingな空間でイノベーションを誘発する新たな働き方を実現
当社では、2014年より自らの業務に最適な環境を選択するABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング) を自社で実践し、同時に多くの企業のオフィス課題の解決策として提案してまいりました。
昨今のコロナ禍でテレワークが広く定着するなど、ABWは新たな働き方としてより重要となっています。今回の本社移転にあたって、当社はニューノーマルな時代に求められるオフィスの役割と価値を改めて見直し、最先端のABW研究と当社のデザイン哲学“クロスオーバーデザイン”※1を掛け合わせ、リアルなオフィスでしか得られない体験や自由な発想を促すWell-Beingな空間をデザインしました。
『CROSSOVER Lab』と名付けた新本社は、社員一人一人の個性や専門性を掛け合わせる「CROSSOVER」をコンセプトとし、社内外の組織の垣根を超えた「協創」、働く人に「エンゲージメント」や「Well-Being」を促すことを目指した新しい働き方を実現するオフィスとなっています。新本社では、リアルなオフィス空間だからこそ生み出せるイノベーションやブレイクスルーを創出していきます。
三井デザインテックは、2020年10月に三井不動産リフォーム株式会社と統合し、個人の暮らしから企業の抱える課題まで、領域を横断した空間デザインの提供へと事業領域を拡大しています。今般の本社移転によって2社の拠点が集約されることで、両社の融合・協創をより一層加速させ、今後も新たな暮らし方やビジネスの「デザイン」を通じた社会課題の解決に取り組んでまいります。
※1クロスオーバーデザインとは、住宅、オフィス、ホテル、ビル、商業施設、医療・福祉施設と、様々な領域における空間づくりで培った知見や実績、手法などを他の空間づくりにも積極的に取り入れ、横断的な発想で今までにない新たな空間価値の創造を追求する、三井デザインテックならではのデザイン手法です。
ニューノーマル時代における新本社の役割と新しい働き方
三井デザインテックでは、自社で行ったABWの研究※2を基に、これまでにも個人・チームにとって最適な場所(オフィス、自宅、シェアオフィスなど)を柔軟に活用できるベストミックスな働き方を推進してきました。新本社移転後もテレワークを活用した働き方を前提として、新本社は社内外の組織の垣根を超えた「協創」、働く人の「エンゲージメント」や「Well-Being」を促すための中心拠点としての役割を担います。
さらに、オフィス設計にもABWの研究成果を取り入れ、完全フリーアドレス制ではなく、スタッフ・各部事務系部門など周囲から相談の多い部門・職種専用のコア席を設置し、コア席を中心として形成される事業本部ごとの緩やかなエリア(ネイバーフッド)を設定しました。個人・チームそれぞれの生産性向上とコミュニティ形成に努めます。
コロナ禍を通してテレワークが広く定着した一方で、オフィスでの偶発的な「交流」「人との出会い」の重要性が再認識されました。三井デザインテックの新本社では、多様な人材が集うことで生まれる「協創」や「エンゲージメント」の向上を重視し、人が集い活気溢れるコミュニティを形成する「Community area」を中心としたオフィスを設計しました。そのほか、組織の枠組みを超えて多様な個性や専門性の連携を促す「Co-creation area」、個人の生産性を高める「Drive area」によって構成されています。
また、各エリアを「CROSSOVER ROAD」でシームレスにつなげることで、リアルなオフィス空間だからこそ生まれる偶発的な交流や出会いを加速させます。
<CROSSOVER ROAD>
DESIGN BASE
2Fフロアには、複数部署が横断して進めるプロジェクト拠点として使用できるネイバーフッドエリアが各所に配置され、知見の共有や新たな協創が誘発される空間を創出。
<Community area>
右:KITCHEN
D's CAFE
3階フロア北側には、カフェも併設されたリラックスラウンジを設置。ランチや休憩時などリラックスした時間を過ごすことができるスペースで、社内コミュニティ形成の場として活用されます。
KITCHEN
3階フロア南側には、社外のお客様もお招きできるキッチン&バーを設置。商談後のコミュニケーションをとるスペースとして活用ができ、コロナ後のイベントを見据えてキッチンにはビールサーバも導入しています。
また、ABWな働き方を可能とするため「働き方の柔軟性」「コミュニケーションの質・量」の向上を支えるICTツールとして以下を導入します。
※3「beacapp Here PRO」とは、三井デザインテックが株式会社ビーキャップと共同で開発している、オフィスにおけるワーカーの行動可視化ツールとして各種センサーとスマートフォンを活用したオフィスイノベーション IoTツールになります。
Well-Beingな体験を提供する“遊びゴコロ”と”伝統と革新”を施した空間デザイン
無機質でシステマチックになりがちなオフィス空間において、人々が心地よくオフィスで過ごす時間を楽しめるような“遊びゴコロ”と“伝統と革新”を凝らした空間デザインを提供することで、快適な体験や自由な発想を促す「Well-Being」なオフィスを創りました。
minä perhonen(ミナ ペルホネン)と協働したWEB BOOTHの導入
オンライン会議の頻度が増えた昨今、オフィスに導入する「WEB BOOTH」では、ファッションブランド・minä perhonen(ミナ ペルホネン)がこのブースのために制作したファブリックボードが10種類備えられています。また、それぞれ椅子やテーブルの高さも異なっており、その日の気分やミーティングの内容に応じてWEB会議ブースを選択することができます。椅子の張り地には、経年変化を楽しめるminä perhonenのインテリア用ファブリックが用いられています。
日本初、左官壁にテクノロジーを掛け合わせたデジタルアートの設置
新本社の入り口には、三井デザインテックが「beacapp Here PRO」の技術を応用し、株式会社ラナユナイテッド※4と協創したデジタルアートを設置。センサーでデータ取得したオフィス内の社員と来訪者の人数情報が、壁面意匠としての土壁に描かれたなめらかな模様をなぞるように、季節ごとに形を変えて投影されます。日本の四季折々の美しい風景をリアルタイムに表現することで快適な空間を演出します。
日本古来の左官壁の凹凸に対して、ビーコンで検知した人の流れのデータに基づいて四季をテーマとした流体表現の映像を照射する、物質的なインテリア×デジタルの融合という点で、日本初のデジタルアート作品になります。
※4 RANA UNITED(ラナユナイテッド)は、3つのデザインカンパニーと、複数のスペシャリストチーム、その他、実験的なラボやプロジェクトを包括する、デジタル・クリエイティブグループです。https://www.ranaunited.com/
屋外テラスの設置 SORANIWA(空庭)
心身ともに室内オフィスだけでは体験できない環境で働くことができます。今後は、社員参加型の菜園で種まきや苗植え、収穫した野菜を使ったイベントも実施予定です。
インドアとアウトドアを融合したウエルネス空間SUN ROOMの設置
自然の明かりのサイクルを再現するサーカディアンリズムの原理を応用した照明が導入され、グリーンに囲まれた空間を演出することで、インドアとアウトドアを融合したウエルネスな空間を演出。社内でリラックスできる空間を提供することで、気分に応じて働き方の場所を選び、自由な発想やクリエイティビティの向上を促します。
なお、本オフィスは8月中旬より外部のお客様に向けてオフィスツアーを実施する予定です。オフィスツアーを通じて、当社のデザインに関する知見に触れて体感いただき、お客様の課題解決に取り組んでまいります。
【新本社「CROSSOVER Lab」概要】
物 件 名: 銀座6丁目-SQUARE
所 在 地: 中央区銀座六丁目17番1号
フ ロ ア: 1F・2F・3F
面 積: 1,512坪
設計・施工: 三井デザインテック株式会社
交 通: 最寄り駅「東銀座」駅、「築地市場」駅、「銀座」駅、「新橋」駅
ホームページ:https://www.mitsui-designtec.co.jp/
◆minä perhonen(ミナ ペルホネン)とは
1995年、デザイナーの皆川明によりminä(2003年よりminä perhonen)設立。手作業の図案によるテキスタイルでのファッションやインテリアなど日常に寄り添うデザイン活動を行っています。
最新情報はオフィシャルサイトをご覧ください。https://www.mina-perhonen.jp
◆三井デザインテック株式会社とは
三井デザインテックは、主に住宅・オフィスをはじめとして、ホテル・医療・福祉・学校・賃貸マンションなど、あらゆる生活・事業に必要な施設のインフィル(内外装・設備・間取り)の創造を手がけ、お客様に「心地よい、満足できる空間」をご提供しています。
最新情報はオフィシャルサイトをご覧ください。https://www.mitsui-designtec.co.jp/