AIを活用した被害想定による災害に強いまちづくりの推進に関する共同実験の協定を締結します
本協定に基づき、春日部市が保有する浸水被害データや過去の気象データ、およびNTT東日本が構築するAIシステムを活用した被害想定モデルを作成し、春日部市が行う災害対応における有効性を検証します。
なお、本協定締結にあたっては、以下のとおり締結式を開催します。
1.共同実験協定の締結
(1)協定の名称
AIを活用した被害想定による災害に強いまちづくりの推進に関する共同実験協定
(2)締結式
日時 :2021年7月12日(月)15:45~16:45
場所 :春日部市役所2階 市長公室(春日部市中央六丁目2番地)
出席者:春日部市 市長 石川 良三
東日本電信電話株式会社埼玉南支店 支店長 花石 啓介
2.共同実験の目的・背景
埼玉県東部エリアには江戸川、中川、大落古利根川や新方川などの多くの河川が流れており、春日部市においては河川の氾濫や堤防の決壊による浸水被害を想定した災害対策の充実、災害ハザードマップを活用したマイ・タイムラインの推進、自主防災組織との連携強化などの取り組みを進めています。
しかしながら、近年の大型化する台風や頻発する豪雨に対しては、さらなる対策強化が求められていることから、本共同実験では、これまでの災害対応での判断材料にAIを活用した浸水被害想定を加え、事前に必要な対策を準備し、素早く適切に判断できるかなどの災害対応への有効性について検証します。
3.共同実験の概要
(1)実験項目:
・被害想定モデルの作成
過去の被害状況、気象情報をもとにAIを活用した被害想定モデルを作成する
・被害想定の可視化
気象予測情報による被害想定結果を地図情報システムで共有する
・被害想定の活用
事前の体制協議や災害対応を実施判断する際の一助とする
(2)実証実験の期間:2021年7月12日(月)~2021年11月30日(火)
(3)実証実験のイメージ
4.共同実験における各社の目的と役割分担
■春日部市
・過去の被害データの提供
・災害対応での判断材料に被害想定システムによる分析結果を加えた防災関連業務の実施
・自治体業務における利用者としての評価
■NTT東日本
・被害想定システムの構築
・被害想定システムの提供およびシステム評価
・自治体業務における被害想定システムを利用した業務支援
5.今後の取り組み
本共同実験により得られた知見をもとに、効果や課題の抽出を図るとともに、AIによる被害想定システムを活用した災害対策モデルを確立し、地域の防災・減災に資する取り組みを進めてまいります。