ロケット開発のインターステラテクノロジズにエンジニアを派遣
~古河電工の材料や電装に関する知見を活かし、ロケット開発を支援~
● ロケット開発のスタートアップ企業、インターステラテクノロジズに研究開発エンジニア1名を派遣● 民間企業として2社目の派遣であり、材料や電装に関する知見によりロケット開発加速に貢献
● 宇宙関連事業を含む幅広い領域において、今後も積極的にオープンイノベーションを推進
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区丸の内2丁目2番3号、代表取締役社長:小林敬一)は、インターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町字芽武690番地4、代表取締役社長:稲川貴大、以下IST)に対して、同社「助っ人エンジニア制度」を利用し5月1日から研究開発エンジニア1名を出向派遣しました。派遣期間は2年間です。
■背景
当社はこれまで積極的にオープンイノベーションに取り組んでまいりましたが、今回、更なる推進の一環として、ISTのエンジニア出向受け入れ制度を利用したエンジニア派遣を決定しました。ISTは、民間でロケットを開発・製造しており、2019年5月には観測ロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機」で、民間企業が単独で開発したロケットとして国内で初めて宇宙空間の到達に成功しています。また、ロケット開発の更なる加速を目的として、エンジニア人材の出向受け入れを行う「助っ人エンジニア制度」を設け、様々な業界の企業・大学・研究機関等に所属するエンジニアを一定期間受け入れ、ロケットの研究開発を行っています。今回、当社は民間企業として2社目の出向者派遣となります。
■内容
今回当社は、ISTでのスピード感あるロケット開発・打上げに携わることによる課題解決等への学びを期待し、エンジニアの派遣を決定しました。また、ISTは「世界一低価格で、便利なロケット」の開発・製造を目的に掲げ、他業種の技術を積極的に取り入れた開発を行っており、当社がこれまでに培ってきた材料や電装に関する知見を生かすことで、ISTのロケット開発の加速に貢献できることを期待しています。更に、今回の人材交流をきっかけに双方が必要とする技術領域を見極め、共同研究などさらなる発展に向けた共創により、具体的な議論を進めていく予定です。
宇宙空間の利用が進み、いよいよ「宇宙」が身近な存在になりました。長年、地上インフラの構築に取り組んできた当社においても「宇宙」への挑戦意欲が高まってまいりました。
この度、熱意に溢れる出向者をIST社に派遣することで、ロケット開発に貢献できることを期待しています。IST社との共創を通じ、宇宙領域の技術課題について、当社の素材・電装技術をさらに磨き、融合させることで、社会課題を宇宙から解決することを目的に研究開発を進めてまいります。
枡谷義雄
この度、当社従業員を「助っ人エンジニア」として派遣することになりましたが、人選にあたっては、公募形式により電装技術の知見を持った熱意に溢れる応募者を募りました。ロケット開発の技術的なハードルは高く、開発の過程では様々な課題があると思いますが、当社のエンジニアとIST社の皆様が刺激し合い、互いに切磋琢磨することで乗り越えていけるものと確信しております。
さらに、共創を通じて、両社の人材育成につながることを大いに期待しております。
田中雅子
古河電工では、「世紀を超えて培ってきた素材力を核として、絶え間ない技術革新により、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。」という基本理念のもと、今後も宇宙関連事業を含む幅広い領域において積極的にオープンイノベーションを推進してまいります。
■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
古河電工グループのSDGsへの取り組み