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龍谷大学 (本部:京都市伏見区) は、現在の文学部臨床心理学科を改組し、2023年4月、本学の10番目の学部として、心理学部の開設を予定しています。
現在、龍谷大学では長期計画「龍谷大学基本構想400―2039年 創立400周年を超えた未来に向けて―」(略称、「構想400」)に基づき、さまざまな取り組みを進めています。今回の心理学部の設置も、その一環であり、特に第1期中期計画(2020~2023年度)の主要な事業として計画するものです。
激動する現代社会には課題が山積しています。そうした中で、多くの人々は精神的・心理的な安定を求めながらも、それを実現し維持することが困難な状況に置かれています。専門的な支援による心理的困窮からの回復に対する期待や要請が高まっているゆえんです。こうした社会的な期待・要請に積極的に応えるべく、新たに心理学部を開設します。
心理学部では、母体となる文学部臨床心理学科での実績を基盤に、さらに教学内容を発展・充実させ、「臨床心理学」における実践的スキルを基礎に「社会と向き合い、人を支える心理学」を学ぶことができるようにカリキュラム等を整備いたします。
また、心理学部では、公認心理師、臨床心理士といった心理専門職の資格取得を目指す人にも対応した教育を実施するとともに、心理学を基礎とする「対人支援のコミュニケーション・スキル」を身につけて幅広い分野で活躍できる人間を育成していきます。
心理学部の概要等は、下記のとおりです。
1 心理学部の教育理念・目的
建学の精神に基づいて、心理学を基礎とした対人支援のためのコミュニケーション・スキルを身につけることで、現代社会が抱える心理的諸課題について具体的な解決のための方策を構築し、積極的に対応できる人間を育成することを目的とする。
2 心理学部の概要
学部名称:心理学部
学科名称:心理学科
学位:学士(心理学)
入学定員:255人
編入学定員<3年次>:10人
収容定員:1,040人
※1・2年次:深草キャンパス / 3・4年次:大宮キャンパス
3 心理学部の主な特徴
(1)心理専門職の資格取得を目指したカリキュラムの充実
大学院とのシームレスな教育を展開することで、心理的な支援を必要とする本人(クライエント)への「対人支援のコミュニケーション・スキル」や、対人支援の伸長に必要不可欠である「人のつながりを読み解く力」をより発展的に涵養し、将来、公認心理師、臨床心理士として現場で活躍できるような高度専門職業人を養成します。
(2)新たな専門性への社会的要請に対応した学びの実施
近年、医学、福祉学、教育学、宗教学などの近接領域における対人支援においては、心理学に求められる専門性の一つとして、多職種連携による効果的な心理的支援が求められています。そのために必要となる多様で高度なコミュニケーション・スキルを修得できるカリキュラムを展開します。
また、現代における心理的課題の解決には、支援を必要とする本人(クライエント)だけでなく、家族や知人・同僚などの関係者への間接的支援も不可欠です。そこで、家族や関係者などの集団に対する支援に必要な心理学的知識を実践的に学ぶことのできるカリキュラムも展開します。
こうした心理学領域の新たなアプローチによって、「人のつながりを支える」心理学の学びを深めます。
(3)現場で発揮できる実践力の養成
教育の現場における障がいのある子どもたちに対する療育訓練スキル、介護の現場における精神的リハビリテーション、ターミナルケアの現場における家族・関係者それぞれの死生観に寄り添った心理的支援など、本学の建学の精神を具現化するような実践力を養成する、龍谷大学だからこその特徴的なカリキュラムの導入を検討しています。
併せて、心理学の学びの成果を活かした社会連携プログラム関連科目を配置します。
(4)対人支援の心理学マインドをもって多様な業種・職種で活躍できる人間を育成
心理に関する高度専門職業人の養成に限らず、対人支援力などの心理学マインドを身につけられるよう、応用心理学分野の教育を幅広く展開します。そして、卒業後、専門職の他、民間企業や公務員等、多様な業種・職種で活躍し、社会に貢献できる人間の育成を目指します。
※設置計画は予定であり、内容に変更が生じる場合がございます。
龍谷大学心理学部(仮称)特設サイト
https://www.ryukoku.ac.jp/newfaculty/
問い合わせ先:心理学部設置事務室
Tel 075-343-3463 Mail sinri@ad.ryukoku.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/