重度身体障がい者の在宅就労推進 スタッフサービス・クラウドワーク 日本テレワーク協会主催「テレワーク推進賞 会長賞」を受賞

株式会社スタッフサービス・ホールディングス

~入社1年後97.0%の就労定着率を実現させた取り組みと完全在宅就労が評価点に~

スタッフサービスグループにおける重度身体障がい者の在宅就労を推進する、株式会社スタッフサービス・クラウドワーク(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長:亀井 宏之、以下「当社」)は、一般社団法人 日本テレワーク協会が主催する「第21回 テレワーク推進賞」の会長賞を受賞しました。

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■受賞理由(抜粋)
2016年1月に九州地方で事業を開始し、全国29府県に280人(20年10月時点)を雇用。就労機会の乏しい地方在住の重度身体障がい者を対象とした、完全在宅就労という理想型を実現している。
こうした数値的実績だけでも会長賞を受賞するに値する成果であり、加えて、個人の状況にあわせたシフト構築や、特にコミュニケーションの工夫の確立による、群を抜いた就労定着率の高さが評価点に。
URL:https://japan-telework.or.jp/associationactivities/suishin/
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受賞式の様子
▲受賞式に参加した社長の亀井(右から2人目)


当社は、通勤が困難な重度身体障がい者を対象とした在宅就労を推進するため、全国にて人材総合サービスを展開するスタッフサービスグループの事務処理サービスおよびそれに付帯する支援事業をおこなっています。

在宅就労の取り組みは、16年1月に九州エリアでわずか8人からスタートしましたが、その後、近畿・関東・東北の採用拠点を立ち上げ、在宅社員の居住地も青森県から沖縄県の広範囲に広がっています。昨年、コロナ禍においても感染予防に配慮しながら各地で採用活動を続け、20年1月~12月の間に51人が入社しました。21年2月現在では、全国で303人が就労しています。

在宅での仕事は孤独感を生みやすいという課題に対し、Web会議などでコミュニケーションを仕組み化し、社員の定着を図りました。結果、当社在宅社員の入社1年後の定着率は、97.0%(20年9月現在)であり、一般的に身体障がい者の定着率が60.8%(※1)に対し、高い定着率を実現しています。

当グループの「チャンスを。」という経営理念のもと、なかでも障がい者求人が少ない地方において、在宅就労という雇用形態により重度身体障がい者の就労の機会を引き続き拡大させてまいります。
※1:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「障害者職業総合センター一般企業への就職後の障害別職場定着状況」より(2017年4月)

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重度身体障がい者の就労の課題に応える取り組み
重度身体障がい者の方が働くには通勤、バリアフリー環境、就業時間など様々な障壁があります。

•障がい者求人は都市部に集中し、地方在住にとっては自宅から就業先までが遠く、通勤に負荷がかかる
•働き始めたとしても就業先のバリアフリー環境が不足している
•生活介助や通勤の時間的制約から規定の勤務時間を守って働くことが難しい
•業務連絡・報告が就業先と本人に留まり、一人で作業をすることで「孤独感」を感じる

スタッフサービス・クラウドワークに入社した社員は、Web上にある時給データのリサーチ(営業担当補助)、お客様から頂戴してきた名刺の電子化(営業担当補助)などおこないます。

本人の生活リズムに合わせられるよう「シフト制」を導入
通院や生活介助の利用時間など、生活リズムは個人によって異なるため、「9:00~19:00の間で原則週5日30時間」のシフト制を導入。入社2ヵ月間の研修期間では、就労生活のリズムを整えることからはじめています。

■1日3回のWeb会議により、孤独感を払拭。「チーム意識」を醸成
業務は1チーム5~15人で担当し、Web会議システムを利用した定例会議を1日3回おこなっています。業務進捗確認以外に、気分転換のための雑談も推奨し、互いの顔を見ながらのコミュニケーションと関係性構築を重要視しています。       

■一人ひとりの障がい特性や能力、経験と業務をマッチング
重度身体障がい者においては障がい特性や能力、社会経験が一人ひとりさまざまです。そのため、本人の特性と業務性質を見極めたうえでチーム編成と、一人ひとりの業務とマッチングをおこなっています。
 

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担当者のコメント
(株)スタッフサービス・クラウドワーク エリア統括部 ゼネラルマネージャー 岡崎 正洋 

昨今、コロナ禍の環境変化に伴いテレワークが注目され急拡大してきましたが、私たちの目指す在宅就労は、感染予防策でも生産性向上目的でもありません。通勤が困難な重度身体障がい者にとっての障害となる環境を是正し、安心して勤務ができる自宅という環境で、個々の能力を発揮してもらうことを目的にしています。5年前にたった8人から始まった在宅就労ですが、今では地方を中心に303人の重度身体障がい者が、31チームに分かれ、仲間と協力しながら業務に取組んでいます。 重度身体障がい者にとって、自宅が最も生活面で個々にあった工夫が凝らされている場所です。この環境を活かし就労機会を広げていけば、働くことをあきらめていた人の可能性がまだまだ、広がっていくと実感しています。

また私たちの在宅就労は就労機会の提供だけではなく、自宅にいながら社会や仲間との繋がりを実感できる職場づくりに注力しています。それにより仲間との連帯感が醸成され、安心して働ける職場環境を創り上げています。

重度身体障がい者の雇用は少しずつ広がってきていますが、まだまだ社会で働くチャンスは少ないのが感じています。仕事を通して社会・仲間とつながり、いきいきと働ける職場が作れるよう、さらにテレワークの可能性を追求し拡大していきたいと考えています。

【経歴】
2003年にスタッフサービス勤労部(人事組織)に入社。10年からスタッフサービス・ホールディングスの人事マネージャー、12年からスタッフサービス・ビジネスサポートの人事マネージャーを経て、15年9月より重度身体障がい者の在宅就労の立ち上げに参画。現在は、株式会社スタッフサービス・クラウドワーク エリア統括部のゼネラルマネージャー。

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在宅社員 居住地内訳


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(ご参考)当社在宅勤務人数の推移
全国 在宅勤務人数

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スタッフサービス・クラウドワーク概要
社     名   : 株式会社スタッフサービス・クラウドワーク
本     部  : 神奈川県相模原市中央区鹿沼台177 トラスト・テック相模原ビル
事業内容   : 在宅就労の障がい者によるスタッフサービスグループのバックヤード業務支援事業
就業スタッフ数 : 在宅社員303202121日現在)
ホームページ  : www.biz-support.co.jp/cloudwork 

スタッフサービスグループ概要
1981年創業。事務職派遣を中心に人材総合サービスを展開。売上高は3,243億円(20203月期)
派遣就業者数は82,671人、派遣登録数は約120万人(20203月末現在)

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