SAS、人々の命を救う医薬品やワクチン開発を実現するSAS® Life Science Analytics Framework最新版を発表

SAS Institute Japan株式会社

COVID-19のワクチンを始めとする新薬の開発や安全性の改善に貢献

アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、臨床データ分析ソフトウェアSAS® Life Science Analytics Framework最新版を発表しました。世界各国の医療機関や製薬企業は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の課題に直面しています。臨床試験の開始から実行、試験デザインの最新化、新たな治療法やワクチンの迅速な提供に至るまで、臨床研究分析の革新とデジタル化を進めています。こうした臨床試験のモダナイゼーションをサポートしているのが、最新のSAS® Life Science Analytics Frameworkであり、データをより高度な知見に変え、一刻も早くより安全で効果の高い治療法を患者に提供するために役立てられています。
 
SASのヘルス&ライフサイエンス担当グローバルディレクター、マーク・ランブレヒト(Mark Lambrecht)は次のように述べています。「臨床開発は、COVID-19の新しい治療薬やワクチンの開発が加速すると同時に、分散型の仮想ハイブリッド臨床試験への移行が進むなど、転換点を迎えています。SASは医療関連製品ポートフォリオにおいて、臨床開発を始めたばかりの小規模なバイオテクノロジー企業から、数千人規模のユーザーを抱える大規模な製薬企業まで対応する、業界をリードする分析ソリューションへの投資を続けています。」

臨床研究向けの唯一のアナリティクス基盤
SAS Life Science Analytics Frameworkは何十年もの間、保健・医療機関を支えてきました。Life Science Analytics Frameworkは臨床研究のための単一のオープンなクラウドベースの分析ソリューションで、分析ツールを組み込み、データ標準規格をサポートし、分析アプリケーションとの統合を行うこともできます。最新版のSAS Life Science Analytics Framework 5.3は、開発タイムラインを短縮し、臨床試験の最新化を推進すると同時に、各種規制を確実に遵守するよう設計されています。

新機能によるさらなる効率化:
  • SAS、RまたはPythonによるプログラミング能力を備え、シームレスにオープンソースを統合
  • 研究のメタデータとデータ標準の拡張機能を搭載し、治験の詳細をより簡単かつ完全に定義可能
  • 表やリスト、図の作成工程を自動化し、臨床試験報告書作成のためのトラッキング作業を容易に
  • 2要素認証を追加し、データセキュリティを強化
 
スイスのバイオ医薬品グループFerringは、このような取り組みの実現をサポートする長期的な戦略アナリティクスパートナーにSASを選択しました。SASは、医薬品を診断、データ、デバイス、教育、サポートサービスと一体化することにより、Ferringがパーソナライズされたヘルスケアソリューションを提供して、最大の治療成果をあげられるよう支援しています。
 
Ferring Pharmaceuticalsのグローバルバイオメトリクス担当バイスプレジデント、ビヤルケ・クライン(Bjarke Klein)氏は次のように述べています。「SAS Life Science Analytics Framework は規制に完全に準拠したクラウド環境でSASがホスティングと運用管理を行っており、Ferringと医薬品開発業務受託機関(CRO)の国際的なバーチャルチームは世界のどこにいても同じように臨床データにアクセスでき、常に作業手順を最適化することができます。基盤となるこのソリューションによって、最新の試験デザインを実施することができ、将来的に分散型の臨床試験をサポートすることができます。」
 
臨床試験データの枠を超えた展開
医療研究者や米食品医薬品局(FDA)などの規制当局は、ヘルスケア、医薬品の承認、政策についてより確実な判断を下すために、より包括的な視点で患者をとらえる必要があります。しかし臨床試験データや電子カルテ、レセプト情報、有害事象報告書では、ランダムなタイミングでの患者のスナップショットが提供されるに過ぎません。
 
健康とウェルネスに最大の効果をもたらし、新薬や医療機器の安全性や有効性を評価して本当の価値を提供するためには、実際のデータもしくは比較臨床試験の枠を超えて収集される観察データにもとづいて構築された、患者の総合的なプロフィールが必要です。SASは11月末にSAS Health:Cohort Builderの提供を開始し、集団健康分析、治験実施計画分析、安全性と有効性などのための患者コホートを素早く発見し、作成できるようにします。
 
IDC Health Insights Europeのシニアリサーチアナリスト、ニノ・ギグアシビリ(Nino Giguashvili)氏は次のように述べています。「COVID-19のパンデミックによって、現実世界のデータの価値はかつてないほどに高まりました。今後、公衆衛生上の緊急事態に限らず、将来を見据えた診断やワクチン、治療に関して規制当局が十分な情報をもとに判断を下していくためには、こうした実際のデータは根拠となるデータソースとして不可欠になるでしょう。」[1]
 
強固なアナリティクスによる医療やライフサイエンスの変革
SASのマーク・ランブレヒトは次のように述べています。「SASはこうした幅広い経験を持ち、データ管理、トレーサビリティ、規制上のニーズを含めて臨床開発と実際の観察データ解析の両方の包括的なソリューションを提供している唯一のベンダーです。今回アップデートしたソリューションによって、当社は数十年にわたって築いてきた専門的ノウハウをもとに、医薬品開発のあらゆる分野にわたって、さまざまなタイプの患者データを管理、分析、視覚化するためにこれまで以上に幅広い機能を提供していきます。」
 
業界をけん引するSASの革新的なライフサイエンス向けアナリティクスソリューションの詳細については、sas.com/en_us/industry/life-sciences.htmlをご覧ください。

[1] IDC, The New Impetus for Real-World Data in Life Sciences: COVID-19 and Beyond, Doc # EUR246718320, July 2020

*2020年11月11日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。
https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2020/november/sas-life-science-analytics-framework.html

本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。

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